Romeo and Juliet / Teatro alla Scala, Milan

Romeo & Juliet [DVD] [Import]

振付:ケネス・マクミラン
出演:ミスティ・コープランド、ロベルト・ボッレ 他
収録:2017年1月15日ミラノ・スカラ座 / 本編151分 + 特典映像9分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

ミスティ・コープランドがミラノ・スカラ座バレエに客演してロベルト・ボッレと踊った「ロミオとジュリエット」のDVD/Blu-rayが発売されました。意外にもロベルト・ボッレのロミオ全編映像は今回が初?ダンサーとして充実期にあるボッレと注目のコープランドの共演、スカラ座のキャスティングにはワクワクします。(だってこの時のロミジュリ別キャスト、フェリ/コルネホですものね…)


商品情報

特典映像:ロベルト・ボッレ、ロミオとジュリエットについて語る

海外|DVD(C Major Entertainment:743508) Release: 2017/11/10

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(C Major Entertainment:743604) Release: 2017/11/10

クレジット

振付
ケネス・マクミラン Kenneth MacMillan
リバイバル振付
ジュリー・リンコン Julie Lincoln
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
原作
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』 William Shakespeare
装置
マウロ・カロージ Mauro Carosi
衣裳
オデット・ニコレッティ Odette Nicoletti
照明
マルコ・フィリベック Marco Filibeck
指揮
パトリック・フルニリエ Patrick Fournillier
演奏
ミラノ・スカラ座管弦楽団 Orchestra del Teatro alla Scala
映像監督
ロレーナ・サルディ Lorena Sardi

キャスト

ロミオ:ロベルト・ボッレ Roberto Bolle
ジュリエット:ミスティ・コープランド Misty Copeland
マキューシオ:アントニーノ・ステラ Antonino Sutera
ティボルト:ミック・ゼーニ Mick Zeni
ベンヴォーリオ:マルコ・アゴスティーノ Marco Agostino
パリス:リッカルド・マッシミ Riccardo Massimi
キャピュレット卿:アレッサンドロ・グリッロ Alessandro Grillo
キャピュレット夫人:エマヌエラ・モンタナーリ Emanuela Montanari
ヴェローナ大公:ルイジ・サルッジャ Luigi Saruggia
ロザライン:キアラ・ボルジア Chiara Borgia
ジュリエットの乳母:モニカ・ヴァリエッティ Monica Vaglietti
ローレンス修道僧:マシュー・エンディコット Matthew Endicott
マンドリンの踊り:クリスティアン・ファジェッティ Christian Fagetti
3人の娼婦:ヴィルナ・トッピ Virna Toppi / デニース・ガッツォ Denise Gazzo / ベアトリーチェ・カルボーネ Beatrice Carbone
モンタギュー卿:ジュゼッペ・コンテ Giuseppe Conte
モンタギュー夫人:フランチェスカ・ポディーニ Francesca Podini
ジュリエットの友人たち:ヴィットリア・ヴァレリオ Vittoria Valerio / アグネス・ディ・クレメンテ Agnese Di Clemente / マルタ・ゲラーニ Marta Gerani / ダニエラ・カヴァレッリ Daniela Cavalleri / キアラ・フィアンドラ hiara Fiandra / アレッサンドラ・ヴァッサーロ Alessandra Vassallo

日本語表記はクラシカジャパンより


感想

ABTからミスティ・コープランドをゲストに迎えてのロベルト・ボッレとの「ロミオとジュリエット」。マクミラン版ではあるのですが衣装・装置・照明はミラノ独自のもので、雰囲気がかなり違って見えます。装置の違いなどから群舞の動きなどにも手が入っているのかなと思いました。リバイバル振付としてジュリー・リンコンがクレジットされているのもそういう理由かな、と。バックドロップの空が広くて、ヴェローナの地理を知らなければ港町のお話かと思ってしまいそう。開放的な広場と邸内の重厚さが対象的な雰囲気となっていて印象に残りました。

衣装は濁りのない鮮やかな色味を多用しています。ディテールはそこまで好みではなかったけれど、青みを帯びた照明に貴族たちの衣装が映えて大層美しかったです(2幕のキャピュレット家の舞踏会へ貴族たちが到着するところとか)。一方で黄みを帯びた照明とはあまり相性がよくなさそう。もしかしたら、照明の黄みが強過ぎるのかも…そんな風に思ってしまうほど照明も能弁でした。ジュリエットの衣装(最初のピンクのワンピースと舞踏会のドレス)の光沢がライトに生えすぎて逆に安っぽく見えてしまうのは残念だったけど、バルコニーPddの時の白の衣装は美しかったです。彼女にとってはこの衣装が死装束にもなるのよね…。

その衣装を身にまとったコープランドですが、潔癖な幼さを残したまま(急激に大人びていくことすら追いつかないほどに)一気に駆け抜けるジュリエットでした。見る前はどうかなーと思っていたのだけど、彼女なりに丁寧に役の準備をしてきたのがわかって好感を持ちました。あと何年か後にまた見てみたい。

ボッレのロミオも変わらぬラインの美しさを堪能。主役経験もそう多いとは言えないゲストの彼女を頼もしくサポートして余力を持って踊っているようにも見えたのですが、それがロミオ青年の余裕のようにも見えて…本当に贅沢なことを言いますが、ジュリエットとともに人生を駆け抜ける疾走感があれば、と。多分コープランドはボッレには体格的にちょっと合わないのかもしれないのだけど、この組み合わせだからこそ気づいたマクミランの振付に込められた意味などもあり、印象に残るペアとなりました。

今のスカラ座といえば私にとってはクリスティアン・ファジェッティくんなのですが、彼はマンドリンダンスのメインで登場。美しいラインでバッチリ踊りきってました。パチパチ。アントニーノ・ステラが爽やかさの残る(道化すぎない)マキューシオと、憎悪に傾きすぎない好敵手のティボルトを演じたミック・ゼーニ、この二人のバランスがとても好みでした。ミック・ゼーニのティボルトをメインにしたスピンオフが見たいなーと思ったくらい。モンタナーリのキャピュレット夫人もやり過ぎ感がなくて好感を持ちました。

一方で娼婦たちに物足りなさもあったりしますし、ミラノ・スカラ座の独自色の強さゆえに”マクミラン版「ロミオとジュリエット」の決定版としては推せないような。でもボッレのロミオは文句なく素敵なので、2枚目3枚目としてはオススメしたい。

Official Trailer

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この記事の更新履歴

  • 2018.03.02 - 感想書きました。
  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え