Tonight, Carla Fracci
出演:カルラ・フラッチ、アメディオ・アモディオ 他
収録:1973年 / 57分
画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD
1973年製作のカルラ・フラッチの映像集。といってもパ・ド・ドゥ集でもなくドキュメンタリーでもなく、フラッチのイメージビデオみたいな印象。30代後半のフラッチが見られます。
商品情報
日本語字幕あり
- 海外|DVD(Hardy Classic / Video Artists International:HCD4030) Release: 2009/04/03
FORMAT:NTSC / REGION:0
収録
出演:Carla Fracci
Amedeo Amodio, Paolo Bortoluzzi, Jacqueline de Min, Giuseppe di Stephano, Alice ed Ellen Kessler, James Urbain, Franca Valeri
Nadia Chiatti, Fausta Mazzucchelli, Rosaria Ralli, Silvano Scarpa, Albertoo Uzan
- 「眠れる森の美女」 The Sleeping Beauty
音楽:P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
振付:マリウス・プティパ Marius Petipa / ルドルフ・ヌレエフ Rudolf Nureyev - 「天国と地獄」より”カン・カン” Cancan from "Orphee aux Enfers"
音楽:ジャック・オッフェンバック Jacques Offenbach
振付:不明 - 「ロミオとジュリエット」より バルコニー・パ・ド・ドゥ Romeo and Juliet
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
振付:ジョン・クランコ John Cranko
感想
タイトルはたぶん、「カルラ・フラッチの夕べ」あたりが妥当でしょうね。30年以上前の映像でクレジットやメニューはイタリア語だし、フラッチの相手役もどれが誰だか私にはよくわからず、、、あまり要領を得なくて申し訳ありません。
本編の台詞部分については、メニューから日本語字幕を選べます。日本の方が担当されたようですが、ところどころ意味がとりにくいところはありました。でも、イタリア語のみだったら全くお手上げだった訳で、その点ではとってもありがたい仕様です。(英語なども選べます)
フラッチが踊るところとしては上記3つ(他にもレビュー風のものやレッスン風景などもありますが)が見られまして、「眠り」は美しい宮殿かなにかで撮影されていました(見る人が見ればどこだかすぐ分かるのかな)。舞台装置としてはゴージャスですが、バレエの舞台としては不都合が多いのが残念。序幕からグラン・パ・ド・ドゥに至るまでのいくつかの曲をアレンジして、コール・ドのダンサーたちも登場するので、ストーリーの超ダイジェストというか「眠れる森の美女 組曲」みたいな感じでした。宮殿でのバレエなんて、ニューイヤーコンサートで挿入されるバレエシーンを想起させますね。いちおうヌレエフ版みたいですが、グラン・パ・ド・ドゥはアダージオとフラッチのヴァリエーションだけでした。
「ロミジュリ」はクランコ版との事なのですが、装置と衣装はユルゲン・ローゼのおなじみのものではありませんでした。中庭に走り込んできたロミオに驚いてバルコニーの柱の影に隠れるジュリエット、とか、最後にロミオがジュリエットを持ち上げてバルコニーに戻すシーンはなし。他にも見覚えがあるものとはちょっと違うかなーと思うところはありました。あれはスカラ座仕様なのかしら?フラッチのジュリエットはとっても素敵なのですが、相手役の方とのパートナーシップは今イチかも...
フラッチというと、シルフィード、ジゼル、ジュリエットなどのイメージが私には強いのですが、「カン・カン」は別の一面が見られます。フレンチではなくやっぱりイタリアーンでしたけど、フラッチのこういう役どころは新鮮でした。その他に、間に挿入される映像なんかも、「こ、これはいらない」と思うのもありますが、「椿姫」(ダンスはありません)の調度品がとっても素敵だったのは嬉しかったです。
この記事の更新履歴
- 2021.12.20 - amazon.com/amazon.co.uk 商品リンク削除
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