Maiko: Dancing Child

Maiko ふたたびの白鳥 [DVD]

監督:オセ・スベンハイム・ドリブネス
出演:西野麻衣子 他
製作:2015年 ノルウェー / 70分
http://www.maiko-movie.com

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

ノルウェー国立バレエ団プリンシパルの西野麻衣子さんが妊娠出産を経て「白鳥の湖」で復帰するまでを追ったドキュメンタリー。NHKのBS世界のドキュメンタリーでも短縮版が放映されています。


商品情報

国内|DVD(ハピネットピクチャーズ:BIBF-2955) Release: 2016/09/02

特典映像:エクストラシーン(引退するパートナーとの「ジゼル」ステージ映像ほか)/記者会見 (駐日ノルウェー王国大使館にて)/予告編

クレジット

監督
オセ・スベンハイム・ドリブネス Ase Svenheim Drivenes
出演
西野麻衣子 Maiko Nishino-Ekeberg
西野衣津栄 Itsue Nishino
イングリッド・ロレンツェン Ingrid Lorentzen, 新任バレエ芸術監督
Nicolai Nishino-Ekeberg / Eilif Nishino-Ekeberg

収録作品(抜粋)

The Nutcracker
Choreography: Dinna Bjorn / Music: Pyotr Tchaikovsky

Tchaikovsky Piano Concerto No.2
Choreography: George Balanchine / Music: Pyotr Tchaikovsky

Firebord
Choreography: Liam Scarlett / Music: Igor Stravinsky

Swan Lake
Choreography: Marius Petipa, Lev Ivanov, Konstantin Sergeyev, Anna-Marie Holmes
Music: Pyotr Tchaikovsky

感想

この映画は一人のバレリーナの話ではあるけれど、バレエには興味ないという人にも見ていただきたい映画。見ると力が沸いてくる事に性別の差はないだろうと思うし、彼女のどこまでも全力投球なところを見るとこちらも無意識に居住まいを正してしまう感じ。ノルウェーと日本の社会制度の違いや、西野さんとご主人のニコライさん、西野さんとお母さん、そしてご両親夫妻という家族のありかたとか…特に出産・子育てへの舵切りに悩む若い世代には感じるものがたくさんありそう。

西野さんはバレエダンサーで居続ける事に対してブレがなく、本当に覚悟の決まった人というのが伝わります。子供の頃からキャリアウーマンの母を見てきた事や留学の際の経緯、その後も母に励まされて邁進した経緯こそがベースにあるのだろうとは思うのですが、英語で話す時もスパーンと言葉を繋いでいくのがその印象を強めているのかな。そんな生き様が彼女の舞台にもくっきりあらわれて、ノルウェーの観客を魅了しているのでしょう。

妊娠が分かってバーレッスン中にも思わずにやけてしまう幸せそうな様子、大きなお腹でクラスに参加する様子、そして出産後の赤ちゃんと二人きりの自宅で静かに始めるトレーニング。妊娠出産で身体の軸が変わってしまうために、「白鳥の湖」での復帰は特にグランフェッテが大きな難関になったようです。でも公演前に失敗しているのはずっとダブルなんですよね。本番は全てシングルに綺麗に回って成功していましたが、それはAll Aboutのインタビューによれば11年一緒に踊った元パートナーで現在はカンパニーのトレーナーさんからの助言だそう。

言葉よりも能弁だった彼女の表情も印象に残っています。同僚から赤ちゃんと離れるのが早すぎないかと言われた時、お母さんからトップダンサーはもういいのではと言われた時。そして復帰公演の当日、開幕に向けて支度をしていく西野さんの顔はどんどん安らかで落ち着いた表情になっていくのには目を見張りました。自分の居場所にいる、という安堵があったのでしょうか。一方、公演鑑賞の為に和装の身支度をするお母さんは正に「戦闘準備」で、そのコントラストがこの映画の一番好きなところ。

映画に出てくる「火の鳥」はリアム・スカーレット振付。も少し見たかった!それと「白鳥」で西野さんの手の位置や姿勢を指導していたのはおそらくアンナ=マリー・ホームズですよね。このカンパニーはレパートリーも興味深いので、カンパニーの1年を追ったドキュメントとかも見てみたいです。

Official Trailer

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