Cold Storage

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監督:トーマス・フロイントリヒ
振付:ヴァルッテリ・ラエカッリオ
制作:2016年 / 9分

録画

NHKプレミアムシアターで放映された、ダンスフィルムの小品。NHKの中の方はそのお立場上世界中のダンスフィルムに目がきくと思われるので、ここで放映される作品にはいつも期待してしまいます。これもピリっとアクセントの効いた作品で、特に日本人にはどこか共感できるところがある気がします。


クレジット

監督
トーマス・フロイントリヒ Thomas Freundlich
演出・撮影
トーマス・フロイントリヒ Thomas Freundlich
振付
ヴァルッテリ・ラエカッリオ Valtteri Raekallio
作曲・演奏
キンモ・ポホヨネン Kimmo Pohjonen
編集
ユッカ・ニッカネン Jukka Nykänen
美術
アイノ・コスキ Aino Koski
衣装
ヴェンラ・タッキネン Venla Takkinen

出演

ヴァルッテリ・ラエカッリオ Valtteri Raekallio
エーロ・ヴェステリネン Eero Vesterinen

感想

フィンランド人と日本人のメンタリティはどこか似たところがあると聞きますが、このショートフィルムの余韻をかみしめると、全くそんな気がしてきます。振付と、釣り人役で出演しているValtteri RaekallioのVimeoを見ると、湿度感とかも近いというか。動画を見始めたら、なんだかハマってしまいました。この映画に出てくるもう一人のヴェステリネンが踊るところも見られます。

このダンスフィルムの中で超絶技巧や見たことない振付が見られるというわけではありませんが、ここで描かれるものが好きでした。フィンランドの冬を自分の体験として思い出すことはできないけれど、凍った表面の不安定さ、極寒の地で氷を削っては魚が釣れるのを待つだけの男の孤独、彼が氷の上を思い荷物を引いてガツガツ歩くその様子、山のように消費されるビールの缶、そして彼が見つけた束の間の交流、ごつい体型の髭男二人のはしゃぎっぷり、そして二日酔いで目覚めたぼんやりした瞳に映るもの。

こういうの、また見たいです。