Hommage a Maurice Bejart / Ballet de l'Opera national de Paris

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振付:モーリス・ベジャール、イリ・キリアン
出演:バンジャマン・ペッシュ、カール・パケット、ドロテ・ジルベール、マニュエル・ルグリ、ニコラ・ル・リッシュ
収録:2008年12月 パリ・オペラ座 バスティーユ / 55分

録画

2008年12月にバスティーユで上演されたベジャール/キリアン・プロ(Hommage a Maurice Bejart)がNHK プレミアム・シアターで放映されました。


クレジット

指揮
ヴェロ・パーン Vello Pahn
演奏
パリ・オペラ座管弦楽団
撮影
ドン・ケント Don Kent

収録

「火の鳥」 Firebird, L&Oiseau de feu

振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
衣装:Joelle Roustan
照明:Clement Cayrol

パンジャマン・ペッシュ Benjamin Pech
カール・パケット Karl Paquette


「ヌアージュ」 Nuages

振付・衣装:イリ・キリアン Jiri Kylian
音楽:クロード・ドビュッシー Claude Debussy
照明:Kees Tjebbes

ドロテ・ジルベール Dorothee Gilbert
マニュエル・ルグリ Manuel Legris


「ボレロ」 Bolero

振付・衣装・装置:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:モーリス・ラヴェル Maurice Ravel
照明:Clement Cayrol

ニコラ・ル・リッシュ Nicolas Le Riche
ヤン・ブリダール Yann Bridard
カール・パケット Karl Paquette

感想

これを見るのを本当に楽しみにしていました。2008年12月だからもう3年ちょっと前の映像なのですが、ルグリさんはまだオペラ座の舞台にいるし、他のダンサーたちもみんなちょっとずつ若い。ヤン・ブリダールもいる…(気付いた時は、ぐっときました)。

「火の鳥」はペッシュにつきます。四肢の先まで神経の行き届いた美しい踊りにうっとり。前半の恍惚の表情での柔らかな踊りは「火の鳥ってペッシュにとっての白鳥なのかしら」と思ってしまう程にディーヴァ的。中盤は仲間を鼓舞する力強さが際立ち、衰弱していくところもまた「ここはペッシュにとっての瀕死の白鳥?」という詩的な踊り。新たな視点を与えられたようで、食い入るように見つめてしまいました。

彼の緻密な踊りを見た後だと、パケットはちょっと大味に見えたかなぁ。割と好きなダンサーなんだけど、分が悪かったか…。今ならまた違うのだろうな、とも。あと、パルチザンの先頭のポジション、アリス・ルナヴァンは適役!と思いました。

「ヌアージュ」、しみじみ美しい作品ですよね。大好き。まさしく雲のように姿を変え続ける舞台の上の2人から目が離せません。そして、このシンプル(だけど踊り手には簡単でない)作品にはキリアンの女性賛美がたっぷり込められてると、改めて感じました。ドロテの背中に時々サビーネさんが重なるように見えたのは、ロールスロイス・ルグリと踊っているからでしょうか。それとも髪型かな…。キリアンはこうやって振り付けたんだろうなっていうのが透けて見えているような気さえしました。

ニコラのボレロ、まだこの頃は最後の方スタミナが足りない感じですね。あのニコラを持ってしても、と思うとこの作品に要するパワーに改めて愕然とします。ニコラのメロディからは若き王者、という印象を受けました。情熱とパワーでリズムを鼓舞する。リズムのトップがパケットとヤンブリで、贅沢な3ショットでございました。リズムたちも目に楽しく。クールなパリオペの男の子たちが静かに熱く盛り上がっていくのはいいよねー(笑)。東バのピリリとシャープなリズムも好きだけど、ニコラが率いるリズムは彼らが相応しい気がする。