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出演:新国立劇場バレエ、平山素子 / 小㞍健太 / 鈴木竜 / 堀田千晶、吉田都、マティアス・ディングマン、スターダンサーズ・バレエ、東京バレエ団
収録:2018年4月6,7日 NHKホール / 150分

録画

今回の饗宴は粒ぞろいでしたね。見ごたえあって面白かったです。4団体である程度のボリュームの作品を見せてくれるのがバランス良いのかもしれません。


クレジット

指揮
井田勝大
演奏
東京フィルハーモニー交響楽団

演目

「くるみ割り人形」第2幕から 新国立劇場バレエ団 The Nutcracker and the Mouse King (Act 2)

振付:ウエイン・イーグリング Wayne Eagling 音楽:P.I.チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky

クララ/こんぺいとうの精:木村優里
くるみ割り人形/王子:井澤駿
ドロッセルマイヤー:貝川鐵夫
ねずみの王様:奥村康祐
スペインの踊り:柴山紗帆 / 渡辺与布 / 木下嘉人
アラビアの踊り:本島美和 / 小柴富久修 / 清水裕三郎 / 趙載範 / 中島駿野
中国の踊り:奥田花純 / 井澤諒 / 髙橋一輝
ロシアの踊り:福田圭吾 / 中家正博 / 関晶帆 / 飯野萌子 / 加藤朋子 / 菊地飛和 / 廣川みくり
蝶々:池田理沙子
花のワルツ:寺田亜沙子 / 細田千晶 / 原健太 / 浜崎恵二朗
川口藍 / 玉井るい / 中田実里 / 益田裕子 / 若生愛 / 朝枝尚子 / 今村美由起 / 小村美沙 / 原田舞子 / 山田歌子
趙載範 / 中島駿野 / 福田紘也 / 宇賀大将 / 太田寛仁 / 小川尚宏 / 小野寺雄 / 佐野和輝 / 中島瑞生 / 渡邊拓朗

Chimaira/キマイラ(新作初演)

振付:平山素子
音楽:アンリ・デュティユー『メタボール』 Henri Dutilleux ”Métaboles”

平山素子 / 小㞍健太 / 鈴木竜 / 堀田千晶

「Flowers of the Forest」スターダンサーズ・バレエ団

振付:デヴィッド・ビントレー David Bintley 音楽:マルコム・アーノルド Malcolm Arnold / ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten
ピアノ:小池ちとせ / 山内佑太

吉田都 / マティアス・ディングマン(バーミンガム・ロイヤルバレエ団プリンシパル) Mathias Dingman, Birmingham Royal Ballet
渡辺恭子 / 池田武志

4つのスコットランド舞曲:渡辺恭子 / 池田武志 / 荒蒔礼子 / 加藤大和 / 塩谷綾菜 / 髙谷遼
スコットランドのバラード:吉田都 / マティアス・ディングマン(バーミンガム・ロイヤルバレエ団プリンシパル)
秋山和沙 / 石川聖人 / 加地暢文 / 柏知里 / 金子紗也 / 喜入依里 / 林田翔平 / 前田望友紀 / 松本実湖 / 宮司知英 / 八幡恵介 / 渡辺大地

「ラ・バヤデール」から“影の王国”東京バレエ団 La Bayadere (The Kingdom of the Shades)

振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による) Natalia Makarova, based on Marius Petipa
音楽:レオン・ミンクス Léon Minkus

ニキヤ:上野水香
ソロル:柄本弾
ヴァリエーション1:中川美雪
ヴァリエーション2:三雲友里加
ヴァリエーション3:二瓶加奈子
コール・ド:伝田陽美 / 吉川留衣 / 岸本夏未 / 政本絵美 / 金子仁美 / 加藤くるみ / 秋山瑛 / 波多野渚砂 / 上田実歩 / 涌田美紀 / 安西くるみ / 中島理子 / 榊優美枝 / 足立真里亜 / 最上奈々 / 鈴木理央 / 菊池彩美 / 柿崎佑奈 / 酒井伽純 / 瓜生遥花 / 工桃子 / 中沢恵理子 / 長谷川琴音 / 木住野真菜美

感想

新国立劇場バレエのイーグリング版「くるみ割り人形」は初見。公演もみられなかったし先に発売されているDVD BOOKも積んだまま。なので…ちょっと驚きましたし、え?え?みたいに戸惑ったところも。技術的に難しいものをたくさん詰め込んだというイーグリングの話は読んでいて、新国立のダンサーたちは振りの難しさを超えてきちんと表現するレベルで素晴らしく踊れていたと思うのですが、その振付が作品に豊かさを与えていたかといえば…。うーん、この辺りは全幕映像で確認して見たいと思います。

木村優里さんと井澤駿さんは別の作品でもまたじっくり拝見したいです。奥村康祐さんがマウスキングという大いなる無駄遣い感に戸惑いつつ、本島美和さんの艶やかなアラビアなど層の厚い新国ダンサーズを堪能しました。

Chimaira/キマイラは平山素子さん振付で新作初演。昨年上演されたコンテがテレビ画面だと暗くてわかりにくかったのでこれはどうかなーと思っていましたが、この作品はテレビ映えすると言いますか、ものすごく伝わって来るものがありました。平山さんの振付ゆえなのか、豪華なメンツの力量ゆえか、あるいは撮影スタッフも頑張ったのか。その全てでしょうか。平山さんの振付はいつも私に何かを示してくれるのですが、今回もそうでした。このメンバーでもう少し別の作品も見てみたいなあ。豪華な共演でしたし、この4人が踊っているだけでただひたすらかっこいい。そういう文句なしのかっこよさ、久しぶりに見た気がします。

都さんとディングマンをゲストに迎えたスタダン「Flowers of the Forest」はデヴィッド・ビントレー作品。去年でしたっけ?上演されて話題になったもので、今回上演されると知りとても楽しみにしていました。スタダンによく合った作品ですね。次回はテューダーあたり上演してほしいなあ。都さんとディングマンはカンパニーとも親和性が高く、そのカンパニーもビントレーの振り付けが馴染んでいて見ごたえがありました。ダンサーが充実してカンパニーがとてもいい状態にあるのも見て取れますし、これはダンサーも集まってきますよね。そしてやっぱり私は池田さんの踊りが好き。

東京バレエ団の「ラ・バヤデール」は実はそんなに期待していなかったのですが…ごめんなさい。影の王国素晴らしかったです。コール・ドがここまで高い水準で美しく揃っていることに驚きました。「ラ・バヤデール」なら2幕の婚約式上演の方が、出演者も多彩だし華やか&ドラマティックで楽しいと思うけれど、この影たちがいるなら3幕上演したくなりますよねえ、、。斎藤芸術監督の手腕が頼もしい。