Maurice Bejart: Leap-in-time Edition - Rite of Spring & Bolero

Maurice Bejart: Leap-in-time Edition - Rite Of Spring & Bolero [DVD]

振付:モーリス・ベジャール
収録:詳細欄参照 / 110分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

ベジャール振付「春の祭典」と「ボレロ」の1960-70年代に収録された映像がデジタルリストアされてDVD化されました。古いことはわからないのですが、おそらくこの20年くらいの間では、プリセツカヤの「ボレロ」以外はドキュメンタリーなどで引用される以外で市販されるのは初めてではないでしょうか。


商品情報

海外|DVD(EuroArts:2057488) Release: 2019/02/01

FORMAT:NTSC / REGION:0

クレジット

振付
モーリス・ベジャール Maurice Bejart

収録

「春の祭典」 Le Sacre du Printemps

音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
収録:1960年 / モノクロ / 36分
美術:Pierre Caille
Directeur de la photographie: Bernard Michel
Mise en image: Jean-Marc Landier
Production: Ernest Blondeel

ジェルミナル・カサド Germinal Casado / タニア・バリ Tania Bari / フラヴィオ・ベンナーティ Flavio Bennati / ピエール・ドブリエヴィッチ Pierre Dobrievich / モーリス・ベジャール Maurice Bejart / アントニオ・カーノ Antonio Cano / マリー=クレール・カリエ Marie-Claire Carrie / ローラ・プロエンサ Laura Proenca / ジェニ・ランゲ Janine Renguet / ニコレ・フローリス Nicole Floris


「春の祭典」 Le Sacre du Printemps

音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
収録:1971年 / カラー / 36分
美術:Jean Marlier
指揮:Andre Vandernoot
演奏:Orchestre National de Belgique
Directed by Costa de Renesse
Realisation: Maurice Bejaht
Images: Jean Boffey
Montage: Monique Andre
Producteurs: Ernest Blondeel, Anne Beranger
Camera: Daniel Diot, Freddy Rents

タニア・バリ Tania Bari
ジェルミナル・カサド Germinal Casado
Christine Brabant / Marie-Claire Carie / Louba Dobrievitch / Jaleh Kerendi
/ Floris Alexander / Paolo Bortoluzzi / Antonio Cano / Pierre Dobrievitch


「ボレロ」 Bolero

音楽:モーリス・ラヴェル Maurice Ravel
収録:1962年 / モノクロ / 18分
Orchestre du TRM
Directed by Andre van der Noot
Camera; B. Sentroul, Ch. Abel, M. Thonon
Montage: J. Bruyninckx
Son: Studio Cite
Realisation: Jean-Marc Landier
Production: Pierre Levie

ディスカ・シフォニス Dusanka Sifnios


「ボレロ」 Bolero

音楽:モーリス・ラヴェル Maurice Ravel
収録:1977年 / カラー / 20分

Directed by Michel Baoudour
Operateurs: Willem Baeckelmans, Freddy Rents
Son: Alain Pierre
Mixage: Lucien van Cutsen
Mise en Images: Willy Botteldoorn
Realisation: Maurice Bejaht
Une coproduction; R.T.B. - T.R.M.

マイヤ・プリセツカヤ Maia Plissetskaia

# 人名カナ表記は代理店のものを参照

感想

「春の祭典」の初演は1959年。これに収録された映像は1960年と71年なので、特に前者は初演に近いものとして貴重ではないでしょうか。若きベジャールさんも踊っていて、カメラもベジャールさん中心で撮っているところもあるので、その意味でも貴重。最初に男性陣が上体をあげていくところとかも、今とは角度なども含め結構違う気がするのだけど。それに!初演の頃は舞台装置があったのですね。どんな色の装置だったのかなあ。モノクロだからわからなくて残念。これを最初に見た観客の興奮や戸惑いを、ぜひ体感してみたかった。

70年代の映像にも共通することだけれど、当時の撮影カメラの画角やレンズの明るさだとおそらく舞台全体を捉えるのは難しくて、あるいはスタジオまたは劇場の制約もあったと思いますが、そのために脇からとらえる映像も多いので、作品全体を捉えるのは難しくなっています。「春の祭典」の全体像を捉えるなら近年の市販映像を選ぶべきかと。でも、綺麗に修復されていて見やすいし、ベジャールファンなら見ておきたいものになるのでは。

71年の映像は仏語イントロダクション(英・独字幕あり)があり、エンドクレジットなども凝った演出がなされていて、ベジャールさんの美意識とこだわりを感じられます。臨場感と迫力がありました。全体に赤っぽく補正されているけど、これはたぶん仕方がないのでしょうね。

ボレロの2つは見たことがあって、「ボレロ(デュスカ・シフニオス)」二十世紀バレエ団 (1962)と、「マイヤ・プリセツカヤ-ダンスのディーヴァ」(2005)に収められたものと同じものでした。ただ、やはりプリセツカヤの映像は赤が強めの補正で、上のリンク先の映像の方が補正としてはうまくいっているんじゃないかなあ。

初演のメロディであるシフニオスの時から映像作品としてのこだわりが見られます。今のように最初はスポットライトが手の動きを追うというのはなくて(おそらく技術的なところから?)、シフニオスもバレエシューズを履いて踊っていました。プリセツカヤはすでに裸足。個性が出ていてすごく面白いです。男性陣が上半身も衣装をつけているのは両方ともそうなのですが、着ている服はけっこう違うような。そんなところも簡単に見比べられるのは同じディスクに収録されているからこそ。

でも、この二人だけでなくジョルジュ・ドンをはじめ歴代のメロディたちも入れてほしかったし、ハイデ/クラガンの二人ボレロも入れてくれたら嬉しかったなあ、と贅沢を言いたくなったりも。ぜひ続編を出してほしいです。


Official Trailer

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