Bolshoi Babylon

ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏 [DVD]

監督:ニック・リード
制作:2015年 イギリス / 約87分 + 特典映像 約30分
http://www.bolshoi-babylon.jp

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

当時の芸術監督セルゲイ・フィーリンの硫酸襲撃事件を題材に、イギリス人監督ニック・リードが映画化したもの。襲撃事件も映画が公開された際も、日本でもずいぶん話題になりました。


商品情報

国内|DVD(ハピネットピクチャーズ:BIBF-2930) Release: 2016/09/02

特典映像:インタビュー(ニック・リード/マーク・フランチェッティ/リュドミラ・セメニャカ)/アナスタシア・メーシコワの自宅にて/プログラム販売員たち/戦勝記念日/日本版予告/日本版TV-CM

クレジット

監督・撮影
ニック・リード Nick Read
製作・共同監督
マーク・フランチェッティ Mark Franchetti
出演

マリーヤ・アラシュ Maria Allash, プリンシパルダンサー
アレクサンドル・ブドベルグ Alexander Budberg, ボリショイ評議会議長
アナスタシア・メーシコワ Anastasiya Meskova, ファーストソリスト
ロマン・アブラモフ Roman Abramov, バレエ愛好家
ボリス・アキーモフ Boris Akimov, バレエマスター
マリーヤ・アレクサンドロワ Maria Alexandrovna, プリンシパルダンサー
ウラジーミル・ウーリン Vladimir Urin, ボリショイ劇場総裁
アナトリー・イクサノフ Anatoliy Iksanov, ボリショイ劇場前総裁
ドミトリー・メドヴェージェフ Dmitry Medvedev, ロシア首相
セルゲイ・フィーリン Sergei Filin, ボリショイ・バレエ芸術監督
ニコライ・ツィスカリーゼ Nikolai Tsiskaridze, 元プリンシパルダンサー

抜粋収録
「ラ・バヤデール」
「白鳥の湖」
「スパルタクス」
「イワン雷帝」
「ロスト・イリュージョン」
「アパルトマン」

感想

フィーリンの襲撃事件の後、日本のワイドショーでもボリショイの闇 的な話題が取り上げられたのをよく覚えていますが、この映画もそういった部分を主に取り上げたドキュメンタリーです。襲撃事件を糸口にして、ボリショイのあちこちにある軋轢や、劇場と政府との別ちがたい結びつきと干渉とを見せ。ダンサーでは、大怪我からの復帰を目前にしたアレクサンドロワ、冷遇に悩みながら子育てと舞台を両立するメーシコワ、いつか引退する時がくる、、と語るアラシュ、そして劇場側と対立して解雇に至ったツィスカリーゼにスポット。

私はバレエにおける政治的な話(先生のご贔屓ダンサーから文字通り政府介入まで)には興味がなく、ボリショイ内紛の話もあまり知らないのです。今回もさらっと見た程度。

フィーリンは芸術監督に就任した直後から嫉妬の対象となったと語り、「芸術監督に就任したのは間違いだった」との言葉すら発しています。モスクワ音楽劇場時代に総裁と舞踊芸術監督という間柄だったウリンがボリショイの総裁に就任した事で、フィーリンは劇場上層部ともダンサーたちとも上手くいってないのが画面から伝わってくるのがしんどい。対象が誰だろうとこういうのを見るのはキツいな…。あまりに露骨で、作為的なものを感じる位でした。

印象に残っているのは、アレクサンドロワが復帰を目指してセミゾロワの指導で「白鳥の湖」を稽古する場面。そしてもちろん、復帰を果たした「アパルトマン」キッチンの舞台を舞台袖から写した映像。踊り終えて袖に入ってきたアレクサンドロワがガッツポーズしたシルエットは、この映画で一番テンションが上がった場面でした。

ザハロワが「ラ・バヤデール」終演後にマイクを持って「この舞台をフィーリンに捧げます」とスピーチしたのも印象に残っています。彼女自身のインタビューはなかったけど、踊っている場面はけっこう映った気がする。インタビュイーは偏っていましたが、どんなドキュメンタリー映画にもそういうところはあるからねぇ。あと、「スパルタクス」を踊るワシーリエフとヴィノグラドーワを袖から見てたアラシュの「魅惑のヒップね」という言葉に周囲がくすくす笑うっていうのも、らしいなーと思ったっけ。

あとはアレですね、復帰したフィーリンがホールバーグに、「相手役を変更しないか」と持ちかけている場面。デヴィッドは何てお返事したのかな。

Official Trailer

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