The Choreographer Mats Ek

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制作:ビョルン・エリクソン、アンドレアス・ソダーバーグ
出演:マッツ・エック、アナ・ラグーナ、木田真理子 他
制作:2014年 / 58分

録画

クラシカ・ジャパンで放映されました。この映像はVimeoでオンラインレンタルもされているのですが、クラシカで日本語字幕付き放映があって本当に嬉しかったです。17年ぶりに全幕バレエ「ジュリエット&ロメオ」を手がけたマッツ・エックの制作過程を収めたドキュメンタリーです。


クレジット

制作・編集・音楽
ビョルン・エリクソン Björn Eriksson
制作・撮影・インタビュー
アンドレアス・ソダーバーグ Andreas Söderberg
撮影
2012年9月〜2013年5月

出演
マッツ・エック Mats Ek
ジェローム・マルシャン Jerôme Marchand
木田真理子 Mariko Kida
アンソニー・ロマルジョ Anthony Lomuljo
マリー・リンドクヴィスト Marie Lindqvist
スウェーデン王立バレエ団 Royal Swedish Ballet
アナ・ラグーナ Ana Laguna

感想

2012年9月から13年5月まで撮影された、マッツ・エックが「ジュリア&ロメオ」を振り付けて行くドキュメンタリーです。振付哲学のような話がたくさん聞けますし、家族やダンスを始めたきっかけの話などもありました。母ビルギット・クルベリの写真が何枚か出てきまして、特に若い頃の写真がアナ・ラグーナと似ているなと。兄ニクラスは若い頃から活躍し「ジュリア&ロメオ」にも登場するダンサーですが、妹のMalin Ekは女優なんですね。知らなかった。


マッツ・エックは、振付の期間はほとんどその事だけしか考えられない、全ても持って行かれる、といい、毎朝2時間数日後の振付のための準備をしているそう。アナ・ラグーナによれば、家族全員がマッツの気分に左右されるそうですが、少なくとも劇場では、常に落ち着いているように見えます。振付の準備が整っているおかげもあるでしょうし、おそらく長年の経験から、落ち着いていることが最大限の効果をもたらすと知っているということもあるのかな。

ダンサーたちへ与えられるのは、ムーヴメントと役柄の肉付けとなる的確な言葉たち。自らが動いて見せる手本にも、変わらぬ魅力がありました。ダンサーたちは肉体も感情も最大限を要求され、役を深く理解しないとマッツの要求通りには踊れないのだそう。舞台スタッフの話に耳を傾け明快な指示を出し、敬意でプロフェッショナリズムを引き出す感じ。

ダンサーや舞台スタッフ一人一人の話に耳を傾け、不安を取り除き、力づける。その仕事ぶりには感銘を受けました。自分の役割を「船長ではなく船員の一人で、走り回って航海を維持すると言ったところ」と言っていましたが、公演が近づくと彼の仕事は本当にそんな感じになっていて、実際に舞台を動かす人々に問題がないようにと動いていました。だからこそ、ダンサーもスタッフもマッツの為にも最高の仕事をしなくては、と思っていたはず。

良いドキュメンタリーでした。マッツ・エック、すごい人だわ。


Official Trailer