noimage

放映:2019年11月24日/NHK BS1/100分

録画
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115725/index.html
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21162

NHK BS1で録画。都さんがバレエダンサーを引退された今年8月の公演「LAST DANCE」。その当日まで10ヶ月間、NHKが密着取材をしてくださっていました。スタッフは2007年「プロフェッショナル仕事の流儀」の取材から毎年 都さんとの縁を繋ぎ続けてくださったチームのみなさん。視聴者としては感謝しかないです。同じチームで12年後にまた、という機会も珍しいのではないかと思うのですが、その信頼あればこその映像ですね。都さんも取材チームのみなさんも、大変なことはあってもお幸せだったのでは。


クレジット

出演
吉田都 Miyako Yoshida
ケヴィン・オヘア Kevin O’Hare, 英国ロイヤル・バレエ団芸術監督、バレエ学校の同級生
牧阿佐美 当時の審査員
ピーター・ライト Peter Wright, 元BRB芸術監督
山本康介 引退公演の総合演出
山崎敬子 1月公演の演出・振付
米沢唯 新国立劇場バレエ団プリンシパル
長野由紀 舞踊評論家
イレク・ムハメドフ Irek Mukhamedov, 英国ロイヤル・バレエ,ボリショイ・バレエ 元プリンシパル
林なつ子 衣装製作
フェデリコ・ボネッリ Federico Bonelli, 英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル
デニス・ボナー Denis Bonner, 振付指導

アニメーション
鉄拳

映像抜粋

  • ローザンヌ国際バレエコンクール出場時の映像(17歳)
  • 「シンデレラ」
  • 「エスメラルダ」
  • 松山バレエ団「眠れる森の美女」
  • 引退公演「Last Dance」より

感想

その日を迎えるまで、都さんがこんなにもギリギリの状態でいらしたとは思いもせず…本当に驚きました。過去にも同じように後から知って驚いたことがあったけれど、今回は本当に…。股関節の疲労骨折、ロンドンでの緊急入院、お父様とのお別れ…。1月の石神井バレエ公演でも8月の引退公演でも、都さんは初めて踊る作品にチャレンジされていて。

今回の10ヶ月間の取材映像だけでなく12年前のものや、ローザンヌでのインタビュー(踊っているところは何度も見ているけど、インタビュー映像は初めて見ました!)など様々な時代の都さんの姿があって、そしてそのどれもがやはり「闘って」いるのでした。そういえばローザンヌ、牧阿佐美さんがその時の審査員でいらしたのも初めて知りました。

ケヴィン・オヘアが都さんのことを語るときの嬉しそうな笑顔。サー・ピーターの都さんを心から可愛く思うご様子、そしてイレクとの戦友のような間柄。ケヴィンが「都と踊るときは、彼女のバランスはいつも完璧だからそれを崩しちゃいけないんだ」と言っていたのが、後半のイレクとのpddに掛かるとは思ってもいませんでしたが…。そして、今も舞台に立ち続ける森下洋子さんに「踊り続けた方がいいわ」の言葉に都さんの表情が生徒さんに戻っていたのも印象的です。誰でもいくつになっても、憧れの人の前では子供の頃に戻ってしまうものなんですね、都さんでさえも。

ちょっと可笑しくて印象に残っているのは、引退公演の打ち合わせでNHKプロモーションを訪れた際に、康介さんに対してだけ「え?それどういう意味?」と”先輩”の反応をなさっていたこと。都さんでもそんな時があるのだなーというのと、康介さんにはそれだけ心を許していらっしゃるのだな、と思って。康介さんは「誕生日の贈り物」の指導が真骨頂という感じがしました。その場面、もっとたっぷり見たいです。フレッドステップ、鬼のようでしたよね。都さんはいつも軽やかに踊っているから難しさに気づきにくいのだけど。

都さんの印象的な言葉は、取材スタッフに吐露する言葉の数々でしたが、それこそスタッフとの信頼関係あってこそ、と思いました。本当に心の底からNHKのスタッフのみなさまにはお礼を申し上げたいです。これからもずっと都さんとの縁をつないで、そこから連なるバレエ作品とドキュメンタリーをたくさん放映していただけますように。