PLAY / Ballet de l’Opera national de Paris

エクマン/パリ・オペラ座バレエ《プレイ》 [DVD]

振付:アレクサンダー・エクマン
出演:ステファン・ビュリョン、ミュリエル・ズスペルギー、ヴァンサン・シャイエ ほか
収録:2017年12月18,19日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮 / 106分

画像リンク先:amazon.co.jp - 国内仕様DVD

ガルニエでの初演時にも大変な話題となり、プロモーション映像を見ては「全編見たい!」と願っていたアレクサンダー・エクマン振付「Play」がプレミアム・シアターで放映されました。今月(2018年9月)にはDVD/Blu-rayもリリースされます。


商品情報

海外|DVD(Bel Air Classiques:BAC155)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2018/09/27

[海外盤] Release: 2018/09/14

海外|Blu-ray(Bel Air Classiques:BAC555)

[国内仕様盤] Release: 2018/09/27

[海外盤] Release: 2018/09/14

クレジット

振付・舞台美術・衣装
アレクサンダー・エクマン Alexander Ekman
音楽
ミカエル・カールソン Mikael Karlsson
衣装
グサヴィエ・ロンズ Xavier Ronze
照明
トム・ヴィッサー Tom Visser
映像
T.M.ライヴス T.M. Rives
振付補佐
アナ・マリア・ルカシウ Ana Maria Lucaciu
Strategic Adviser and Dramaturge
Carina Nildalen
Set Design assistant
Craire Puyenchet
ゴスペル・シンガー
カリスタ《キャリー》デイ Calesta ”Callie” Day
演奏
Piano : Frédéric Vaysse Knitter
FIrst violon : Amanda Favier
Second violon : Pauline Fritsch
Alto : Benoît Marin
Violoncello : Eric Villeminey
Double bass : François Gavelle
Soprano saxophone : Christian Wirth
Alto saxophone : Géraud Etrillard
Tenor axophone : Adrien Lajoumard
Baritone saxophone: Pascal Bonnet
Drums: Adélaïde Ferrière
映像監督
Tommy Pascal

出演

ステファン・ビュリョン Stéphane Bullion, ダンスール・エトワール
ミュリエル・ズスペルギー Muriel Zusperreguy, ブルミエール・ダンスーズ
ヴァンサン・シャイエ Vincent Chaillet, プルミエ・ダンスール
フランソワ・アリュ Francois Alu, プルミエ・ダンスール

Marion Barbeau / Aurélia Bellet / Alice Catonnet / Silvia Saint-Martin / Ida Viikinkoski / Juliette Hilaire / Laurène Levy / Charlotte Ranson / Jennifer Visocchi / Claire Gandolfi / Marion Gautier de Charnacé / Clémence Gross / Caroline Osmont / Sofia Rosolini / Chelsea Adomaitis / Margaux Gaudy-Talazac / Mouget Shanti

Aurélien Houette / Allister Madin / Marc Moreau / Jérémy-Loup Quer / Daniel Stokes / Simon Valastro / Adrien Couvez / Yvon Demol / Alexandre Gasse / Antoine Kirscher / Mickaël Lafon / Hugo Vigliotti / Takeru Coste / Simon Le Borgne / Antonin Monié / Andréa Sarri

感想

アレクサンダー・エクマンは最初に「A Swan Lake」を見たときは戸惑ったのですが、その後いくつか映像作品などを見るうちにかなり好きになっています。作品が、の前に彼自身の佇まいが好きなのですが、驚くほどストレートに、それが作品に反映されている気がするので。この作品はエクマンがガルニエ宮とパリ・オペラ座バレエのダンサーたちという振付家にとってこれ以上ない極上の”おもちゃ”を使った壮大な P L A Y 、といったところなのかな。クリエーションの期間がかなり長かったようですが、階級に関係ないダンサーのセレクションもよかったし、それだけのものが出来上がったのではないか、と。ミカエル・カールソンの音楽も、癖になりそう。

1幕はあらゆる種類の遊びが繰り広げられて…ダンサーも遊ぶし、振付家も遊ぶ遊ぶ。共通したメソッドを身につけた美しいダンサーたちはどんな身のこなしでも美しく観客を魅了するのだなあと感嘆した次第。Two boys dancing、結構気に入りました。

また、ポワントで立つという動作がどれほど私たちを魅了するかということも改めて突きつけられたような。Woman on cubeのポワントとシモン・ル・ボルニュ(という呼び方でいいのかな)とのセッション、鹿の角ヘルメットで踊る女性陣、それに上半身が球体に覆われた女性のポワントも。

オレンジのトップスを着たシモン・ル・ボルニュは、とても魅力的でした。急に育ちすぎちゃった少年、みたいなアンバランスさが適役であったかと。彼と対照的な存在であるグレーのスーツに黒縁メガネのキャロリーヌ・オスモンも良い味出していましたよね。

何と言っても印象に残るのは舞台に注ぎ落ちる6万個のグリーンボールで、この舞台に登場する物質が立てる音と熱量もエクマン作品の1つの特徴かな、と。ものすごい音がガルニエに響き渡ったことでしょう。ボール相手に全力で踊り転げダイブするダンサーたちのパワーもすごかったし…NHKで放映されたときには映らなかったけれど、幕間には大道具係が舞台に残ったグリーンボールを一段下げて閉じられたオケピに全て掃き出していたのだそう。


2幕では全力遊びを卒業した大人たちの世界、なのかな。生気なく思い足取りでグリーンボールの海を歩く男たちは、それでも無意識で遊んでいるような。ダンサーたちはグレーのスーツに黒のビジネスシューズやパンプスを履いて、遊びの残像を次々潰していく…のかと思いきや、それすらも遊びになっていくのね。若い頃と変わらぬ習慣を持つ人たちも舞台を横切っていくのがいい。(そして若く美しい彼らの白髪混じりも、すごくいいわー)

ヴァンサン・シャイエとパートナーのクラシック・バレエは、エクマンにとって灰色の大人の世界のものってこと?って思ったりもしたけど…彼らはパリ・オペラ座バレエ学校の子供達のように年頃の子供達の遊びにかまけることなく鍛錬を続け、大人になって舞台に立っている…のかもしれないなあ、とも。

老けメイクにネクタイ姿でもどこかアンバランスな子供の面影を残すシモン・ル・ボルニュが最後、服を脱いでパンイチになり、黒縁メガネも外して客席を一瞥し、歩き去って幕。そこから先はボールと戯れるお楽しみ。客席も大盛り上がりでした。た、楽しそう!

ダンスとしての見せ場は1幕に集中していたけれど、2幕のFactory sceneなども劇場で見たら癖になりそう。そして最後のお楽しみ。この作品、全容を楽しむなら平土間よりボックス席とかの方が楽しそうだけど、ボール投げに参加するなら平土間だよねえ、どこで見るのが一番いいかな…。


Official Trailer

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