”...a riveter le stelle” / Teatro alla Scala di Milano

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収録:2020年12月3-7日 ミラノ・スカラ座 / 188分

録画

プレミアムシアターで録画。ミラノ・スカラ座の今シーズン開幕コンサートは無観客のガラ・コンサートとなりました。ダヴィデ・リーヴェルモルによる演出は、スカラ座の誇りと困難を乗り越えるために芸術が果たす役割とを力強く伝えるダイレクトなメッセージ。


クレジット

演出
ダヴィデ・リーヴェルモル Davide Livermore
装置
Davide Livermore, Gio Forma
衣裳
Gianluca Falaschi
Digital settings
D-Wok
照明
Marco Filibeck
指揮
リッカルド・シャイー Riccardo Chailly
ミケーレ・ガンバ (バレエ) Michele Gamba
演奏
ミラノ・スカラ座管弦楽団
合唱
ミラノ・スカラ座合唱団
バレエ
ミラノ・スカラ座バレエ団
字幕
高橋絹子 / 多田茂史

出演

歌手

クリスティーネ・オポライス Kristine Opolais, ソプラノ
リセッテ・オロペサ Lisette Oropesa, ソプラノ
アレクサンドラ・クルジャク Aleksandra Kurzak, ソプラノ
カミッラ・ニールント Camilla Nylund, ソプラノ
ローザ・フェオラ Rosa Feola, ソプラノ
エレオノーラ・ブラット Eleonora Buratto, ソプラノ
ソーニャ・ヨンチェヴァ Sonya Yoncheva, ソプラノ
マリナ・レベカ Marina Rebeka, ソプラノ

エリーナ・ガランチャ Elina Garanca, メゾソプラノ
マリアンヌ・クレバッサ Marianne Crebassa, メゾソプラノ

ロベルト・アラーニャ Roberto Alagna, テノール
ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo, テノール
アンドレアス・シャーガー Andreas Schauer, テノール
フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez, テノール
ピョートル・ベチャワ Piotr Beczala, テノール
バンジャマン・ベルネーム Benjamin Bernheim, テノール
フランチェスコ・メーリ Francesco Meli, テノール

カルロス・アルバレス Carlos Alvarez, バリトン
ルカ・サルシ Luca Salsi, バリトン
リュドヴィク・テジエ Ludwig Sezier, バリトン
プラシド・ドミンゴ Pracido Domingo, バリトン
ジョルジュ・ぺテアン George Petean, バリトン

イルダール・アブドラザコフ Ildar Abdrazakov, バス
ミルコ・パラッツィ Mirco Palazzi, バス

バレエ

ロベルト・ボッレ Roberto Bolle

ニコレッタ・マンニ Nicoletta Manni
ティモフェイ・アンドリヤシェンコ Timofej Andrijashenko

マルティナ・アルドゥイーノ Martina Arduino
ヴィルナ・トッピ Virna Toppi
クラウディオ・コヴィエッロ Claudio Coviello
マルコ・アゴスティーノ Marco Agostino
ニコラ・デル・フレオ Nicola Del Freo

俳優 ほか
リンダ・ジェンナーリ Linda Gennari, 俳優
マリア・グラツィア・ソラーノ Maria Grazia Solano, 俳優
マッシモ・ポポリツィオ Massimo Popolizio, 俳優
マロワン・ゾッティ Marouane Zotti, 俳優
マリア・キアラ・チェントラーミ Maria Chiara Centorami, 俳優
アレッサンドロ・ルシアーナ Alessandro Lussiana, 俳優
カテリーナ・ムリーノ Caterina Murino, 俳優
ジャンカルロ・ユディカ・コルディーリア Giancarlo Judica Cordiglia, 俳優・劇作家
ミケーラ・ムルジャ Michela Murgia, 作家
サックス・ニコシア Sax Nicosia, 作家
ラウラ・マリノーリ Laura Marinoni, 俳優
ダヴィデ・リーヴェルモル Davide Livermore, 演出家

演目

歌劇「リゴレット」から(作曲:ヴェルディ)

前奏曲
「悪魔め、鬼め」:ルカ・サルシ
女心の歌「風の中の羽のように」:ヴィットリオ・グリゴーロ

歌劇「ドン・カルロ」から(作曲:ヴェルディ)

「ひとり寂しく眠ろう」:イルダール・アブドラザコフ
ロドリーゴの死「終わりの日は来た」:リュドヴィク・テジエ
「むごい運命よ」:エリーナ・ガランチャ

歌劇「ランメルモールのルチア」から(作曲:ドニゼッティ)

「あたりは沈黙にとざされ」:リセッテ・オロペサ

歌劇「蝶々夫人」から(作曲:プッチーニ)

「かわいい坊や」:クリスティーネ・オポライス

楽劇「ワルキューレ」から(作曲:ワーグナー)

ジークムントの愛の歌「冬の嵐は過ぎ去り」〜幕切れ:アンドレアス・シャーガー / カミッラ・ニールント

歌劇「ドン・パスクァーレ」から(作曲:ドニゼッティ)

「騎士はあのまなざしを」〜「私も魔の力を知る」:ローザ・フェオラ

歌劇「愛の妙薬」から(作曲:ドニゼッティ)

「人知れぬ涙」:フアン・ディエゴ・フローレス

バレエ「くるみ割り人形」第2幕グラン・パ・ド・ドゥから アダージョ

音楽:チャイコフスキー
振付:ルドルフ・ヌレエフ Rudolf Nureyev
ニコレッタ・マンニ / ティモフェイ・アンドリヤシェンコ

歌劇「トゥーランドット」から(作曲:プッチーニ)

「お聞きください」:アレクサンドラ・クルジャク

歌劇「カルメン」から(作曲:ビゼー)

前奏曲
ハバネラ「恋は野の鳥」:マリアンヌ・クレバッサ
花の歌「おまえが投げたこの花は」:ピョートル・ベチャワ

歌劇「仮面舞踏会」から(作曲:ヴェルディ)

「私の最後の願い」:エレオノーラ・ブラット / ジョルジュ・ぺテアン
「おまえこそ心を汚すもの」:ジョルジュ・ぺテアン
「永久にきみを失えば」:フランチェスコ・メーリ

歌劇「ウェルテル」から(作曲:マスネ)

オシアンの歌「春風よ、なぜ私を目ざますのか」:バンジャマン・ベルネーム

バレエ「ウェーブス」

音楽:ダヴィデ・”ブースタ”・ディレオ / エリック・サティ
振付:マッシミリアーノ・ヴォルピーニ Massimiliano Volpini
ロベルト・ボッレ

バレエ「ヴェルディ組曲」

音楽:ヴェルディ
振付:マニュエル・ルグリ Manuel Legris
マルティナ・アルドゥイーノ / ヴィルナ・トッピ / クラウディオ・コヴィエッロ / マルコ・アゴスティーノ / ニコラ・デル・フレオ

歌劇「オテロ」から(作曲:ヴェルディ)

「無慈悲な神の命ずるままに」:カルロス・アルバレス

歌劇「アンドレア・シェニエ」から(作曲:ジョルダーノ)

「国を裏切る者」:プラシド・ドミンゴ
「なくなった母を」:ソーニャ・ヨンチェヴァ

歌劇「トスカ」から(作曲:プッチーニ)

「星はきらめき」:ロベルト・アラーニャ

歌劇「蝶々夫人」から(作曲:プッチーニ)

「ある晴れた日に」:マリナ・レベカ

歌劇「トゥーランドット」から(作曲:プッチーニ)

「誰も寝てはならぬ」:ピョートル・ベチャワ

歌劇「ウィリアム・テル」から(作曲:ロッシーニ)

「すべてが変わり 空は明るく」:エレオノーラ・ブラット / ローザ・フェオラ / マリアンヌ・クレバッサ
フアン・ディエゴ・フローレス / ミルコ・パラッツィ / ルカ・サルシ / カルロス・アルバレス

感想

ガラのタイトル”...a riveter le stelle”("星々を再び仰ぎ見るために”)はダンテ「神曲 地獄編」末尾の一節だそうです。

豪華豪華、なガラでした。超一流の出演者がずらりと並び、彼らが身を包む衣装も装置も豪華。プロジェクトマッピング(D-Wok)も多用していましたが、バランスがよいというか舞台のクオリティが上がっていたというか。そんな中でバレエ組はセットのない舞台で踊らされるのは酷すぎない?と思いました……踊りが始まってしまえば夢中になって見てしまうのですが、オペラ組との違いが激しすぎる。

7日が生中継だったと思うので、3-6日に事前収録したものと合わせて当日のパフォーマンスを中継したのでしょうね。おそらく最後に合唱した7人の歌手が当日組?俳優たちが劇場のあらゆる場所で戯曲や芸術家の手記などを朗読する様子が挿入されていくのは、そういった繋ぎの意味もあったのかもしれません。平土間を潰してオーケストラを広く配置し、シャイーは終始マスク姿で指揮。オケと歌手のいる舞台が両方映った時に二重焦点みたいに感じることがあったので、もしかしたらオケと歌手別撮りの日もあったのかも?と、いろいろ考えるのでした。

バレエに関わる朗読はバレエ衣裳をたくさんならべた部屋だったり、どなたかの楽屋(フラッチと誰かの写真が貼ってあった)だったり、ヌレエフスタジオだったり。ヌレエフスタジオで若い3人の俳優が朗読したのはヌレエフの「ダンスへの手紙」(1993年)の一節だったのですが、1993年に発表された文章ならばそんな笑顔で読むべきではないのでは……と違和感が。でもルグリ先生が関わっている事なのだから、私の気の回しすぎなのでしょうね、きっと(オリジナルの文章を読んだことないので、分かりかねる部分もあり)。

別格ボッレの「ウェーブス」はテクノロジーとの共演。振付そのものはクラシカルで、ボッレの変わらぬ端正な踊りを堪能。ルグリの指導が行き渡ったニコレッタ・マンニとティモフェイ・アンドリヤシェンコによる「くるみ割り人形」のアダージョ(スカラ座の工房が作ると衣裳はより華やかになりますね!)はあっという間に終わって残念。アダージョだけって。ルグリ振付の「ヴェルディ組曲」、端々にルグリとパリの香りがありつつ華やかなスカラ座のダンサーたち。コヴィエッロが別格にいいなーと思いながら見ておりました。エンディングクレジットのスタッフの中にムッルの名前があったのもなんだか嬉しい。

さて、この公演はスカラ座の公演ページから172ページ(!)ものプログラムが無料でダウンロードできます。出演者の紹介、演目の解説、さらには朗読されたテキストも記載されていました。
https://www.teatroallascala.org/en/season/2020-2021/opera/a-riveder-le-stelle.html