Mahler / Live : Wiener Staatsballett

Live [DVD]

出演:オルガ・エシナ、 マルコス・メンハ ほか
収録:2020年12月 ウィーン国立歌劇場 / 101分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

マーティン・シュレプファーがウィーン国立バレエの芸術監督に就任してから初のDVD/Blu-rayということになりますね(ニューイヤーコンサートを除く)。2020年12月に無観客で上演されたもので、シュレップァーがカンパニーに振り付けた世界初演と、彼が敬愛するファン・マネンが1979年にオランダ国立バレエに制作した「Live」のダブルビルです。


商品情報

海外|DVD(C Major Entertainment:758908)Release: 2021/10/22
海外|Blu-ray(C Major Entertainment:759004)2021/10/22

収録

「Live」

音楽:フランツ・リスト Franz Liszt
振付:ハンス・ファン・マーネン Hans van Manen
衣裳:Keso Dekker
照明:Bert Dalhuysen
演出:Rachel Beaujean
ピアノ:滝澤志野 Shino Takizawa
カメラ:ヘンク・ファン・ダイク Henk Van Dijk

オルガ・エシナ Olga Esina
マルコス・メンハ Marcos Menha


「4」
音楽:グスタフ・マーラー Gustav Mahler
振付:マーティン・シュレップァー Martin Schläpfer
舞台装置:Florian Etti
衣裳:Catherine Voeffray
照明:Thomas Diek
指揮:アクセル・コーバー Axel Kober
演奏:ウィーン国立歌劇場管弦楽団 Orchester der Wiener Staatsoper
ソプラノ:スラヴカ・ザミクナイコーヴァ Slávka Zámečníková

Kiyoka Hashimoto / Yuko Kato / Ketevan Papava / Nina Polakova / Claudine Schoch / Maria Yakovleva
Denys Cherevychko / Davide Dato / Robert Gabdullin / Masayu Kimoto / Marcos Menha
Ioanna Avraam / Elena Bottaro / Alice Firenze / Rebecca Horner / Aleksandra Liashenko
Francesco Costa / Eno Peci
Iliana Chivarova / Sonia Dvořák / Adele Fiocchi / Sveva Gargiulo / Alexandra Inculet / Gala Jovanovic / Helen Clare Kinney / Eszter Ledán / Anita Manolova / Fiona McGee / Masha Tolstunova
Jackson Carroll / Calogero Failla / Lourenço Ferreira / Andrey Kaydanovskiy / François-Eloi Lavignac / Tomoaki Nakanome / Zsolt Török / Arne Vandervelde

感想

「Live」は男女2人のダンサー、オーケストラピットにピアノ奏者の滝澤志野さん、そしてハンディカメラでダンサーを撮影するカメラマンが登場。その映像は舞台後方に投影されています。オランダ国立バレエのみが上演していた作品だそうで、そちらを見たことがないのでわからないのですが、演出のRachel Beaujeanはどのくらい”コロナ禍のウィーン”用に合わせたのでしょうね。マスクをつけた観客、稽古場や劇場の廊下、夜のウィーン…と、”2021年冬のウィーン国立歌劇場を強烈に印象付ける作品になっていたと思います。

タイトルの逆説っぽいところも含め、1979年の初演当時はかなり先鋭的な作品だったことでしょう。エシナは舞台の上にいるですら観客に背を向けて踊るから、観客はダンサーを覗き見る感覚ですよね。彼女はドラマティックで、この作品がとてもあっているように思いました。メンハとの相性も良さそう。

カメラマンは初演の時からずっとこの作品を担当されている方とのこと。カメラ映像はモノクロームで映されていましたが、性能が今とは全く違うでしょうし当時はどんなだったのかなーと興味津々で鑑賞しました。ただし、私は手持ちのカメラ映像に酔いやすいのでちょっとつらかったです。

もう1つは芸術監督シュレプファーの世界初演作品。ダンサー大量投入でマーラーの交響曲第4番に振り付けたもの。キーになるダンサーをYuko KatoさんとRebecca Hornerが踊っていました。チェリェヴィチコとダトは髭姿も新鮮でしたし、舞台上での佇まいもグランドバレエとは違うので目が離せません。そして!木本さんが非常によかったです。ソロもよかったし、後半の、橋本清香さんとのpddがなんとも素敵で。ルグリ時代から見知ったダンサーたちがまた違った表情を見せて踊るのが、非常に面白かったです。

正直コール・ドの動かし方は好みとは言えないのですが、もう”シュレプファー作品とあまり相性がよくない”と言うのは止めようと思います。見識を改めました。

ダンサーたちの笑顔のカーテンコールに観客が不在なことが、とてもつらかったです。この映像を見るたびに、まだ日本では過去形にできないコロナ禍の2020年の冬の、あの重苦しさを実感するのでしょう。これからもずっと。


Official Trailer

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