Legends of Ballet: Stars of ABT and NYCB 1960-65

Legends of Ballet [DVD]

出演:パトリシア・ワイルド、ジャック・ダンボワーズ、ヴィオレット・ヴェルディ、アリシア・アロンソ 他
収録:68分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

1960-65年に放映されたベルテレフォン・アワーから、ABTとNYCBのダンサーが踊る映像を集めた映像集。バランシン「スクエアダンス」はコーラーがいるバージョンで、私はこのバージョン、初めて見ました。


商品情報

海外|DVD(Video Artists International:D4581) Release: 2015/03/16

FORMAT:NTSC / REGION:0

収録

「スクエア・ダンス」 Square Dance

振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ Antonio Vivaldi / アルカンジェロ・コレッリ Arcangelo Correlli
紹介:Nanette Fabray
放映日:1963年10月22日 Bell Telephone Hour

パトリシア・ワイルド Patricia Wilde
ニコラス・マガリャネス Nicholas Magallanes
ニューヨーク・シティ・バレエ団 Corps de Ballet of New York City Ballet
caller and librettist:Elisha Keeler


「芸術愛好家のための協奏曲」 Concerto for Art Lovers

振付:ジーン・ネルソン Gene Nelson
編曲:ドナルド・ブアヒーズ Donald Voorhees
放映日:1960年1月1日 Bell Telephone Hour

ジャック・ダンボアーズ Jacques d‘Amboise
ジーン・ネルソン Gene Nelson
アレグラ・ケント Allegra Kent
タイナ・エルグ Taina Elg


「夏の夜の夢」から A Midsummer Night’s Dream

振付:ドナルド・サドラー Donald Saddler
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn
放映日:1961年3月17日 Bell Telephone Hour

ヴィオレット・ヴェルディ Violette Verdy
ジャック・ダンボアーズ Jacques d’Amboise
Corps de Ballet of The Bell Telephone Hour


「ロメオとジュリエット」Romeo and Juliet

振付:ドナルド・サドラー Donald Saddler
音楽:エクトル・ベルリオーズ Hector Berlioz
紹介:Sir John Gielgud
放映日:1960年1月1日 Bell Telephone Hour

ヴィオレット・ヴェルディ Violette Verdy
ジャック・ダンボアーズ Jacques d’Amboise
Corps de Ballet of The Bell Telephone Hour


「パ・ド・カトル」 Pas de Quatre

振付:アントン・ドーリン Anton Dolin
原振付:ジュール・ペロー Jules Perrot
音楽:チェーザレ・プーニ Cesare Pugni
紹介:Ralph Bellamy
放映日:1960年4月1日 Bell Telephone Hour

アリシア・アロンソ Alicia Alonso
メリッサ・ハイデン Melissa Hayden
ノラ・ケイ Nora Kaye
ミア・スラヴェンスカ Mia Slavenska


「眠れる森の美女」〜オーロラのヴァリエーション/宝石の精の踊り/ローズアダージオ The Sleeping Beauty: Aurora's Act I Variation, “Jewels” Variation, and Rose Adagio

振付:アンドレ・エグレフスキー André Eglevsky
原振付:マリウス・プティパ Marius Petipa
音楽:P.I.チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
紹介:Howard Keel
放映日:1960年9月30日 Bell Telephone Hour

メリッサ・ハイデン Melissa Hayden
アンドレ・エグレフスキー André Eglevsky
フランシスコ・モンシオン Francisco Moncion
コンラッド・ラドロー Conrad Ludlow Michael Lland


「ジゼル」〜パ・ド・ドゥ、フィナーレ Giselle: Act II Pas de Deux and Finale

振付:アンドレ・エグレフスキー André Eglevsky
原振付:ジャン・コラーリ Jean Coralli / ジュール・ペロー Jules Perrot
音楽:アドルフ・アダン Adolphe Adam
放映日:1962年4月27日 Bell Telephone Hour

ルーペ・セラーノ Lupe Serrano
ロイズ・フェルナンデス Royes Fernandez
Corps de Ballet of The Bell Telephone Hour


「シルヴィア」パ・ド・ドゥ Sylvia Pas de Deux

振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
音楽:レオ・ドリーブ Leo Delibes
放映日:1965年10月24日 Bell Telephone Hour

アレグラ・ケント Allegra Kent
ジャック・ダンボアーズ Jacques d’Amboise


# タイトル・人名の日本語表記は一部を除いてキングインターナショナルによる


感想

アメリカのテレビ番組「Bell Telephone Hour」のアーカイブから、ABTとNYCBのダンサーたちが出演した映像を集めたDVDです。全編カラーだけど、画質は時代的にもそれなり。ただ、興味深いものが満載のDVD、でもあります。

最初の「スクエア・ダンス」はコーラー(Caller)のいるバージョン。スクエアダンスってみなさんご存知でした?私、バランシンのを知ってからいわゆるスクエアダンスってものを知ったのですが、アメリカ発祥で4組のカップルがコーラーの指示で踊っていくダンスなんですよね。バランシンはそれを元にバレエをつくった訳で、だから1957年の初演時にはコーラーがいたし楽団も舞台の上にいたのだとか。それが1976年の改定時にコーラー抜きになりオケもピットに入り、男性プリンシパルのソロが加えられたとのこと(バランシントラストの作品説明より)。

この映像ではコーラーと楽団もダンサーと同じスペースにいるので、バレエに馴染みの薄かった視聴者も親しみを持って見られたのではないかしら。メインを踊っているパトリシア・ワイルドとニコラス・マガリャネス、そしてコーラーのElisha Keelerは初演と同じキャストだそうです。

2つめの「Concerto for Art Lovers」、振付はジーン・ネルソン。映画「オクラホマ!」などにも出演したダンサーや俳優などで活躍した方で、この映像でも踊っています。チャーミングな振付で、ミュージカル映画の一場面のようでもありました。タイナ・エルグも映画「魅惑の巴里」のレ・ガールズの一人を演じた女優兼ダンサー。美術館にやってきた男女二組が出会って踊るという小品で、ダンボワーズはこういう作品がよく似合って生き生きしてました。アレグラ・ケントもキュート。バランシンダンサーとミュージカルダンサーの魅せ方の違いも楽しかったです。

「真夏の夜の夢」と「ロミオとジュリエット」はそれぞれ短い抜粋で、どちらも振付がドナルド・サドラー、主演がヴィオレット・ヴェルディとジャック・ダンボワーズ。ヴェルディの快活なダンスが見られますよ。


「パ・ド・カトル」はクラシカで放映したスラヴェンスカのドキュメンタリーで断片があったのと同じかな。他に、VAIから発売されている「Alicia Alonso Prima Ballerina Assoluta」特典映像にも収録されていると思います。そちらを引っ張り出して確認した訳ではないのですが、少なくとも顔ぶれは同じ。顔ぶれがゴージャスで流石ベルテレフォン・アワーだわと思うけど、この番組の舞台監督は胃が痛かったのでは(笑)。

「眠れる森の美女」と「ジゼル」は恐らくテレビ用に改訂したのがエグレフスキーなのでしょうね。「眠り」はオーロラと求婚者の入場→オーロラのヴァリエーション→求婚者の一人が宝石の精のヴァリエーションを踊ってからローズアダージオ、というもの。メリッサ・ハイドンは鮮やかなテクニックの持ち主だけど、このオーロラは好みが分かれそう。スタジオで踊るローズアダージオはなかなか大変そうでした。

ルーペ・セラーノのジゼルは足捌き軽やかな精霊でした。ロイス・フェルナンデスも踊りにくそうな狭いスタジオで熱演。二人とも普段からこの役を踊っているのが分かる説得力です。

最後にバランシン版シルヴィアのパ・ド・ドゥをアレグラ・ケントとジャック・ダンボワーズで。このペアは「Concerto for Art Lovers」で踊っていた時の方が好みでした。溌剌としたシルヴィア パ・ド・ドゥではあったけど。

Official Trailer

vc vc