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放映:2019年8月24日/WOWOWプライム/50分

録画
https://www.wowow.co.jp/detail/112425

だいぶ寝かせてしまいましたが、今年8月に放映されたパリ・オペラ座バレエのオニール八菜さんを追ったドキュメンタリーがWOWOWのノンフィクションWでとりあげられました。


クレジット

出演
オニール八菜 Hannah O’Neill, パリ・オペラ座バレエ団プルミエール・ダンスーズ
岸辺光代 Mitsuyo Kishibe, 岸辺バレエスタジオ主宰
オニール純栄 Sumie O’Neill
フロランス・クレール Florence Clerc, バレエ・コーチ, 元パリ・オペラ座バレエ団エトワール
ヴィヴィアンヌ・デクーチュール Viviane Descoutures, パリ・オペラ座バレエ団バレエ・マスター補佐
ジェニファー・フレイ Jennifer Flay, FIAC国際現代美術博覧会総監督
ジェレミー・ルー・ケール Jeremy=Loup Queer
ニコラ・ポール Nicholas Paul, 振付家, パリ・オペラ座バレエ団スジェ
イダ・ヴィキンコスキ Ida Vikinkoski, パリ・オペラ座バレエ団スジェ
キャロリーヌ・オスモン Caroline Osmont, パリ・オペラ座バレエ団コリフェ
ナレーション
門脇麦

映像抜粋

  • 「ライモンダ」舞台稽古
  • オペラ座クラスレッスン
  • 「ダフニスとクロエ」振付:バンジャマン・ミルピエ
  • 2017年Youth America Grand Prix(ガムザッティVa)
  • 2009年ローザンヌ国際バレエ・コンクール
  • 「ラ・バヤデール」ガムザッティ稽古、デクーチュール指導
  • 「深淵に向けて」(Pour un abîme) 振付:ニコラ・ポール
  • 「ドン・キホーテ」(キトリの友人)
  • 「ル・レーヴ」(Le Reve) 京都バレエ団公演
  • 2019年ローザンヌ国際コンクール、ガラ(ライモンダVa)

感想

ナレーションの門脇麦さんはオニール八菜さんと同じ時期に岸辺バレエスタジオに通っていたしたとのことで、ナレーション適任でしたね。このドキュメンタリーは2年間にわたって取材されたとのことですが、八菜さんのどこか軽やかな佇まいそのものの、バレエものとしてはわりと珍しい、重苦しくないドキュメンタリーでした。岸辺先生も、お母様も、パリ・オペラ座の指導者であるフロランス・クレールやヴィヴィアンヌ・デクーチュールも、みなさん軽やか。

八菜さんがオペラ座に入団するまでの足跡はわりと知られているけれど、YAGPやローザンヌなど節目の映像も用意されているのがよいですね。八菜さんのお話がたっぷり聞けるのもよいです。後半の、オペラ座での様々な公演の様子も面白くて、国際現代美術博覧会で披露されたニコラ・ポール振付作品(ヴァルナで踊った作品を発展させたものとのこと)、「ドン・キホーテ」はこのために撮影に入ったようで、キトリの友人役の八菜さんオリエンテッドの映像なのが贅沢です。また、京都バレエ団が上演した「ル・レーヴ」のリハーサル映像もあって、これもまたお宝映像!

京都での公演中に感じた左肩の違和感は手術へと繋がるのですが、6ヶ月の安静期間も「6ヶ月踊れない」のではなく、今まで次から次へと様々な役を踊り続けてきた疲れもあって「6ヶ月のリフレッシュ」と捉えられたそうで、それも彼女の美点なのだな、と。復帰の際も、いきなりオペラ座の舞台ではなく、ローザンヌ国際バレエコンクールの審査待ちの間に披露されるガラに招待されて「ライモンダ」のヴァリエーションを踊れたことがメンタル的にもよかったし、入賞から10年後の記念としてもよかった、というお話も好き。

最後のフロランス・クレールの言葉から、オペラ座上層が彼女に足りないと思っているものが見えてくるけどそれは技術面ではないわけで、八菜さんならば、その前向きな姿勢でやすやすとクリアしていくのだろうな、と思えます。