Playlist #1 / Ballet Preljocaj

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振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
出演:バレエ・プレルジョカージュ
収録:2017年12月16日 ベルサイユ宮殿王立オペラ劇場 / 87分

録画

NHKプレミアムシアターで録画。ベルサイユ宮殿のオペラ劇場で収録されたもので、プレルジョカージュ振付作品から場面をピックアップして作品にしたもの。ベジャールとかもやっていた手法ですが、PLAYLISTってまとめるところが今なのかな。フォーサイスにもPLAYLISTって作品がありますよね。新たに振り付けた作品だけれど。


クレジット

振付
アンジュラン・プレルジョカージュ Angelin Preljocaj
撮影
Benjamin Bleton

収録

  • 「ベラータムへの帰還」 Retour à Berratham (2015)
  • 「千夜一夜物語」 Les Nuits (2013)
  • 「千年の平穏が続くだろう」 Suivront mille ans de calme (2010)
  • 「スペクトラル・エヴィデンス」 Spectral Evidence (2013)
  • 「ル・パルク」 Le Parc (1994)
  • 「戦闘の後の風景」 Paysage après la Bataille (1997)
  • 「ラ・ストラヴァガンツァ」 La Stravaganza (1997)
  • 「白雪姫」 Blanche Neige (2008)
  • 「千夜一夜物語」 Les Nuits (2013)
  • 「ロメオとジュリエット」 Roméo et Juliette (1996)

出演

Virginie Caussin / Margaux Coucharrière / Léa De Natale / Isabel Garcia Lopez / Verity Jacobsen / Emilie Lalande / Cecilia Torres Morillo / Sergi Amoros Aparicio / Idir Chatar / Baptiste Coissieu / Simon Ripert / Redi Shtylla / Aaron Smeding

感想

おもしろかったです。94年から2015年までの約20年間に作られた中から9作品。そんなにたくさんプレルジョカージュ作品を見ているわけではないのですが、デュオをメインに、プレルジョカージュがその振付を通して表現してきた本質的な感情が集められていました。見たことがある作品も、前に見た時とは演じる人も違うしこちらも変化しているから、見えるものが違うのが面白い。最近は映像疲れで通して見る前に集中力が切れちゃうことが多いのですが、これは最後まで停止ボタンを押すことなく見てしまいました。

戦争がもたらした悲劇を描いた「ベラータムへの帰還」から始まり、格差社会の紛争の中の愛情を描いたロミジュリで終わるところに、プレルジョカージュの意図も見えるように思います。20年の年月が流れたのに、紛争も格差も、変わらないどころか酷くなっているのですから…。

使われる音楽や、設定された時代のヴァリエーションも幅広く、そういった点も楽しめるかと。衣装は意外とシンプルで、印象的だったアライアとかは見られず(R&Jはエンキ・ビラル、白雪姫はJ.P.ゴルチエ)。「ル・パルク」のあのキスシーンや「ロミオとジュリエット」もいいけど、圧巻は「白雪姫」のリンゴの場面ですね。Emilie Lalandeが差し出されたりんごの香りにうっとりするところは何ともセンシャルだし、そのあとの暴力的なシーンはショッキングだけれど、目を離すことはできません。