Palais Garnier: Building the Paris Opera House (Un Opéra pour un Empire)

映像ドキュメンタリー『帝国のオペラ』 [DVD]

制作:2020年 フランス / 90分

画像リンク先:amazon.co.jp - 国内仕様DVD

ガルニエ宮の建設に関するドキュメンタリー。見応えがありました。日本語字幕あり。


商品情報

海外|DVD(Bel Air Classiques:BAC184 / Naxos:NYDX-50155)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2021/07/23

[海外盤] Release: 2021/07/23

[海外盤] Release: 2021/06/25

クレジット

監督
パトリック・カブア Patrick Cabouat
インタビュー
Bertrand Lemoine (Arhitete et historien)
Xavier Mauduit (Historien)
Alice Thomine-Berrada (Conservatrice aux Beaux-Arts de Paris)
Mathias Auclair (Directeur du département de la musique de la BnF)
Timothee Picard (Auteur de La civilisation de l’opera, sur les traces d’un fantôme)
Paul Perrin (Conservateur au Musee d’Orsay)
Isabelle Morin Loutrel (Conservatrice au Musee d’Orsay)
出演
Charles Garnier: Damien Roussineau
翻訳
和田ひでき

感想

プレミアムシアターで放映されたドキュメンタリー「バスチーユ建築」と続けて見たので、時代の違いにもかかわらず共通点が目につくことが興味深く、面白く視聴しました。バスチーユのドキュメンタリーを面白いと思った人は、こちらもきっと興味津々でご覧になれるはず。

時代や政情、当時の風俗、建築技術や文化芸術の専門家に加えて「La civilisation de l’opera, sur les traces d’un fantôme」という著作のあるTimothee Picardもかなりの分量 話しているので、彼の著書もこのドキュメンタリーの下敷きの1つになっているようです。その部分は建築家ガルニエとは関係がない部分なので……個人的にはそこまで大きく扱わなくてもという気がしないでもなかったです。逆に言うと、ガルニエ宮といえば「オペラ座の怪人」、という方がご覧になるきっかけにはなるのでしょう。1925年(ルパート・ジュリアン)と2004年(ジョエル・シュマッカー)版映画からの映像も使われていました。

ガルニエ宮のドキュメンタリーは過去にも何かで見ていますが、個々の事象と全体からの俯瞰とでじっくり語られる総合的なもので、その点がよかったです。初めて知ったこともたくさん。ガルニエは当時無名の若き建築家だったそうですが、23歳でローマ賞を受賞している期待の新星だったのでは。まだ代表作がない、くらいの意味かもですね。見れば見るほどガルニエってすごい、となります。まさに慧眼。

とかいいつつ、一番印象に残っているのは舞台装置を持ち上げる大規模なウィンチは船舶の技術で、それを巻き上げるために船乗りが雇われた、という話なんですけどね。

ようやく完成させたというのに、旧政権への遺恨から糾弾されていたガルニエはオープニング公演には招待されず、自分でチケットを買った、というのが泣けます。共和国大統領が世論を察知してガルニエを讃えた、ということなので少しは救われますが……。この公演の再現ドラマに、「ラ・スルス」らしきご挨拶映像が使われていました。

バレエダンサーが年間会員の男性とやりとりする場面に出てくるのはKarine Saportaのカンパニーのようですね。ほかにもオペラ座やパリを題材とした絵画もたくさん登場します。インタビュー映像や再現ドラマもガルニエ宮で撮られたものばかりなので、その点も眼福でした。


Official Trailer


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