The Nutcracker / Vaganova Ballet Academy, 2016
振付:ワシリー・ワイノーネン
出演:エレオノーラ・セヴェナルド、パヴェル・オスタペンコ 他
収録:2016年1月22日 Bunkamuraオーチャードホール / 97分
画像リンク先:amazon.co.jp - DVD
2016年の来日公演を収録したDVD。「ワガノワ・バレエ・アカデミー バレエに選ばれた子どもたちの8年間」とノンフィクションW「ワガノワ 名門バレエ学校の秘密〜くるみ割り人形への110日〜」の続編と位置付けられなくもない、そちらの映像に出てきた生徒たちも出演する公演映像です。
商品情報
- 国内|DVD(新書館 / キングインターナショナル:DD16-1206) Release: 2016/12/14
クレジット
- 音楽
- P.I.チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
- 台本
- マリウス・プティパ Marius Petipa
- 原作
- E.T.A.ホフマン E.T.A.Hoffmann
- 台本改訂・振付
- ワシリー・ワイノーネン Vasily Vainonen
- 舞台美術
- S.B.ヴィルサラーゼ S.B.Virsaladze
- 指揮
- ワレリー・オフシャニコフ Valery Ovsyanikov
- 演奏
- 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
- 合唱
- 江東少年少女合唱団
キャスト
マーシャ/プリンセス:エレオノーラ・セヴェナルド
くるみ割り人形/王子:パヴェル・オスタペンコ
少女マーシャ:アンナ・シャローワ
ドロッセルマイヤー:ワディム・シローチン
ねずみの王様:セルゲイ・オスミンキン
道化:マルコ・ユリウス・ピェタリ・ユセラ
人形:アンナ・スミルノーワ
ムーア人:ティムル・ディムチコフ
雪の精:ヴラダ・ボロデュリナ / ユリア・ゾロティフ
スペインの踊り:クセーニャ・リング / ローレンス・ジェイムス・ランバート
アラブの踊り:ダリア・ボシュコーワ
中国の踊り:アンナ・スミルノーワ / ティムル・ディムチコフ
ロシアの踊り:アリーナ・スホルキフ / マリア・トゥルエフツェヴァ / イリア・モギルニコフ / ステパン・コロレフ
パ・ド・トロワ(あし笛の踊り):ポリーナ・ザイツェワ / ソフィア・ヴァリウリーナ / ヤン・ベーギシェフ
感想
ワイノーネン版、そういえば3幕仕立てでしたよね。新国でも最後の方は2幕にアレンジして上演してたので、3幕で見るのは久しぶりかも(映像だから、あまり関係ないともいえますが)。
生徒たちにとってはツアーの疲れや慣れない国慣れない劇場というのもあるのか、マリインスキーで収録された学校公演の映像などと比べると体の動きが鈍く感じられたり、演技や踊りの詰めが甘く見えたりして、前半は集中して見るのが辛かったです。生徒さんだからとは思うのだけど、一応お金とってる公演だし、お金とってる映像ですしね。
引き込まれたのは、1幕の雪のソリストと、パ・ド・トロワくらいから。花ワルのソリストたちも良かったです。雪のシーンですけど、腕の細い若いダンサーたちが両手をあげて一斉に回転すると、雪をまとった樹々のように見えるのだなーと発見しました(笑)。訓練の行き届いた柔らかなワガノワアームスで見るとそこまで気づけなかったのね。
セヴェナルドとオスタペンコのグラン・パ・ド・ドゥは登場からして華やかで格が違うなと。セヴェナルドのキラキラお姫様っぷりと、ラインの美しさ、軽さ、リフトされ上手なところとか、少女の夢を体現する姫君ですね。まだ荒削りなところも散見しますが、今後どう変わっていくか楽しみなダンサーです。
オスタペンコもノーブルで姫につかえつつ、ソロでは伸びやかに踊っていて素敵なダンサーじゃないですか。高身長というほどではなさそうだけど、プロポーションは良いよね。何より王子らしくて好感を持ちました。この方の名前は覚えておかなくては。
カーテンコールにはツィスカリーゼ校長と教師の皆様も登場。結局一番拍手が大きかったのは校長先生だった模様。
この記事の更新履歴
- 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え