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放映:2019年09月07日/NHK BS1/100分

録画
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2625258/index.html

これもだいぶ寝かせてしまいました。9月に放映され大反響を呼んだ(そして何度も再放送されている)ワガノワ・バレエ・アカデミー最終学年をツィスカリーゼ校長のクラスで学ぶ3人プラス1人の男子生徒にスポットをあてたドキュメンタリーです。好評を博したのも納得の、本当に素晴らしいドキュメンタリーで、バレエに関係なくみなさんにご覧いただいたいです。


クレジット

出演
ニコライ・ツィスカリーゼ Nikolai Tsiskaridze, ワガノワ・バレエ・アカデミー校長
マイケル・バルキジャ Mikhail Barkidjija, 愛称ミーシャ, 父クロアチア/母ロシア
大澤ホロウィッツ有論 Aaron Osawa-Horowits, 父アメリカ/母日本
大澤ホロウィッツ史子 アロンの母
キリル・ソコロフスキー Kirill Sokolovsky, ベラルーシ出身
マルコ・ユーセラ Marko Juusela, フィンランド出身
ローラン・イレール Laurent Hilaire, 国立モスクワ音楽劇場バレエ芸術監督
ユーリー・ファテーエフ Yuri Fateev, マリインスキー・バレエ団長代行

ナレーション
原田美枝子

映像抜粋

  • 「くるみ割り人形」ツィスカリーゼ, 1997年
  • 「ジゼル」ツィスカリーゼ, 1997年
  • 「白鳥の湖」シクリャローフ
  • 「イワンと仔馬」卒業公演より
  • 「パキータ」卒業公演より

感想

ワガノワ・バレエ・アカデミーに入学して最終学年まで残ることだけでもバレエのエリートと言っていいと思うのですが、ここで取り上げられた青年たちはツィスカリーゼ校長の選抜クラスに選ばれた精鋭たち。彼らはロシアで(願わくばマリインスキー劇場に)就職を目指しています。卒業までの3ヶ月間、国家試験、バレエ団のオーディション、そして卒業公演と3つの大きなハードルを超えるべく努力を続ける様子を追ったドキュメンタリーでした。

バレエダンサーとしての肉体的条件も才能も兼ね備えた10年に一人の逸材であるミーシャ、身長は高くないものの優れたジャンプ力を持つ努力家で日本人の母を持つアロン、189cmの身長と美しい外見に恵まれたキリルはしかし、バレエへの情熱、探究心が足りません。そして後半スポットがあたるマルコはフィンランド出身。成績もミーシャの次でバランスのとれたダンサーですが就職がなかなか決まらず苦戦します。

この4人と、彼らを指導するツィスカリーゼ校長がドキュメンタリーの柱です。校長の毒舌や厳しい指導は、初めて見る人は面食らうと思いますが、すぐにその中にある惜しみない愛情に気づくはず。プロのバレエダンサーを目指す若い人たちにはツィスカリーゼの金言がそこかしこに散りばめられていて、本当に背筋が伸びることと思いますし、ただ見るだけのファンの私にとっても、その金言のオンパレードにはひれ伏すのみ。その愛情深さに、最後の方は涙が止まらなくなっていました。テレビ的にも見どころの多い、ものすごく濃いドキュメンタリーになっています。

国家試験の審査員の中には、アンドリアン・ファジェーエフもいたよね、ね?(大好きだったの、私)テンションあがりました。そしてダンチェンコでのオーディションには「オハヨウゴザイマス」とニコニコ歩いてくるイレール芸術監督の姿も。

最終的には彼らは収まるところに収まった、という気がするのですが、ここがスタートライン。どんなダンサーになっていくのか、ツィスカリーゼ校長じゃないけど、見守っていきたいものです。いやほんとに面白い番組でした。NHKさん本当にありがとうございます。5年後くらいに、続編をお願いします!