Giselle / The Royal Ballet 2016

英国ロイヤル・バレエ《ジゼル》[DVD]

振付:ピーター・ライト
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ 他
収録:2016年4月6日 ロイヤル・オペラハウス / 115分

画像リンク先:amazon.co.jp - 国内仕様DVD

ヌニェスとムンタギロフ主演の「ジゼル」がWOWOWで放映され、DVD/BLu-ray化もされました。ロイヤルの「ジゼル」は何度も映像化されていますが、それぞれキャストも違うので見比べる楽しみもありますよね。


商品情報

特典映像:Introduction to Giselle with Peter Wright and the artists / Exploring Mime and Working Together

海外|DVD(Opus Arte:OA1230D)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2017/03/24

[海外盤] Release: 2017/03/03

海外|Blu-ray(Opus Arte:OABD7216D)

[国内仕様盤] Release: 2017/03/24

[海外盤] Release: 2017/03/03

クレジット

原振付
ジャン・コラーリ Jean Coralli / ジュール・ペロー Jules Perrot
振付
マリウス・プティパ Marius Petipa
演出・追加振付
ピーター・ライト Peter Wright
音楽
アドルフ・アダン Adolphe Adam
音楽改定
ジョーゼフ・ホロヴィッツ Joseph Horovitz
美術
ジョン・マクファーレン John Macfarlane
オリジナル照明
ジェニファー・ティプトン Jennifer Tipton
照明
デイヴィッド・フィン David Finn
ステージング
クリストファー・カー Christopher Carr
指揮
バリー・ワーズワース Barry Wordsworth
演奏
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団 Orchestra of The Royal Opera House
撮影
ロス・マクギボン Ross MacGibbon

キャスト

ジゼル:マリアネラ・ヌニェス Marianela Nuñez
アルブレヒト:ワディム・ムンタギロフ Vadim Muntagirov
ヒラリオン(森番):ベネット・ガートサイド Bennet Gartside
ウィルフリード(アルブレヒトの従者):ヨハネス・ステパネク Johannes Stepanek
ベルタ(ジゼルの母):エリザベス・マクゴリアン Elizabeth McGorian
クールラント公:ギャリー・エイヴィス Gary Avis
バチルド(クールラント公の令嬢):クリスティーナ・アレスティス Christina Arestis
狩りのリーダー:ジョナサン・ハウエルズ Jonathan Howells
パ・ド・シス:崔由姫 Yuhui Choe / アレクサンダー・キャンベル Alexander Campbell / フランチェスカ・ヘイワード Francesca Hayward / アクリ瑠嘉 Luca Acri / ヤスミン・ナグディ Yasmine Naghdi / マルセリーノ・サンベ Marcelino Sambé
ミルタ(ウィリの女王):イツァール・メンディザバル Itziar Mendizabal
モイナ(ミルタのお付き):オリヴィア・カウリー Olivia Cowley
ズルマ(ミルタのお付き):ベアトリス・スティックス=ブルネル Beatriz Stix-Brunell

感想

陽性キラキラ太陽のようなヌニェス、とても大好きなダンサーだけれどジゼルはどうかな、と見る前は思っていました。でも、良かった。

1幕は今までで見た中で一番幼いジゼルだったかもしれません。大切に育てられすぎて、好きという気持ちの後に来るものなど考えも及ばないという感じで。アルブレヒトに迫られて本能的に怖さのようなものは感じるけれど、それさえ微かなもので。花占いも彼女なら信じているだろうし、バチルドのドレスに我を忘れて触ってしまうのも判る気がする。そういう稀有な汚れなさを持つジゼルに、アルブレヒトが惹かれるのも納得でした。息苦しい生活の中で、ジゼルは彼にとってオアシスだったのだと納得がいく感じ。

ギャリーのクーラント卿とアレスティスのバチルドを始めとする貴族の狩りの一団も普段以上にスノッブに見えてきますし。これって少し改定入っているのでしょうかね。いくつか、あれそうだったかな?と思うところがありました。ライト版のジゼルは剣で自分を刺すのが致命傷となったわけですが、ヌニェスは手についた血を気にしていましたよね。あれって彼女独自のものなのかな。

2幕では、人間の気持ちを残したほのかな暖かさがありました。1幕の延長線上にあって、あまりせいれいらしくはないのだけど、きっと彼女の解釈では、夜明けの鐘が鳴り響いたとき=アルブレヒトとの永遠の別れの時が精霊になった瞬間だったのでしょう。それがはっきりわかりました。アルブレヒトを救えた嬉しさよりも、永遠の別れの悲しみの方が少し強かった。一般的なジゼルの解釈からは少し外れるかもしれないけれど、とても胸を打つラストシーンでした。

ムンタギロフは理想のアルブレヒトではなかろうか。テクニック盤石のダンスールノーブルで、どこにも悪気がなくて、それだけにタチが悪いとも言えるけれど…。百合の花を抱えて登場するのも似合うしね。ステパネク(ウィルフリード役)との組み合わせも、とても好み。1幕狂乱の場面で、クーラント卿がウィルフリードに「どういうことかね?」って詰め寄ったのにしらを切っていたのも良かったわ。

今回はガートサイドのヒラリオンはジゼルの相手としては結構年上の感じでしたね。パ・ド・シスは豪華メンバーで見応えありましたし、メンディザバルのミルタも凄みがあって最高でした。いつも以上に1幕の小芝居も見応えあった気がします。コール・ドまで充実しているんですね。ワーズワースさん指揮のオーケストラとも息がぴったりで充実の公演でした。


Official Trailer

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