Kes Reimagined
振付:ジョナサン・ワトキンス
出演:チェスター・ヘイズ、トビアス・バットレー ほか
収録:2019年 イギリス /収録 67分
画像リンク先:amazon.co.jp - 国内仕様DVD
元ロイヤル・バレエの振付家ジョナサン・ワトキンスが2014年に振り付けた「ケス」(バリー・ハインズの小説でケン・ローチにより映画化もされているそう)を、ワトキンスが再解釈し改訂した映像作品。撮影はロス・マクギボンです。
商品情報
- 海外|DVD(Opus Arte:OA1345D)
FORMAT:NTSC / REGION:0
[国内仕様盤] Release: 2022/01/28
[海外盤] Release: 2022/01/28
- 海外|Blu-ray(Opus Arte:OABD7296D)
[国内仕様盤] Release: 2022/01/28
[海外盤] Release: 2022/01/28
クレジット
- 振付・演出
- ジョナサン・ワトキンス Jonathan Watkins
- 音楽
- アレックス・バラノウスキ Alex Baranowski
- 舞台美術・衣装
- ベン・ストーンズ Ben Stones
- プロジェクションデザイン
- ダニエル・デントン Daniel Denton
- オリジナル照明
- マーク・ヘンダーソン Mark Henderson
- パペット製作
- レイチェル・カニング Rachel Canning
- 映像監督
- ロス・マクギボン Ross MacGibbon
キャスト
ビリー:チェスター・ヘイズ Chester Hayes
ジャッド:トビアス・バットレー Tobias Batley
ママ:クリステン・マクナリー Kristen McNally
ファージング氏:ドーム・チャプスキ Dom Czapski
サグデン氏:フィル・スノーデン Phil Snowden
グライス氏:アントン・スクルジピシエル Anton Skrzypiciel
ケス・パペット使い/WMCの女:ローラ・ケアレス Laura Careless
書店主:バーナビー・メレディス Barnaby Meredith
School Kid Company:Brandon Brereton / David Stirrup / Jonathan Layton / Spike King / Oliver Stanton / Susannah Neave / Edie Marriage Massey / Charlotte Page / Emmanuella Sarpong
感想
60年代のヨークシャーの炭鉱街で鉱夫の父は蒸発、母は自堕落で子供のことなどお構い無し、兄も横暴、学校にも救いはなく、主人公のビリーも手癖が悪い。炭鉱街のビリーといえばビリー・エリオットが思い浮かびますが、こちらのビリーの世界は荒んでいて窒息しそう。そんな中で大空を舞う鷹のケスがビリーの救いになるかと思われたのですが。
ワトキンズの振り付けはなんといったらいいのかな、シアターダンス的というか、様々なスタイルが入ったもの。暴力的な表現は彼の「1984」を思わせる腕の使い方もあり、クリステンはコンテンポラリーダンスの言語で。少人数のカンパニーで一人で何役も兼ねるタイプの作品なのですが、けっこうな熊さん体型の年配のダンサーというか俳優さん?たちもおり、いい味出していました。
ビデオプロジェクションを用いた背景とシンプルで可動式な大道具からしても、最初に制作された「ケス」のサイズ感のまま改訂されているのでしょうね。今回は映像作品として世に出されたものだけど、小劇場ツアーにも向いた作品のように思います。蛇足ですが、私は(カメラワーク的に)一部視聴がつらいところがありました。
鷹の飛翔はパペットやカイトなど様々に表現されるのですが、風に舞う新聞紙がいつしか鷹に、という最初の方にあった場面がすごくよかった。全体に小道具大道具の使い方が上手いのもシアターアーツのノウハウでしょうか、そのあたり興味深かったです。
サッカーシーンの先生、最後のクリステンのソロもよかった。ラストシーンに救いはないけど、彼らの生活と心理の見せ方が上手い。これ、映画や元の小説はどんな終わり方なのかな。映画はブルーレイが今も入手可能みたいですし、U-NEXTで配信も見られるようですので、見てみようと思います。
Official Trailer
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