「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」ロイヤル・バレエ (2015)

2016年6月17日（金）
更新日：2021年11月19日（金）

La Fille Mal Gardee / The Royal Ballet, 2015

振付：フレデリック・アシュトン
出演：ナタリア・オシポワ、スティーヴン・マックレー他
収録：2015年5月5日ロイヤル・オペラハウス / 本編110分 + 特典14分

画像リンク先：amazon.co.jp - 海外盤DVD

映画館中継のあったオシポワとマックレーの「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」。中継後早々にアナウンスがありDVD/Blu-rayリリースが予告されていました。

商品情報

特典映像：イントロダクション／ダーシー・バッセル・イン・カンヴァーセーション／キャスト・ギャラリー（字幕なし）

海外｜DVD（Opus Arte：OA1196D） Release: 2015/10/30: FORMAT：NTSC / REGION：0

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海外｜Blu-ray（Opus Arte：OABD7187D） Release: 2015/10/30: amazon.co.jp

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クレジット

振付: フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
音楽: フェルディナン・エロール Louis-Ferdinand Herold
編曲: ジョン・ランチベリー John Lanchbery
台本: ジャン・ドーベルヴァル Jean Dauberval
美術: オスバート・ランカスター Osbert Lancaster
照明: ジョン・B.リード John B. Read
演出: クリストファー・カー Christopher Carr
グラント・コイル Grant Coyle
指揮: バリー・ワーズワース Barry Wordsworth
演奏: 王立歌劇場管弦楽団 The Orchestra of the Royal Opera House
撮影: ロス・マクギボン Ross MacGibbon

キャスト

未亡人シモーヌ：フィリップ・モーズリー Philip Mosley
リーズ：ナタリヤ・オーシポワ Natalia Osipova
コーラス：スティーヴン・マックレー Steven McRae
アラン：ポール・ケイ Paul Kay
トーマス：クリストファー・サウンダース Christopher Saunders
雄鶏：ミハイル・ストイコ Michael Stojko
雌鳥：Francesca Hayward / Meaghan Grace Hinkis / Gemma Pitcheley-Gale / Leticia Stock
リーズの友人：Christina Arestis / Claire Calvert / Olivia Cowley / Fumi Kaneko / Emma Maguire / Kristen McNally / Sian Murphy / Beatriz Stix-Brunell
公証人：Gary Avis
公証人の事務係：Michael Stojko

感想

久しぶりにこの作品を見ました。牧歌的なバレエだしリボンの踊りや木靴の踊りなど見所もたくさんあって楽しい作品ですが、アランの扱いを無邪気に笑える時代でもないところがあって…時々複雑な気持ちに襲われます。それでもおそらく以前よりはマイルドな描写にはなっている気はするのですが。ポール・ケイは大熱演で、彼の美しく溌剌としたテクニックと暖かい人柄が見える役描写も堪能。

リーズ役のオシポワは天真爛漫な役を楽しそうに演じていました。さすがの彼女にもフレッドステップの形をきっちり決めるのは難しいのかな。ううん、多分、振付が示すところのパはしっかり踊れていたと思います。細かい足さばきもクリアだったし、見る専門の私にも本当に難しいとわかる振付を鮮やかに踊っていて。でも、何かが違うというか。上半身とのコンビネーションかパのつなぎなのか、私にはわからないのだけど。でも、彼女は小さなジャンプすらハッとするほど高く飛ぶので、アシュトンを見慣れたロンドンの観客にも新鮮な驚きをもたらすのだろうと思います。彼女が踊ることでリーズという役に新たな発見がある、というのはわかる気がする。

マックレーは非常に優れたアシュトンダンサーでした。魅力的なコーラスだったなあ。柔らかく細やかで輪郭のはっきりしたステップ、美しいつま先、音楽性の豊かさ…それにあのコーラスの花柄チョッキもよくお似合い。

モーズリーさんのシモーヌも、サウンダースさんのトーマスも、公証人のギャリーも癖のあるキャラクターを魅力的に演じていて楽しかったです。モーズリーさん、木靴の踊りキレッキレでした。