The Merry Widow / The Australian Ballet

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振付:ロナルド・ハインド
出演:アンバー・スコット、アダム・ブル ほか
収録:2018年5月9日 シドニー・オペラ・ハウス ジョーン・サザーランド劇場 / 98分

録画

NHKプレミアムシアターにて、オーストラリア・バレエ「メリー・ウィドウ」が放映されました。シネマ中継用に収録された華やかなバレエで、スティーヴン・ヒースコートやデヴィッド・マカリスターが脇を固める贅沢キャストでした。


クレジット

台本
ロバート・ヘルプマン Robert Helpmann
ロナルド・ハインド Ronald Hynd
振付
ロナルド・ハインド Ronald Hynd
音楽
フランツ・レハール Franz Lehár
編曲
ジョン・ランチベリー John Lanchbery
舞台美術・衣装
デズモンド・ヒーリー Desmond Heeley
照明
フランシス・クローゼ Francis Croese
指揮
ポール・マーフィー Paul Murphy
演奏
オペラ・オーストラリア交響楽団 Opera Australia Orchestra

キャスト

ハンナ・グラヴァリ:アンバー・スコット Amber Scott
ダニロ・ダニロヴィチ伯爵:アダム・ブル Adam Bull
ヴァランシエンヌ:リアン・ストイメノフ Leanne Stojmenov
カミーユ・ド・ロシヨン:アンドリュー・キリアン Andrew Killian
ミルコ・ツェータ男爵:スティーヴン・ヒースコート Steven Heathcote
ニェーグシュ:デーヴィッド・マカリスター David McAllister

感想

レハールの喜歌劇をバレエ化したこの作品、オーストラリア・バレエでの世界初演は1975年だったそうですね。初演の翌年にキャリア後半(50代後半かと)のマーゴ・フォンテインがゲストでハンナ役を踊ることが決まっていたために、ハンナ役はジャンプのない(ターンとブーレのみ)振付になったのだそうです。ステップはシンプルでもスター性が必要な役を、アンバー・スコットは華やかに踊っています。

ダニロ役のアダム・ブルは大好きなダンサーなので、すごく楽しみにしていたのですけど(好きゆえに期待値が高い)ダニロにしてはシリアスすぎるような気も。ハンナがジャンプしない分、鬼リフトが多いので大変だとは思うのですけどね。基本、悪役を踊る彼の方が好きかも。でもかわいい。

ちっとも好きになれないヴァランシエンヌではありますが、リアン・ストイメノフは喜怒哀楽がはっきりしていて、むしろチャーミング。ずる賢さがないというか、あっけらかんとしてるのがいいのかな。アンドリュー・キリアンのカミーユ・ド・ロシヨンも魅力的で、彼のダニロも見てみたいなーと。

現在はカンパニーのバレエマスターをつとめるヒースコートのミルコ男爵はクマのぬいぐるみみたいで、あのスティーヴンが?と驚くやら何やら。そして芸術監督マカリスターのニェーグシュもお人好しのしっかりものなのがよくわかったし、二人が舞台を心から愛して楽しんでいるのが伝わってくるのもよかったです。

オーストラリア・バレエのハンガリアンダンスはマーフィー版「白鳥の湖」でもうっとりするほどかっこよかったけど、ここでも(ポンテヴェドロ、という架空の国の設定)バリバリに踊りまくってくれるので、見ていて高揚しました。リードダンサーのMarcus Morelli、キレッキレ。

根本里奈さんも目立つところを踊られていましたね。ポンテヴェドロのダンサーたちの中に、エラ・ハヴェルカの姿も見えました。
シャンパンの泡のような華やかなバレエ、楽しかったです。