Divergence / The Australian Ballet
振付:スタントン・ウェルチ
収録:年 / 42分
画像リンク先:amazon.co.jp - 北米版DVD
収録年の記載がどこにもなかったのですが、デヴィッド・マカリスターが芸術監督になった2001年以降に収録された事は間違いありません。スタントン・ウェルチによる、アルルの女組曲を使った振付作品。20人のダンサーが入れ替わり登場するアブストラクト・バレエ。リージョン1です。
商品情報
- 北米|DVD(Kultur Films:D4252) Release: 2007/06/26
FORMAT:NTSC / REGION:1
クレジット
- 振付
- スタントン・ウェルチ Stanton Welch
- 衣装
- Vanessa Leyonhjelm
- 照明
- Fancis Croese
- 音楽
- ジョルジュ・ビゼー Georges Bizet「アルルの女組曲」第1番/第2番
- 指揮
- チャールズ・バーカー Charles Barker
- 演奏
- ヴィクトリア州立交響楽団 The State Orchestra of Victoria
出演
Adrian Burnett / Marc Cassidy / Joshua Consandine / Robert Curran / Matthew Donnelly / Rachel Dougherty / Madeleine Eastoe / Catherine Eddy / Timothy Farrar / Somone Goldsmith / Zoey Hart / Natalie Hill / Felicia Palanca / Rachel Rawlins / Rachael Read / Danielle Rowe / Matthew Trent / Lynette Wills / Steven Woodgate / Renee Wright
感想
2007年の来日公演を見て俄然興味がわいたオーストラリア・バレエの、ごく近年の映像。スタントン・ウェルチ振付のアブストラクト・バレエで、ウェルチの祖母に捧げられた作品だとか。出演しているダンサーもほぼ来日公演で見知った人たちばかり。曲も耳馴染みのあるビゼー「アルルの女」だし、ウェルチの振付けもクラシックバレエのテクニックがベースなので、私の好みから外れる事はなかったです。
ジャケットの写真を見ると女性のチュチュはまるで番傘のようにも見えますが、実際の形は...言葉で説明するのはむずかしい。女性はこの上半身のところがユニークなレオタードに、チュチュボンやさまざまな長さとデザインのスカートなどで変化がつけてありました。それがなんだかツボでねー。男性はカッティングと素材に趣向を凝らしたタイツ姿ですが、それがマッチョなこのカンパニーのダンサーによくお似合い。
舞台の上には装置はなにもなくて、背景のホリゾント(とそれを様々な分量に隠す幕)と照明だけ。だから、ウェルチがダンサーを使って描き出す模様こそが見るべきものなんですよね。クールでかっこいいかと思うとにやっと笑ってしまうようなユーモアもたっぷりで、判りにくさがないから楽しめると思います。ウェルチの振付は特にペアのダンスが面白いように思いました。全体にむき出しの腕と肩の動きが目立つ振付であり衣装なので、そこが隅々までバシッと決まれば更に面白かったのかなーと思ったりもするのですが、この微妙に揃ってないところまで含めて個性かしら、とも思ったり。
いずれにしてもカンパニーのいろんな面を見られるのは大歓迎です。
この記事の更新履歴
- 2021.12.21 - amazon.com/amazon.co.uk 商品リンク削除
- 2010.02.08 - Kultur URL変更