Anne Teresa de Keersmaeker At the Paris Opera - Ballet de l’Opéra national de Paris

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振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
収録:2015年10月 パリ・オペラ座 ガルニエ宮 / 94分

録画

ミルピエが芸術監督だった2015/16シーズンのケースマイケル トリプルビルの映像がWOWOWで放映されました。ソフト化されていない貴重な映像です。


クレジット

芸術監督
バンジャマン・ミルピエ Benjamin Miillepied
照明
ヴィニチオ・ケリ Vinicio Cheli
撮影
Louise Narboni

演目

バルトーク「弦楽四重奏曲第4番」 Quatuor n°4

振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル Anne Teresa De Keersmaeker
音楽:バルトーク・ベーラ Béla Bartók
舞台美術・照明デザイン:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル Anne Teresa De Keersmaeker
衣装デザイン:ローザス Rosas
ヴァイオリン:Eric Lacrouts / Christophe Guiot
ヴィオラ:Pierre Lenert
チェロ:Cyrille Lacrouts

セウン・パク Sae Eun Park
ジュリエット・イレール Juliette Hilaire
シャーロット・ランソン Charlotte Ranson
ローラ・バックマン Laura Bachman


ベートーベン「大フーガ 作品133」 Die grosse Fuge

振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル Anne Teresa De Keersmaeker
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン Ludwig van Beethoven
演出:Jan Joris Lamers
演出:ジャン=リュック・デュクール Jean-Luc Ducourt
衣装:ナタリー・ドゥーフィス Nathalie Douxfils / ローザス Rosas
音楽分析:ジョルジュ=エリー・オクトース Georges-Elie Octors
ヴァイオリン:Eric Lacrouts / Christophe Guiot
ヴィオラ:Pierre Lenert
チェロ:Cyrille Lacrouts

アリス・ルナヴァン Alice Renavand
ステファン・ビュヨン Stéphane Bullion
カール・パケット Karl Paquette
ヴァンサン・シャイエ Vincent Chaillet
フロリアン・マニュネ Florian Magnenet
ニコラ・ポール Nicolas Paul
アドリアン・クーヴェーズ Adrien Couvez
アレクサンドル・ガス Alexandre Gasse


シェーンベルク「浄夜」作品4 弦楽オーケストラ版 Verklärte Nacht

振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル Anne Teresa De Keersmaeker
音楽:アルノルト・シェーンベルク Arnold Schönberg
舞台美術:ジル・アイヨー Gilles Aillaud / アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル Anne Teresa De Keersmaeker
衣装:リュディ・サブンギ Rudy Sabounghi
音楽分析:ジョルジュ=エリー・オクトース Georges-Elie Octors
指揮:ヴェロ・ペーン Vello Pähn
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団 Paris Opera Orchestra

エミリー・コゼット Émilie Cozette
マリ=アニエス・ジロー Marie-Agnès Gillot
レオノール・ボーラック Léonore Baulac
レティツィア・ガローニ Letizia Galloni
セヴリーヌ・ヴェスターマン Séverine Westermann
カトリーヌ・ヒギンズ Katherine Higgins
エミリー・ハズブーン Emilie Hasboun
アリス・カトネ Alice Catonnet
カール・パケット Karl Paquette
ステファン・ビュヨン Stéphane Bullion
フロリアン・マニュネ Florian Magnenet
タケル・コスト Takeru Coste
ニコラ・ポール Nicolas Paul
アレクサンドル・ガス Alexandre Gasse


感想

ケースマイケル作品のトリプルビル。いずれもローザスで80-90年代に初演された作品とのことですが、全く古びて見えないのはケースマイケルのスタイルにパリ・オペラ座のダンサーたちの現代性が合うからなのでしょうか。振付家の音楽性にも改めて魅力を感じました。私今まで彼女の何を見てたのかなーと…。

最初の2作品は弦楽カルテットが舞台後方で演奏し、その前で踊るスタイル。バルトークでは、以前見た「Rain」で印象に残ったローラ・バッハマンがよくて、つい彼女を目で追ってしまいました。衣装も背景も黒で埋め尽くされたシンプルな舞台で、ダンサーの四肢と頭とが浮かび上がり音を刻みつけていくようで目が離せませんでした。はー、これROSASのオリジナルキャストで見たらどんなだろう、と思わずにはいられませんでした。と言ってもこのキャストに不満がある訳では全くなくて、四人四様の個性の組み合わせも楽しみました。

次のベートーヴェンはアリス・ルナヴァンと7人の男性ダンサーがノータイでボタンをびっちりとめた白シャツに黒スーツで登場。これは踊りまくるうちに着衣を乱していくパターン?と思ったら正にその通りで、すごいエネルギーで踊りつつ上着を脱ぎ、第1ボタンを外し、腕まくりをし、シャツの裾が出てきたり前を全開にしたり。踊りの熱量が圧倒的でした。ルナヴァンは適役としか言いようがない。パケットのヨレシャツ姿がもっさりしてて可愛かったです。

最後は「浄夜」。この作品はリヒャルト・デーメルの詩を思わせる舞台装置でそれと思しき女の嘆きから始まるのですが、詩の世界にとどまらず女性8名男子6名による様々なドラマへと増幅して行きました。激しく感情的なダンスでありながら全体の印象はリリカルで美しく。目が釘付けになりました。

このトリプルビル、特にバルトークのカメラワークがよくないのが非常に残念ではありますが、プログラムとダンサーはとても気に入っていて、かなりリピートして見てます。今年は「ドラミング・ライブ」も上演しているんですよね。パリ・オペのケースマイケル、一度生で見たいです。