Backstage

パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち [DVD]

監督:マレーネ・イヨネスコ
出演:マチュー・ガニオ、アニエス・ルテステュ 他
製作:2016年 フランス / 86分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

マレーネ・イヨネスコ監督による2016年制作の映画です。邦題は「パリ・オペラ座〜夢を継ぐ者たち〜だから、マリインスキーの「愛の伝説」が入っているのが唐突な感じを受けるのですが、原題「Backstage」ならば何の不思議もありませんね。きらびやかな舞台の裏にある、ダンサーたちの厳しい稽古や準備の瞬間瞬間を捉えた映画です。


商品情報

国内|DVD(TCエンタテインメント:TCED-3765) Release: 2018/03/07

特典映像:劇場予告編

クレジット

監督
マレーネ・イヨネスコ Marlene Ionesco
コメント
マチュー・ガニオ Mathieu Ganio / アニエス・ルテステュ Agnès Letestu
収録演目(抜粋)
  • 「ジゼル」 Giselle

    振付:ジャン・コラーリ Jean Coralli / ジュール・ペロー Jules Perrot
    アニエス・ルテステュ Agnes Letestu / ジャン=ギョーム・バール Jean-Guillaume Bart

    オレシア・ノーヴィコワ Olesia Novikova / マチュー・ガニオ Mathieu Ganio

  • 「愛の伝説」 Legende of Love

    振付:ユーリー・グリゴローヴィチ Yuri Grigorovich
    ウリヤーナ・ロパートキナ Ulyana Lopatkina / イリヤ・クズネツォフ Ilya Kuznetsov / エヴゲニー・イワンチェンコ Evgeny Ivanchenko
    指導:イリーナ・チスチャコーワ Irina Chistyakova

  • 「ジェニュス」 Genus

    振付:ウェイン・マクレガー Wayne McGregor
    アニエス・ルテステュ / マチュー・ガニオ

  • 「パキータ」 Paquita

    振付:ピエール・ラコット Pierre Lacotte
    マチュー・ガニオ
    指導:ギレーヌ・テスマー Ghislaine Thesmar

  • 「pas./parts」

    振付:ウィリアム・フォーサイス William Forsythe
    サブリナ・マレム Sabrina Mallem
    マリ=アニエス・ジロ Marie-Agnes Gillot / ステファン・ファヴォラン Stephane Phavorin
    シャルリーヌ・ジゼンタネ Charline Giezendanner / ジェレミー・ベランガール Jeremie Belingard
    セバスチャン・ベルトー Sebastien Bertaud
    アニエス・ルテステュ

  • 「かぐや姫」 Kaguyahime

    振付:イリ・キリアン Jiri Kylian
    アニエス・ルテステュ

  • 「ラ・バヤデール」 La Bayadere

    振付:ルドルフ・ヌレエフ Rudolf Nureyev
    アニエス・ルテステュ / ステファン・ビュリヨン Stéphane Bullion
    指導:ローラン・イレール Laurent Hilaire

    アマンディーヌ・アルビッソン Amandine Albisson / ジョシュア・オファルト Josua Hoffalt / オニール八菜 Hannah O’Neil
    指導:アニエス・ルテステュ / フローランス・クレール Florence Clerc / バンジャマン・ペッシュ Benjamin Pech
    芸術監督:バンジャマン・ミルピエ Benjamin Millepied
    バレエ学校校長:エリザベット・プラテル Elisabeth Platel

感想

マレーネ・イヨネスコはこれまでパリ・オペラ座バレエ団のダンサーとマリインスキー・バレエのウリヤーナ・ロパートキナを題材に映画を撮ってきましたが、今回は原題「Backstage」とある通り、舞台ができるまでの厳しい稽古や綿密な準備、教師からダンサーへと受け渡される伝統といったものを切り取っています。その軸にいるのはアニエス・ルテステュながら、マチュー・ガニオやマリインスキーのロパートキナの様子も入ります。

カメラの前で話していたのはマチューとアニエスだけでした。それ以外は必要最小限のクレジットが入るだけで、舞台へのあらゆる準備が淡々と映し出されていきます。マチューの「ジゼル」についての独白は印象深いものでしたし、「来年も招きたい」とワジーエフに言われて心から嬉しそうに笑顔をこぼす様子も可愛かった。ノーヴィコワとマチューのジゼル、見たいなぁ…。

マクレガーやキリアン、フォーサイスの稽古やジェネラルの後、たっぷりと時間を取られていたのがヌレエフ版「ラ・バヤデール」。ルテステュは「自分がヌレエフから授かったものを若い世代に全て伝えたい」「私の教師はギレーヌ・テスマーで踊るために必要なことを全て教わったけれど、指導する立場になってみて、指導するために必要なことも同時に教わっていたと気がついた」と言っていました。エトワールのアルビッソンとオファルト、そしてガムザッティ役のオニール八菜さんへの指導にはフローランス・クレールも。ミルピエ、イレール、ペッシュ、それに生徒たちを連れたプラテル校長、指揮者との音楽の打ち合わせ…。

本番の映像は一切出て来ないので、見る人によってはストレスに感じたりするかもしれませんが、少なくとも私はたっぷり楽しめました。バックステージもの大好き。ただ、邦題から受ける印象からは少し剥離してるかもしれないので、そのあたり把握してから見た方が評価が良くなる気がします。そっと影から見守る感じのドキュメンタリーでした。

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