The Lover’s Garden (Il giardino degli amanti) / Teatro alla Scala

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振付:マッシミリアーノ・ヴォルピーニ
出演:ニコレッタ・マンニ、ロベルト・ボッレ 他
収録:2016年4月9日 ミラノ・スカラ座 / 91分

録画

プレミアムシアターで録画。短かったビゴンゼッティの芸術監督時代に上演された、ヴォルピーニ振付作品の、世界初演の映像です。恋人たちがモーツァルトオペラの登場人物とモーツァルトその人に翻弄される、と言う一幕物でした。


クレジット

振付
マッシミリアーノ・ヴォルピーニ Massimiliano Volpini
音楽
モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart
舞台美術・衣装
エリカ・カレッタ Erika Carretta
照明
マルコ・フィリベック Marco Filibeck
演奏
ヴァイオリン:フランチェスコ・マナーラ Francesco Manara / ダニエーレ・パスコレッティ Daniele Pascoletti
ヴィオラ:シモニーデ・ブラコーニ Simonide Braconi
チェロ:マッシモ・ポリドーリ Massimo Polidori
フルート:アンドレア・マンコ Andrea Manco
オーボエ:ファビアン・トゥアン Fabien Thouand
バセットクラリネット:ファブリツィオ・メローニ Fabrizio Meloni

キャスト

:ニコレッタ・マンニ Nicoletta Manni
:ロベルト・ボッレ Roberto Bolle
夜の女王:マルタ・ロマーニャ Marta Romagna
ドン・ジョヴァンニ:クラウディオ・コヴィエッロ Claudio Coviello
レポレッロ:クリスティアン・ファジェッティ Christian Fagetti
アルマヴィーヴァ伯爵:ミック・ゼーニ Mick Zeni
伯爵夫人:エマヌエラ・モンタナーリ Emanuela Montanari
フィガロ:ワルテル・マダウ Walter Madau
スザンナ:アントネッラ・アルバーノ Antonella Albano
グリエルモ:ヴァレリオ・ルナデイ Valerio Lunadei
フェランド:アンジェロ・グレコ Angelo Greco
フィオルディリージ:ヴィットリア・ヴァレリオ Vittoria Valerio
ドラベルラ:マルタ・ジェラーニ Marta Gerani

感想

スカラ座肝いり、という感じですね。スカラ座バレエ出身の振付家にスカラ座アカデミー出身の舞台美術・衣装デザイナー(スカラ座アカデミーがバレエやオペラだけでなく創作スタッフの育成も手がけていることを初めて知りました)によって、オペラの登場人物たちを取り込んだバレエでオペラ愛好家にも楽しんでもらおう、というような。せっかくならイタリア人作曲家で決めて欲しかったところですが、ここは口当たりよくモーツァルトが合っていたようです。

エリカ・カレッタによる色鮮やかな美術はとても美しく、なんと室内楽の奏者たちの衣装やオケピの中までデザイン。エンドクレジットに彼女のデザイン画が挟まれるのも斬新で楽しかったです。でも靴や上着を脱いで踊り、また回収して袖に引っ込む、という流れはあまり美しくないよね。

オペラの登場人物が主役である男女にちょっかいを出す…というアイデアはわかりやすくていいと思うのですが。

例えばアルブレヒトやソロルがひどい男でもバレエとして見るなら「そういうもの」だと思えるように、オペラなら「ひどい話だけどさー」と思いながら楽しめるものも、そのキャラクターたちを抜き出して並べてみたら、結構我慢がならなかった、という。それどころか、恋人に目隠してそのまま立ち去るって、いくらボッレ様でもひどくないですか(笑)。納得or共感できるところは1つもないし、上に書いた衣装の扱いなんかを見ても大人の事情が色々合ったのだろうとは思うのですが…なんか色々惜しいと思いましたです。

ボッレもマンニも美しく踊ってくれたので、そこは眼福でした。お気に入りのファジェッティは、コヴィエッロと並んで踊っても関節が柔らかいのか踊りが大きく見えますね。つい目がいってしまいます。