Czech Swan

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監督:アレクサドラ・テルピンスカ
製作:2015年 ポーランド、チェコ / 45分

録画

東京都写真美術館で上映された際話題になったこの作品、NHK BS世界のドキュメンタリーで放映されました。映画は52分のところ45分だったので、いくばくかのカットがある模様ですが、2週間限定上演には行けなかったので、見られてよかった。


クレジット

監督
アレクサドラ・テルピンスカ Aleksadra Terpińska

感想

チェコでダンスチームを組んでいるおばちゃんたちは地元の行事などで民族舞踊を披露しているのだけど、他にない個性を目指して国立バレエ団の振付家にバレエを教えて欲しいと依頼する。そのお眼鏡にかなって、「白鳥の湖」の主役に抜擢された若く努力家のダンサーの指導を受けることになる、、、というドキュメンタリー。

様々な苦難を乗り越えて来たであろうチェコのおばちゃまたちの、集まっては飲んだり食べたりおしゃべりしたり、ダンスを習っていても誰かがジョークを言ってはケラケラ笑いながら乗り越えていく感じがとてもよかった。「入るパンツがないから」とチュチュの下に紙おむつを履いちゃうユーモアに代表されるような、自分たちを面白おかしく見せつつ、でもやっぱり舞台の前には鏡を見て髪を直し口紅をひく。最後に白鳥を披露した高齢者施設の慰問?で話をしていたのはもともとのお友達なのかな。

そんなおばちゃんたちにバレエを指導することになるマルケタは若く美しいバレエダンサーで、初めて抜擢された白鳥主役に苦戦。その身長のためかパ・ド・ドゥに苦労していた様子なども描かれていました。バレエを家族に反対された様子など、いつの間にか彼女から聞き出していたおばちゃんたちの茶話から伝わります。最後に「みなさんはいつもバレエを心から楽しんでいた」と話す場面、彼女にもたくさん得たものがあったのだろうな、と。


おばちゃまたちがバレエを指導して欲しいと直談判する振付家はIgor Vejsadaという方で、撮影当時はNational Moravian-Silesian Theatreのバレエマスターだったそうです(現在はプラハ室内バレエのバレエマスター)。マルケタ(Marketa Pospisilova)もNational Moravian-Silesian Theatreのソリスト、だったけれど2015年にモンテカルロ・バレエに移籍しているのですね。背が高くて相手役に困るということだったから、高身長ダンサーが大勢いるモンテカルロはうってつけではないかと。

「白鳥の湖」の相手役はプラハ国民劇場(国立バレエ)からゲストを招いていましたよね。この金髪ダンサー、多分Michal Štípaだと思うのだけど、彼もこの2月で引退してMoravské divadlo Olomoucの芸術監督に就任するそうです。


Official Trailer