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出演:イリーナ・コルパコワ、ミハイル・バリシニコフ 他
収録:2000年 / 39分

録画

録画NHK BS2では吹替、CSシアターテレビでは字幕で放映されたもの。コルパコワの回は主にソ連時代のことを中心に。


クレジット

司会
ガリーナ・ムシャンスカヤ
コメント
イリーナ・コルパコワ Irina Kolpakova
アレクサンドル・ベリンスキー 演出家
アンドレイ・ペトロフ Andrei Petrov, 作曲家

収録

  • 「眠れる森の美女」 Sleeping Beauty
  • 「ライモンダ」 Raymonda
  • 「ショピニアーナ」 Chopiniana, Les Sylphides
  • 「くるみ割り人形」より The Nutcracker
  • 「ロミオとジュリエット」 Romeo and Juliet
  • 「ラ・シルフィード」 La Sylphide
  • 「サラバンド」 sarabande
  • 「天地創造」
  • 「パピヨン」 Le Papillon
  • 「華麗なディヴェルティメント」
  • 「石の花」 Stone Flower
  • 「愛の伝説」 The Legend of Love

感想

コルパコワは現在アメリカ在住のせいかマリインスキー劇場での収録はイヤだったとかで、ムシャンスカヤがアメリカの彼女の家まで行っての収録だったようです(シアテレでの翻訳は『最初は自宅での撮影を渋っていましたね、どうして劇場にはいらっしゃらないのですか』でした、どちらがあっているか私にはわかりません)。ムシャンスカヤのインタビューはソ連時代の彼女の事に重点を置いていたようです。どんな気持ちだったのか、どんな生活だったのか。コルパコワの受け答えも興味深いものでした。

マリインスキー劇場で長年踊ってきた彼女が国を去ったことは信じられない、ゴルバチョフが亡命したと聞く方がまだ信じられる、とベリンスキーが語っていたのにはちょっと笑ってしまいましたが、実際ロシアの人にとってはそれくらい衝撃だったのでしょう。

この中で「一晩のみで上演が禁じられた”ロミオとジュリエット”」は、イゴール・チェルニショフの振付で、元はマカロワとグリヤエフのパ・ド・ドゥ作品だったものを、理想的なマキューシオ=バリシニコフの出現により一幕ものに仕立てた作品だそう。そのキャストで試演を行ったところ、圧倒的な批判がおきその場で上演禁止になったとか。しかしマカロワが(その後西欧での生活へ繋がることになる)ロンドンへのツアーの準備をしていた時に、コルパコワが自分を主役として1度だけの上演許可をとった、のだそうです。以上はマカロワの自伝からの記述なので、コルパコワが語ればまた別の側面が出てくるはずですが、それについては番組では言及されませんでした。この当時革新的であった作品を踊る機会を奪われた事が直接マカロワの亡命に作用したかどうかは不明ですが、その作品の映像を少しだけでも見られたのは貴重な機会でした。

さすがに上層部お気に入りダンサーだけあって、映像もたくさん残っていますね。同じ演目でも違う時に撮られた(舞台やスタジオなど)ものが引用されていました。彼女の「ライモンダ」は全幕映像があるなら見てみたいものです(2009.10.28追記:その後、全幕映像DVDが発売になりました)。バリシニコフとの「天地創造」は当然彼の亡命前のものですが、アメリカでも一緒に仕事をした時の映像があって興味深かったです。お嬢さんとお孫さんらしき男の子が最後にちらっと写っていました。