Mariinsky, Building a Music City

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監督:ヨシフ・フェイギンベルク
出演:ヴァレリー・ゲルギエフ、ジャック・ダイアモンド 他
制作:2013年 / 88分

録画

クラシカジャパンで録画。2013年にオープンしたマリインスキー第2劇場のドキュメンタリーです。


クレジット

監督
ヨシフ・フェイギンベルク Yosif Feyginberg
監督(仏語版)
Olivier Roussille
ナレーション
Natasha Black
コメント
ボブ・ラムジー Bob Ramsay, ゲルギエフ初のカナダツアーの共同スポンサー
ロイ・フォリス Loie Fallis, トロント交響楽団芸術主幹
ゲーリー・マクラスキー Gary McCluskie, ダイアモンド・シュミット建築設計事務所代表建築家
ヴァレリー・ゲルギエフ Valery Gergiev, マリインスキー劇場芸術監督/総裁、指揮者
ジャック・ダイアモンド Jack Diamond, ダイアモンド・シュミット建築設計事務所代表建築家
ユーリ・ゼムツォフ Yuri Zemtsov, 建築家/審査担当
アンドレイ・パンフェロフ Andrei Panferov, KB VIPS代表取締役
デニス・マツーエフ Denis Matsuev, ピアニスト
グザヴィエ・ファーブル Xavier Fabre, 建築家/修復家
マリア・グレギーナ Maria Guleghina, オペラ歌手
ドミートリ・ツィリキン Dmitry Tsilikin, ジャーナリスト
ヴァシリー・バルカトフ Vasily Barkhatov, オペラ演出家/ガラ演出
ユルゲン・ラインホルト Jurgen Reinhold, 音響担当ミュラーBBM
レオニダス・カヴァコス Leonids Kakaos, ヴァイオリニスト
マイヤ・プリセツカヤ Maya Plisetskaya, 伝説のバレリーナ

感想

2013にオープンしたマリインスキー第2劇場の建築にまつわるドキュメンタリーです。1998年に始まったというプロジェクトは、先進的なデザインで市民からの悪評が高くロシアの建築基準を満たさなかった設計を2つボツにした後、周囲と調和するデザインで再コンペを勝ち取ったカナダのジャック・ダイアモンド(フォーシーズンズ・センターなどを手がけた建築家)が手がけることに。

サンクトペテルブルクがもともと湿地帯であり基礎工事を入念にせねばならないこと、周囲の歴史的建造物を傷つけないように保護が必要な事、そして厳しい気象条件(建築材や工法的にも、工事期間的にも)というこの土地ならではの困難、超多忙なゲルギエフとの打ち合わせ、そして文化の違うロシア企業との協働にも困難がつきまといます。

このドキュメンタリーでは様々なタイミングでダイアモンドのコメントが入るのですが、このロシアの企業とうまくいかない時期の彼は本当に土気色の顔をしていて、どれだけ大変なことかと…。これほど重要なプロジェクトでなければやめていただろう、とも。

2007年にオープンしたコンサートホールの方は、煉瓦造りの外観は残して内側をリニューアル。それを手がけたフランスの建築家グザヴィエ・ファーブルのコメントもやはりこの土地ならではの困難さを述べていました。でも彼はコンサートホールで成功したから、マリインスキー本館の改築についても意見を聞かれたとのこと。第2劇場どころではないビッグプロジェクトになりそうですよねえ…。

第2劇場のオープニングは、当初ゲルギエフは2012年の白夜祭と明言していたようですが、結局工期は1年遅れて2013年の白夜祭がオープニングとなりました。そのガラ公演は以前クラシカジャパンで放映されDVD/Blu-rayも発売されています。このドキュメンタリーの中でも、冒頭の「ラ・バヤデール」影の王国、やロパートキナとバラノフがカヴァコスの演奏で踊る「パヴロワとチェケッティ」、そしてヴィシニョーワの「カルメン」が少し見られました。

バレエ関係だと、ゲルギエフがトロントのフォーシーズンズ・センターを視察した際にカレン・ケインが一緒にいたのが映っていたのと、最後にプリセツカヤのコメントが流れました。亡くなる約2年前の映像ということになりますが…今見ると、ちょっとお顔色が良くないかな…。

とにかく音響が素晴らしく、可動式舞台が6面もあるそうで…いつか新旧両劇場でバレエ三昧したいなあ。