Babel 7.16 / Sidi Larbi Cherkaoui & Damien Jalet

Babel 7.16 [DVD] [2018]

振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ、ダミアン・ジャレ
収録:2016年7月20日〜23日アヴィニョン教皇庁中庭(フランス)「アヴィニョン演劇祭2016」 / 113分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版 DVD

クラシカで録画。2014年に日本でも上演された「BABEL (words)」を元に、第70回アヴィニョン演劇祭で上演のために再制作された、ということのようです。
(2018.02.20追記)2018年4月にEuroartsよりDVD/Blu-rayが発売になります。


商品情報

海外|DVD(Euroarts:2097048) Release: 2018/04/06

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Euroarts:2097044) Release: 2018/04/06

クレジット

振付
シディ・ラルビ・シェルカウイ Sidi Larbi Cherkaoui
ダミアン・ジャレ Damien Jalet
振付補
Nienke Reehorst / Vittoria De Ferrari Sapetto
装置
アントニー・ゴームリー Antony Gormley
衣裳
アレクサンドラ・ギルバート Alexandra Gilbert
照明
ウルス・シェーネバウム Urs Shoenenbaum
アダム・カレ Adam Carrée
ドラマトゥルギー
ルー・コープ Lou Cope
台詞
ルー・コープ Lou Cope
ヴィラヤヌル・ラマチャンドラン Vilayanur Ramachandran
Nicole Krauss / Karthika Nair
音楽
パトリツィア・ボーヴィ Patrizia Bovi
マハブーブ・カーン Mahabub Khan
サッタル・カーン Sattar Khan
ガブリエル・ミラクル Gabriele Miracle
吉井盛悟 Shogo Yoshii
映像監督
ロベルト・マリア・グラッシ Roberto Maria Grassi

出演

ダンサー
エミリオス・アラポグル Aimilios Arapoglou
マガリ・キャスターズ Magali Casters
ナヴァラ“ニク”チャウダリ Navala "Niku"Chaudhari
サンドラ・デルガディジョ Sandra Delgadillo
フランシス・ドゥシャルム Francis Ducharme
ジョン・フリップ・ファルストレーム Jon Filip Fahlstrom
レイフ・フェデリーコ・フィルンハーバー Leif Federico Firnhaber
ダリル・E・ウッズ Darryl E. Woods
ダミアン・フルニエ Damien Fournier
ベン・フューリー Ben Fury
アリアシュカ・ヒルサム Aliashka Hilsum
ウルリカ・キン・スウェンソン Ulrika Kinn Svensson
上月一臣 Kazutomi "Tsuki" Kozuki
ピアー・リーチ Paea Leach
ジョセファ・マドキ Josepha Madoki
クリスティーン・ルブテ Christine Leboutte
ネモ・ウーグフーデ Nemo Oeghoede
ジェイムス・オハラ James O’Hara
ヘルダー・シーブラ Helder Seabra
モハメド・ツカブリ Mohamed Toukabri
マイオン・ファン・デル・ショット Majon van der Schot
ジェイムス・ヴ・アン・ファム James Vu Ahn Pham
ミュージシャン
阿部一成 Kazunari Abe
パトリツィア・ボーヴィ Patrizia Bovi
マハブーブ・カーン Mahabub Khan
サッタル・カーン Sattar Khan
ガブリエル・ミラクル Gabriele Miracle
吉井盛悟 Shogo Yoshii

# 人名のカナ表記はクラシカジャパンによる

感想

私は来日公演を見ていないので「BABEL (words)」とどれくらい違っているのかはわからないのですが。出演者も増え、会場であるアヴィニヨンの歴史にも触れて始まる野外公演は、それだけで見る人の心に響くものが違いそうです。

以下、クラシカの演目解説より引用。

7.16の意味は、7+16=23(出演者数)、7+1+6=14(14国籍)→1+4=5(5大陸/人体の5パーツ)とのこと。ターナー賞受賞の彫刻家アントニー・ゴームリー装置による5つの枠は5大陸を象徴し、さらには言葉や文化の壁・境界線をシンプルに表現。

この作品が初演された2010年当時のベルギーは無政府状態。その後のパリやブリュッセルの同時テロ、ヨーロッパの移民問題や極右政党の台頭など、宗教や人種の対立が絶えない今こそ、この作品を練り直して再演する必要を感じたと、ベルギーのフランス語圏のジャレとフラマン系(オランダ語系)のシェルカウイは言っています。

アヴィニョン演劇祭2016『バベル7.16』|クラシカジャパン

ダリル・E・ウッズの畳み掛けるように繰り出される毒舌込みのセリフも圧倒的だけれど、上月一臣、阿部一成、吉井盛悟の3人が話す関西弁はパワフルで、時折「ありがとうございます」と深々と頭を下げたり「海外から見た日本人のイメージ」を入れてくる。「パナソニック、ソニー、カシオ、ポケモン」「イケア!」といった海外の方にもわかる言葉も。それは他の国のダンサーも同様で、一方的なその国の人への印象を逆手に取ったものですよね。言葉や民族の違いや差別といったものが、笑いと皮肉で浮き彫りになっていきます。

掃除をし続ける女性、まるでノアの箱舟に乗るための保安検査みたいだったスクリーニングをロボットに受けて、でもやっぱりやめておく、というシークエンス。心と体を閉じ込める自分自身が作った枠と、アントニー・ゴームリーの装置によって表現される5大陸の枠がリンクして伝わるもの…。

形を変えて繰り返されるミスコミュニケーションや衝突に、冒頭に身振り付きで語ったロボット?のようなウルリカ・キン・スヴェンソンの「手のひらを広げるのが謝罪の合図」という言葉が、公演を見ながら時折頭をかすめました。


Official Trailer


この記事の更新履歴

  • 2018.02.20 - DVD/Blu-ray情報追加(Euroarts)