Dance Goodbye [DVD] [Import]

監督:Ron Steinman
出演:メリル・アシュレイ、ジョン・ミーハン、ジャック・ダンボワーズ 他
制作:2014年 / 56分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

ニューヨーク・シティ・バレエで輝けるキャリアを築いたメリル・アシュレイ。彼女が引退後キャリア・トランジションしていった模様を追ったドキュメンタリーです。


商品情報

海外|DVD(First Run Features) Release: 2015/05/12

特典映像:Photo Gallery / Biographies
FORMAT:NTSC / REGION:0

クレジット

Director
Ron Steinman
Producer
Ron Steinman / Eileen Douglas

コメント

Merrill Ashley

John Meehan / Jacques d'Amboise / Alex Dube(Executive Director, Career Transition for Dancers) / Siobhan Dunham(National Museum of Dance) / Lauren Gordon(Career Councelor, Career Transition for Dancers) / Katarina Batist(Accompanist) / Kibbe Fitzpatrick(Merrill's Husband) / Harvie Merrill(Merrill's Father)

収録(抜粋)

  • 「Ballo della Regina」

    振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
    with Robert Weiss (Dance in America)

  • 「Flower Festival in Genzano」

    振付:スタンリー・ウィリアムズ Stanley Williams
    with Peter Martins (Dance in America)

  • 「Samuel Barber Violin Concerto」

    振付:ピーター・マーティンス Peter Martins
    Adam Luders, David Parsons (Dance in America)

  • 「Four Temperaments」Second Variation

    振付:ジョージ・バランシン
    with Daniel Duell (Dance in America)

  • 「Agon」

    振付:ジョージ・バランシン
    with John Meehan (performed at Jacob’s Pillow)

  • 「A Midsummer Night' Dream」

    振付:ジョージ・バランシン
    with Adam Luders (Live from Lincoln Center)

  • 「La Sylphide」

    with Nehemiah Kish, Royal Danish Ballet

感想

メリル・アシュレイの引退は1997年11月の事でした。この映画のプロジェクトは1998年に始まったものの9.11で資金問題が暗礁に乗り上げてしまい、2010年にようやく再スタート。ファンドレイジングしては次の作業へ、という形で進み、公開・DVD発売へと至ったようです。

引退の翌年、2年半後、3年後、そして10年後と段階を追って撮影された本人のインタビューの他、ご両親、ご主人、関係者のコメント、引退後の日々を撮影したもの、それと映像や写真など各種資料から構成されています。バレエを始めたきっかけ、ニューヨークのSABへ移り、バランシンに出会い、NYCBに入団し…彼女が残した足跡をたどると共に、バレエに注いでいた情熱と同じだけのものを注ぎ込める次のキャリアを慎重に探す歩みが写し取られています。

アシュレイは撮影にとても献身的だったそうで、カメラの前で語られる言葉は非常に率直なものでした。ここでは彼女の語った言葉にはほとんど触れませんが、バランシンとのエピソードは興味深かったです。また、怪我の話はけっこう衝撃的で、見直すたびにそこで一度再生を止めて一息つかないと次を見られない位です。本人の当時の絶望とそれを克服した日々を思うと…言葉が見つかりません。


撮影開始当時(引退の翌年)から最後の撮影(10年後)の間の、アシュレイの変化は劇的といえます。手術を経て歩き方もすっかり変わりましたし、髪も服のチョイスも表情も違います。確信を持って、今の仕事にダンサー時代と同じだけの情熱を注いでいるのが見えて、こちらも幸せになりました。

10年後の映像にはマリインスキーで指導する彼女の姿も映っているのですが、メルクリエフ、テリョーシキナ、オブラスツォーワ、コンダウローワ、コルスンツェフなど、懐かしい時代のマリインスキーなんですよね。ちょっとしたボーナスでした。

世界各地での指導の他にキャラクターロールで舞台に立つようになったそうで、「今のところカラボスとマッジを演じた」というそれらを写真と映像を見る事もできました。音楽に反応して身体全体で表現する、これも一種のダンスだからと。ジェームズはデンマーク・ロイヤル時代のキッシュさん。エンドクレジットには書いてないけど、この時の「ラ・シルフィード」はおそらくヒュッベのプロダクションですよね。カーテンコールで、メリルに花束とキスを捧げる彼の姿がありました。ヒュッベは、メリル・アシュレイが引退した時のパートナーでもあったので、その時の写真も見られて嬉しかったです。

映像では上のクレジットされたものの他に、アシュレイがアレクサンドラ・アンサネッリに金平糖の精を指導するところとか、キューバ国立バレエでの指導の様子、それにミーハンと「眠れる森の美女」を踊る映像なども。ジョン・ミーハンやジャック・ダンボーワズはコメントの内容も興味深いですし、ご両親とご主人の愛情に満ちたコメントを聞く事もできます。ご主人が「部外者ながら」と前置きして話す言葉も深い愛情と洞察で妻の新しい仕事についての見解を述べていて、その導きも大きかったのかなーと感じました。


First Run FeaturesのDVDはクローズドキャプション(CC)が用意されている事が多く、このDVDにも用意されていて助かりました。日本製のDVDプレイヤーにはCC見られるものはほとんどないので、私も今はMacBookでCCを出して見る事が多いです。


Official Trailer