La Grande Danza: Aterballetto in Milan [DVD] [Import]

出演:アテルバレット
収録:2017年6月7,8日 ミラノ、ピッコロ・シアター / 75分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

今年の6月に上演された3作品が映像化されました。日本には縁遠いカンパニーの新しい映像が見られるの、すごくいいですよね(来月、2018年1月にはクラシカでも『アテルバレット「トリプル・ビル」2017』のタイトルで放映予定)。イリ・ポコルニー、ジュゼッペ・スポタ、フィリップ・クラッツという3人の振付家による作品のトリプルビルです。


商品情報

海外|DVD(Euroarts:2064238) Release: 2017/09/22

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Euroarts:2064234) Release: 2017/09/22

クレジット

映像監督
Andreas Moreli

収録

Words and Space

演出・振付:イリ・ポコルニー Jiří Pokorny
音楽:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル Georg Friedrich Handel
サウンド・デザイン:佐脇由佳里 Yukari Sawaki
衣装:カロリナ・マンクーソ Carolina Mancuso
舞台美術・照明:カルロ・チェッリ Carlo Cerri

Dancers: Saul Daniele Ardillo / Damiano Artale / Hektor Budlla / Martina Forioso / Philippe Kratz / Ina Lesnakowski / Valerio Longo / Ivana Mastroviti / Roberto Tedesco / Lucia Vergnano / Serena Vinzio / Chiara Viscido

Narcissus

演出・振付:ジュゼッペ・スポタ Giuseppe Spota
音楽:ジョビー・タルボット Joby Talbot
衣装:フランチェスカ・メッソーリ Francesca Messari
映像:OOOPスタジオ OOOPStudio
舞台美術・照明:カルロ・チェッリ Carlo Cerri

Dancers: Saul Daniele Ardillo / Ivana Mastroviti / Roberto Tedesco / Serena Vinzio

Phoenix

演出・振付:フィリップ・クラッツ Philippe Kratz
音楽:ボーダーライン・オーダー Borderline Orders
衣装:コンスタンツァ・マルモッティ Costanza Maramotti
舞台美術・照明:カルロ・チェッリ Carlo Cerri

Dancers: Saul Daniele Ardillo / Damiano Artale / Martina Forioso / Ina Lesnakowski / Grace Lyell / Giulio Pighini / Roberto Tedesco / Lucia Vergnano / Serena Vinzio

#カナ表記は販売代理店による

感想

各演目の前に振付家のインタビューが入っていました。

「Words and Space」の振付家イリ・ポコルニーはNDT出身。小尻さんと一緒にお仕事されたりもしている方ですよね。暗い背景に黒っぽい衣装の時間帯が長いのだけど、ライトに浴び上がるダンサーたちの腕と頭部とが作る造形が印象的です。それと、素早い動きの強度も好きでした。とても内省的なテーマだと思うけど、ダンサーのフィジカルが強いせいか表現手法のせいか内に入り過ぎないので、観客が置いてきぼりにならないのも良くて。今回の3つの中では一番気に入りました。メインで踊っているのが3つ目の作品を振りつけたフィリップ・クラッツなんだけど、彼の魅力も大きいかな。すごく良いダンサーですね。

「Narcissus」と「Phoenix」は今シーズンの新作。「Narcissus」は撮影があったこの6月のトリプルビルが世界初演だったようです。作品としてのこなれ具合が「Words and Space」が一番よく思えるのはそんな理由もあるのでしょうね。

「Narcissus」はジョビー・タルボットの音楽で、ナルキッソスの神話と現実の自分ではなくSNSの自分を演出することに夢中な世代とを重ねた、とのこと。映像と照明がとても効果的だけれど、映し方がよくなくて作品を把握しにくいです。女性ダンサーが二人ともすごく好きなタイプのダンサーで、ペアの振付も面白いところがありました。

「Phoenix」は「Words and Space」で目立っていたフィリップ・クラッツの振付作品。今までにも何作も振付の経験はあるそうですが、今回彼の振付作品としては初めて音楽もこの作品のために作ってもらったそうです。誕生から成長し衰えて死に至り、そしてまた生を受ける、という生命の循環がテーマだそう。これも映像の切り取り方でこちらの集中が途切れることが多く、作品全体を把握するのが難しかったです。「Words and Space」で踊りを見た振付家本人によく似合いそうなムーヴメントで、ペアとか全体の振付はソロの延長線上にあるのかなーと。複数で踊る面白みみたいなのがもう少しある方が好きかも。


それぞれ違った趣を持つ作品ですが、美術(いずれも装置はあまり使わず、照明効果をメインに構成)を全てカルロ・チェッリが担当しているためか、どこか連なる印象を与えていると感じました。こういうタイプの照明が苦手だと辛いトリプルビルだけど、私は割と好きかもしれない。ただ、できれば疲れ過ぎていない時に見たいです(笑)。あと、この映像のTVディレクターであるAndreas Moreliとは、私は相性良くないなーという感じ。次からはこの方の名前があったら購入を迷う、と思います。


Official Trailer


vc vc

この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え