Ballet ABC with Henriett
出演:ヘンリエット・トゥンヨギ
制作:2008年 / 183分
画像リンク先:amazon.co.jp - DVD
興味を覚えて買ってみました。バレエの歴史、ダンサーとしての心構え的なもの、そしてレッスンと、バレエの基礎的な知識が詰まっています。
商品情報
- 国内|DVD(新書館:DD12-0304) Release: 2012/04/25
クレジット
- 制作・出演
- ヘンリエット・トゥンヨギ Henriett Vasary-Tunyogi
収録
- バレエのはじまり ルイ14世時代
- バレエ学校の生活
- ロマンティック・バレエの人気
- トウシューズとチュチュ
- クラシック・バレエの父 マリウス・プティパ
- 男性ダンサーと女性ダンサーの違い
- マイムの基礎
- アンナ・パブロワとスザンヌ・ファレル
- ワスラフ・ニジンスキーとルドルフ・ヌレエフ
- 振付家の役割
- ジョージ・バランシン
- バランシンのバレエとバレリーナたち
- ダンサーと振付家(ソロの振付)
- バレエ・メソッドの違い
- ダンサーの役割
- パ・ド・ドゥの秘密
- ダンサーと振付家(パ・ド・ドゥの振付)
- ダンサーとしての人生
- ダンサーの資質
- 偉大なバレエ芸術
- レッスン
-
- ポジション
- プリエ/バットマン・タンデュ/バットマン・タンデュ・ジュテ
- ロン・ド・ジャンブ・パール・テール/フォンデュ/フラッペ/ロン・ド・ジャンブ・アン・レール/アダージオ/グラン・バットマン・ジュテ
- アラベスク/アティチュード/エカルテのポジション
- 5番ポジションからのトゥール/バットマン・タンデュ
- ピルエット1
- ピルエット2/フォンデュ/グラン・バットマン・ジュテ
- ルルヴェ/ピケ
- バロネ/ピケ・トゥール/ポアント・ソテ 他
- ソテ/エシャッペ
- グリッサード・ジュテ/フェルメ/バロネ・ジュテ/アッサンブレ
- カトル/ロワイヤル/アントルシャ・シス
- グラン・ジュテ/アン・レール/クペ・ジュテ
- パ・ド・ドゥ・レッスン〜パートナーシップ
- パ・ド・ドゥ・レッスン〜ピルエット
- パ・ド・ドゥ・レッスン〜リフト
感想
鑑賞者としても知っておきたいバレエの基礎知識がみっちり詰まった、充実のバレエガイドでした。元々はハンガリーのテレビ局で放映されたシリーズものを1枚のDVDにまとめたもののようです。紹介される範囲がものすごく広いので、どういう人をターゲットに作ったのかがわかりにくいなーと思うのは、そんなところに由来するのかもしれません。あ、もちろん悪い意味ではないのですよ。基礎的なパのデモンストレーションと初めてのパ・ド・ドゥの心得って、必要な人が違うよねーと思うっていう位の事で。
別の見地から言えば、バレエに興味があるならば、見る人も踊る人も楽しめるのではないかと。鑑賞者としても知っておくとより楽しめる事がたくさん詰まっています。ダンサーがどのようにバレエに人生を捧げているかの一端が垣間見られるし、他の映像や様々な媒体で得た知識も当然含まれるけれど、語る人が違えばまた見えてくる世界も違ったりしますからね。
トゥンヨギさんはとにかくお召し物がころころ変わるのですが、シリーズものと思えば納得(笑)。イメージビデオ的な造りのところはまとめるにあたってもう少し削っていただいても…と思わなくもないですが(す、すみません…)。それはさておき、彼女はこの映像に若いダンサーへのメッセージをふんだんに盛り込んでいるので、そういう方達への道しるべになりたいと願っているのではないかしら。
ただ、日本語字幕が小さなお子さんが見る事を考慮していないのと(ルビもないし、使われる言葉も普通に大人向け)トゥンヨギの説明がメインの部分も多いので、それらを理解できる年齢以上がよいのでは、という気はします。でも説明の部分が難しくても、パのデモンストレーション(というかレッスン)だけを楽しむ事もできますしね。
それと、1つ1つはとても短いのですが、引用映像もかなり豊富です。トゥンヨギがバランシン好きなことが大きく影響して、バランシン作品の引用多め。ピックアップしきれませんでしたが、他にもトゥンヨギが踊る作品映像などもありました。
ハンガリー国立バレエ学校のレッスンの様子もパラパラ入っているのですが、踊ってみせている女生徒バネッサ・チョンカのプロポーションには唖然。絵に描いたような理想的なバレリーナスタイル。今時のコらしくびゅんびゅん足上げていますけども。お名前で検索したら2009年にローザンヌ国際バレエコンクールに出場した際の動画がYTにありました。決戦の出場者にはお名前見当たらなかったようですが、その後どんな感じになっているのかなぁ。
上級生(かな)のクラスになると、日本人らしき女性の姿もけっこう目に付きました。バレエ学校の先生方の中にも、映像で見た事のあるイムレ・ドーシャとか(ハンガリー国立歌劇場バレエ「コッペリア」など)、ウィーンで踊っていたタマーシュ・ソリモジのお姿も。ハンガリーのバレエって日本にいると縁遠いけど、優秀なダンサーをたくさん輩出しているのですよね…。
他に、知っているところだとホセ・テイラードもちらりと登場します。デモンストレーションと、トゥンヨギのパートナーとして踊っている映像がちらり。
この記事の更新履歴
- 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え