Tribute to Jerome Robbins / Hommage à Jerome Robbins - L’Opéra national de Paris

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振付:ジェローム・ロビンズ
出演:ユーゴ・マルシャン、アマンディーヌ・アルビッソン、マチアス・エイマン 他
収録:2018年11月8日 パリ・オペラ座ガルニエ宮 / 93分

録画

wowowで録画。番組冒頭に3分間のイントロダクションがありました。ロビンズ生誕100周年の年に上演されたパリ・オペラ座バレエのロビンズ・プロです。「ファンシー・フリー」が今回パリ・オペラ座のレパートリー入りしたのはちょっと意外な感じ。


クレジット

指揮
ワレリー・オブシャニコフ Valery Ovsyanikov
演奏
パリ・オペラ座管弦楽団 Orchestre de l’Opéra National de Paris
撮影
Vincent Bataillon

収録

「ファンシー・フリー」 Fancy Free

音楽:レナード・バーンスタイン Leonard Bernstein
振付:ジェローム・ロビンス Jerome Robbins
装置:オリヴァー・スミス Oliver Smith
衣裳:カーミット・ラヴ Kermit Love
照明:ジェニファー・ティプトン Jennifer Tipton

エレオノーラ・アバニャート Eleonora Abbagnato
アリス・ルナヴァン Alice Renavand
ステファン・ビュリオン Stéphane Bullion
カール・パケット Karl Paquette
フランソワ・アリュ François Alu

オーレリア・ベレ Aurélia Bellet
Alexandre Carniato


「ダンス組曲」 A Suite of Dances

音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ Jean-Sébastien Bach
振付:ジェローム・ロビンス Jerome Robbins
衣裳:サント・ロカスト Santo Loquasto
照明:ジェニファー・ティプトン Jennifer Tipton

チェロ:ソニア・ヴィーダー=アサートン Sonia Wieder-Atherton

マチアス・エイマン Mathias Heymann


「牧神の午後」 Afternoon of a Faun

音楽:クロード・ドビュッシー Claude Debussy
振付:ジェローム・ロビンズ Jerome Robbins
装置:ジャン・ローゼンタール Jean Rosenthal
衣裳:イレーヌ・シャラフ Irene Sharaff
照明:ジェニファー・ティプトン Jennifer Tipton

ニンフ:アマンディーヌ・アルビッソン Amandine Albisson
牧神:ユーゴ・マルシャン Hugo Marchand


「グラス・ピーシズ」 Glass Pieces

音楽:フィリップ・グラス Philip Glass
振付:ジェローム・ロビンス Jerome Robbins
装置:ジェローム・ロビンス Jerome Robbins / ロナルド・ベイツ Ronald Bates
衣裳:ベン・ベンソンBen Benson
照明:ジェニファー・ティプトン Jennifer Tipton

セウン・パク Sae Eun Park
フロリアン・マニュネ Florian Magnenet


感想

「ファンシー・フリー」、楽しかったです。引退間際のカール・パケットが顔を真っ赤にしつつもあのハードな作品を踊りきるのが流石。あの笑顔と茶目っ気が効いてました。ボーギャルソン ビュリオンも可愛かったけど、あの役はなんというかもっとswingしてたらもっと嬉しいかな。最高だったのはアリュで、期待もしていたけどそれを大きく上回る素晴らしさ。彼がこの役を踊るのが見られて本当に嬉しい。

アバニャートも素晴らしかった!演技も自然でコメディエンヌ的なところもバッチリだし、あの時代の雰囲気を全身から発散してて女優だなあと。ルナヴァンもよかったけど、贅沢をいえばあと少しだけコミカルでもよかったかな。パリオペのダンサーがこの作品を今踊るのってどうなのかなって思っていたけど、彼らならではの出来栄えを十分楽しみました。

「ダンス組曲」はマチアス。この作品を彼で見られるのが楽しみで楽しみで。期待にたがわず、バレエを踊るために神が作られたとしか思えない優雅なダンスと音楽性が際立ってとてもよかった…のですが、相手はこのチェリストではない方がよかったのでは。チェロとダンサーのパ・ド・ドゥになってなかったよね、勿体無い…。

「牧神の午後」には、ぶっ飛びました。まずマルシャンのナルシストっぷりが最高で、野性味がありつつ瑞々しく優雅な佇まい。水鏡に映る自分の姿から目を離せなくなったナルシスそのものではありませんか。そして彼の牧神にはアルビッソンがよく合いました。まるで牧神の想像力が生み出した白日夢のよう。

「グラス・ピーシズ」は全体通して見るのは初めてでしたが、35年も前の作品なのにちっとも古びないし、フィリップ・グラスの音楽をこれほどまでに視覚化した振付があるのだろうかと感嘆してしまいました。見たことがあったのは後ろを女性ダンサーが影絵のように踊り歩いていくシークエンスなんだけど、今回通しで見たらどの場面も好きで仕方なくて。パクさんの踊りには叙情性があったし、フロリアンはラインが美しくてとてもロビンズっぽいのが気に入りました(何を持ってしてロビンズっぽいのかは自分でもよくわからないのだけど)。最初のシークエンスで踊ってた3組のペアもよかったな。パリ・オペラ座のロビンズは、やはり特別なのだと再認識した次第。