Variation Master Class with Vladimir Malakhov
出演:ウラジーミル・マラーホフ 他
制作:2014年 / 本編69分 + 特典 2分
画像リンク先:amazon.co.jp - DVD
針山愛美さんプロデュースによるウラジーミル・マラーホフのレッスンシリーズDVD。第4弾は「白鳥の湖」「ジゼル」「タリスマン」「ラ・バヤデール」のヴァリエーションのレッスンです。
商品情報
- 国内|DVD(日本コロムビア:COBO-6604) Release: 2014/12/17
特典映像:マラーホフインタビュー(「マラーホフのマスタークラス」特典より抜粋)
クレジット
- 指導
- ウラジーミル・マラーホフ Vladimir Malakhov
- ダンサー
-
ヤーナ・サレンコ Iana Salenko
ジーヌ・タマズラカウ Dinu Tamazlacaru
クラッシーナ・パブロワ Krasina Pavlova
リーザ・ブロイカー Lisa Breuker - プロデュース
- 針山愛美
演目
- 「白鳥の湖」第2幕よりオデットのヴァリエーション
ヤーナ・サレンコ
- 「白鳥の湖」第3幕よりオディールのヴァリエーション(プティパ/イワーノフ版)
ヤーナ・サレンコ
- 「白鳥の湖」第3幕よりオディールのヴァリエーション(グリゴロヴィッチ版)
ヤーナ・サレンコ
- 「白鳥の湖」第3幕よりジークフリードのヴァリエーション(ブルメイステル版)
ジーヌ・タマズラカウ
- 「ジゼル」第1幕よりジゼルのヴァリエーション
リーザ・ブロイカー
- 「タリスマン」女性ヴァリエーション
リーザ・ブロイカー
- 「ラ・バヤデール」第3幕よりガムザッティのヴァリエーション
クラシーナ・パブロワ
感想
こちらも日本コロムビア様より見本盤を見せていただきました。他のマラーホフ ヴァリエーションレッスンDVDと同じく、マラーホフが作品について話し、ヴァリエーションの指導をして、最後に通し(それまでの踊りを編集して見せている模様)、という形。音楽は録音、日本語字幕、ヴァリエーション毎のチャプター分け、というのも同じ。
今回は「白鳥の湖」ということで、サレンコが2幕のオデットのヴァリエーションと3幕のオディールのヴァリエーションをプティパ/イワノフ版とグリゴロ版とで計3種類踊っています。大盤振る舞い。そしてタマズラカウはブルメイステル版の王子ヴァリエーション。サレンコは小柄だし白鳥タイプのダンサーではないような気もして、実際 他のヴァリエーションよりは少々苦労していたような印象。オデットの方は安定していたけれど、精彩に欠けていたかも。相当お疲れだった気がする。
そんな中でも一定以上のレベルをキープしているサレンコはともかく、リーザ・ブロイカーとクラシーナ・パブロワはこのDVDでものすごーく上達しているのです。2人とも前シリーズのDVDでは上手く踊れなかったパが綺麗に踊れるようになっているし、他のDVDでは上半身の使い方があまり好みじゃないかもと思っていたパブロワの踊りが、ここではとてもよくなっていて。とてもハードな撮影だったろうと思うのですが、彼女たちにとってはそれ以上に得るものが多かったのではないかしら。
ヴァリエーションレッスンシリーズ三巻を全て見て思ったのは、踊る方はもちろん目当てのヴァリエーションが入ったDVDを買われると思うのですが、機会があれば前シリーズ目を通されるとよいのではないかしら。他のヴァリエーションでのマラーホフの指導が大きな助けになる事もあるように感じました。鑑賞専門としては、マラーホフのお茶目な仕草やちょっとしたところで見せる美しい動きを楽しみ、ダンサーたちとマラーホフの信頼関係をひしひしと感じつつ、名前も知らなかったダンサーたちがいつの間にかすっかりお気に入りに、という楽しい映像でした。
ナチョ・ドゥアトが芸術監督に就任した今シーズン以降は、彼女たちがこのバリバリなクラシックヴァリエーションを踊る機会も激減する事でありましょうが、キャリアを積んだ彼らが成長した姿を見られる日がくるといいなーと願っております(もちろんドゥアト作品も!)
この記事の更新履歴
- 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え