Nussknacker und Mausekönig / Zurich Ballett

チャイコフスキー : バレエ≪くるみ割り人形とねずみの王様≫ (Tchaikovsky : Nutcracker and Mouse King) [DVD] [Import] [日本語帯・解説付]

振付:クリスティアン・シュプック
出演:ドミニク・スラウコフスキー、ミシェル・ウィレムス、ウィリアム・ムーア ほか
収録:2018年4月13,15日 チューリヒ歌劇場(スイス) / 113分

画像リンク先:amazon.co.jp - 国内仕様DVD

NHK共同制作で収録された映像がプレミアムシアターで放映されました。プティパの台本ではなくE.T.A.ホフマンの「くるみ割り人形とネズミの王様」に忠実に、クリスティアン・シュプックが振り付けたもの。これはすごく楽しいです!振付と物語の個性が際立っていてダンサーもよく踊っているので、その世界に没入できます。終演後の観客の笑顔が物語るように、きっとこの劇場のお客さんは「私たちの劇場のくるみ割り人形」とたっぷり愛情を注いでいるのでは。

プレミアムシアターでこの作品の後に放映された「クリスマス・ソング 知られざる物語」も面白いドキュメンタリーでした。

(2019.07.19追記)2019年9月にDVD/Blu-rayがリリースとなります。


商品情報

海外|DVD(Accentus Music:ACC-20449DVD)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤]KKC-9475 Release: 2019/09/20

[海外盤] Release: 2019/09/10

海外|Blu-ray( Accentus Music:ACC-10449BD)

[国内仕様盤]KKC-9474 Release: 2019/09/20

[海外盤] Release: 2019/09/10

クレジット

振付
クリスティアン・シュプック Christian Spuck
音楽
P.I. チャイコフスキー Pyotr Ilyich Tchaikovsky
美術
ルフス・ディドヴィツァス Rufus Didwiszus
衣裳
ブキ・シフ Buji Shiff
照明
マルティン・ゲプハルト Martin Gebhardt
ドラマトゥルク
Michael Küster / Claus Spahn
指揮
ポール・コネリー Paul Connelly
演奏
フィルハーモニア・チューリヒ Philharmonia Zurich
合唱
チューリヒ歌劇場女声合唱団児童合唱団 Children’s Choir and SoprAlti of the Opernhaus Zurich
撮影
Michael Beyer

キャスト

ドロッセルマイヤー:ドミニク・スラウコフスキー Dominik Slavkovský
マリー:ミシェル・ウィレムス Michelle Willems
フリッツ:ダニエル・マリガン Daniel Mulligan
くるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーの甥:ウィリアム・ムーア William Moore
道化:イェン・ハン Yen Han / マシュー・ナイト Matthew Knight
道化(アコーディオン):イナ・カレハス Ina Callejas

ピルリパート姫:ジュリア・トネッリ Giulia Tonelli
Madam Mouserinks:メリッサ・リグルゴ Mélissa Ligurgo
Mouse King:コーエン・エイチサン・デュガス Cohen Aitchison-Dugas
Grandparents:ガリーナ・ミハイロワ Galina Mihaylova / フィリペ・ポルトゥガル Filipe Portugal
Aunt Snowflake:エレナ・ヴォストロティナ Elena Vostrotina
Aunt Sugar Plum Fairy:ヴィクトリナ・カピトノワ Viktorina Kapitonova
Aunt Flower:アンナ・ハムジナ Anna Khamzina
Snow queen:エレナ・ヴォストロティナ Elena Vostrotina
Snow king:ヤン・カシエ Jan Casier
Flowers:アンナ・ハムジナ Anna Khamzina / アレグザンダー・ジョーンズ Alexander Jones
Sugar Plum Fairy:ヴィクトリナ・カピトノワ Viktorina Kapitonova

# 人名表記はNHKによる。メインキャスト以外の役名についてはチューリヒ・バレエのプロダクションページを参考にしました。


感想

キャストについてですが、映像のエンドクレジットは役名なしで出演者全員の名前が(カーテンコール登場順に)出てくるので、NHKの放映時に表記されなかったものはチューリヒ・バレエのサイトを参考に掲載しました(上の補足)。DVD/Blu-rayはまだ買っていないので、そちらの表記は不明です。

さて。クリスティアン・シュプックによる「くるみ割り人形とねずみの王様」はプティパの台本ではなくホフマンの原作を元にしたもの。すぐに居眠りしてしまう道化がアコーディオンを奏で、男女の道化は踊って観客を楽しませながら物語の世界へと誘います。舞台は古いレビュー劇場で、マリーとフランツがドロッセルマイヤーのところに遊びに来ている、のかな。おそらくドロッセルマイヤーの甥も、初めてここを訪れたっぽい。脇の棚にあった人形たちが動きだして見せるのはピルリパート姫の物語。王子がくるみ割り人形になるエピソードが描かれたあとに始まる「くるみ割り人形」の世界も様々な感情が掘り起こされて、ビタースイートなエンディングまで夢中で見てしまいました。近年見たくるみでは、1、2を争うお気に入りです。

音楽の順番が入れ替わったものは時に拒否反応が出たりするのですが、このシュプック版は大幅に音楽を入れ替えているにも関わらず、楽しくて仕方なかったです。彼の振付語彙を強靭に踊るダンサーたち、おもちゃ箱をひっくり返したような登場人物たちの衣装、生き生きしたちょっとダークなキャラクターたち。お話も理路整然としているわけではないけど、そういう物差しでは測れない楽しさなんですよね。

ダンサーはみな強くて俊敏なムーヴメントで踊るのですが、それが役によって、マリーなら純真な一途さに、ピルリパート姫ならわがままし放題、とキャラクターの個性に見えるのもいいです。この二人は髪の色も顔の感じも違うのに、マリーがピルリパート姫と同じ服で出て来た時に一瞬あれ?っと思うのですよね。カーテンコールで二人が並んだら、身長や体格がとても似ていて、だからか…と思ったのでした。とにかくマリー役のミシェル・ウィレムスがとても魅力的。王子/くるみ割り人形/ドロッセルマイヤーの甥役のウィリアム・ムーアも、きゅんきゅん来る素敵さでした。

そしてアレグザンダー・ジョーンズを花の精のパートナーで使うという豪華版。花の精のパートナーたちはみんなあごひげがお花でできていたのがツボでツボで。出てくるキャラクターたちの衣装がいちいち好きなのですが、花や金平糖はある時代のハリウッドっぽかったですよね。レビュー劇場が全盛だった頃なのかなあ。雪の精たちが黒チュチュ(もしかしたらダークグリーンかも?)にライトがぼつぽつ、というのも楽しかったです。雪じゃなくてツリーかもしれないけど。

道化にはイェン・ハン、祖母にはガリーナ・ミハイロワとシュペルリ時代を支えたプリマバレリーナたちが健在だったのも嬉しかったです。イェン・ハンの道化はカーテンコールの歓声もひときわ大きくて、彼女がチューリヒの観客に愛されているのがよくわかりますね。


この映像を含んだ商品

Ballets By Christian Spuck(更新日:2020/10/17)

海外|DVD(Accentus:ACC70507) Release: 2021/01/21

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Accentus:ACC60507)

Release: 2021/01/21


この記事の更新履歴

  • 2021.11.17 - amazon.com/amazon.co.uk 商品リンク削除
  • 2020.10.17 - Ballets By Christian Spuck DVD/Blu-ray BOX情報追加
  • 2020.04.27 - 感想書きました。
  • 2019.07.19 - DVD/Blu-ray商品情報追加

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