Cendrillon / Malandain Ballet

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振付:ティエリー・マランダン
出演:兼井美由季、ダニエル・ビスカヨ 他
収録:2014年6月7-10日ヴェルサイユ宮殿「王室オペラ劇場」 / 100分

録画

クラシカ・ジャパンで録画。2014年収録のマランダン・バレエ・ビアリッツ「シンデレラ」です。


クレジット

振付
ティエリー・マランダン Thierry Malandain
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ バレエ『シンデレラ』Op.87Sergei Prokofiev
編曲
Daryl Griffiths
装置・衣裳
ホルヘ・ガラルド Jorge Gallardo
照明
ジャン=クロード・アスキエ Jean-Claude Asquié
指揮
ジョゼップ・カバリエ=ドメネク Josep Caballe-Domenech
演奏
エウスカディ交響楽団 Orchestre Symphonique d’Euskadi
映像監督
ソニア・パラモ Sonia Paramo

キャスト

シンデレラ:兼井美由季 Miyuki Kanei
王子:ダニエル・ビスカヨ Daniel Vizcayo
妖精:クレール・ロンシャン Claire Lonchampt
義母:ジュゼッペ・キアヴァーロ Giuseppe Chiavaro
義姉ジャヴォット:フレデリク・デベルト Frederik Deberdt
義姉アナスタシア:ハコブ・エルナンデス・マルティン Jacob Hernandez Martin
父:ラファエル・カネ Raphael Canet
ダンス教師:アルノー・マウイ Arnaud Mahouy

感想

プロコフィエフのバレエ「シンデレラ」は様々に読み替えられていますが、その音楽と物語とが強固に結びついているので、他のバレエ作品に比べると音楽に忠実なストーリー展開の作品が多いように思います。ティエリー・マランダンの「シンデレラ」は無数のハイヒールが舞台の三方に吊り下げられた舞台が印象的で、お、靴屋さんのシンデレラか?と思ったら…違いました(笑)。

設定を読み替えているに違いないと思い込んでいたので、それが見えてこないのに随分と戸惑ったのですが、多分、台本に沿ったシンプルな「シンデレラ」の現代版なのだろうと思います。そしておそらく、仙女はシンデレラの亡くなったお母様。大筋台本に沿って物語が進んでいきました。振付もところどころ参照元らしきものが透けて見えたりして、親しみやすく感じます。スペインとアラブの踊りもあるよ。

男性が演じる義母と義姉はスキンヘッドで最初に登場した時にはちょっと笑ってしまいました。義母は両手で杖をついていたけれど、普通に歩くし踊っていたので、設定的には意味合いがよくわからず。あと、シンデレラが仙女に白いワンピースと黒のハイヒールを手渡されながらも、舞踏会にはヒールは履いてこなかったな。ずっとバレエシューズだったけど舞踏会だけポワントっていうのもみてみたかったかも。そうそう、義母・義姉たちは舞踏会にルルヴェで登場したのですが、一瞬、見えないくらいのピンヒールなのかと驚いて二度見しました。

というわけで、12時の時計の音とともに彼女が消えた時にその痕跡を王子が見つけ出すということもなく、後でお付きの人?が持ってきた片方だけのハイヒールを頼りにシンデレラを探しに行く、と。せっかくの靴モチーフを設定に生かしたものを期待していたので、少し惜しい気もします。

でも、白、ベージュ、ライトグレー、グレー、黒あたりのシンプルな衣装(ex.義母・義姉たち)と、音楽に沿った振り付けは好ましかったし、小道具色々のユニークさには飽きませんでした。兼井美由季さんの芯の強さを感じさせる揺るぎなく美しい踊りと夢見るような表情がシンデレラにぴったりで、王子役のビスカヨやマウイ、仙女役のクレール・ロンシャンなどの踊りも見応えがありましたし、最後に義母義姉たちが改心していたのも面白いパターン。楽しかったです。