BALLETS FRANÇAIS: Lifar, Babilée, Charrat

BALLETS FRANÇAIS: Lifar, Babilée, Charrat

出演:アレクサンドラ・ダニロワ、ジャン・バビレ、ヴィオレット・ヴェルディ 他
収録:65分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

1950-60年代に収録された、フランスのフランスで活躍したバレエダンサーの映像集です。今はほとんど観る機会のない作品がまとまっていて貴重。全編モノクロですが比較的綺麗に修復されているように思います。


商品情報

海外|DVD(Video Artists International:D4583) Release: 2015/07/06

FORMAT:NTSC / REGION:0

収録

「マドモアゼル・フィフィ」Mademoiselle Fifi

振付:ザッカリー・ソロフ Zachary Solov
音楽:テオドール・ラヤール Théodore de Lajarte
指揮:Desire Defauw
演奏:Orchestre de Radio-Canada
Telecast of January 27, 1955

Mademoiselle Fifi ("The Coquette"):アレクサンドラ・ダニロワ Alexandra Danilova
The Father:ロマン・ジャシンスキー Roman Jasinsky
The Son:ミシェル・マウレ Michael Maule


「Balance à Trois」

振付:ジャン・バビレ Jean Babilée
音楽:ジャン=ミシェル・ダマーズ Jean-Michel Damase
指揮:Alexander Brott
演奏:Orchestre de Radio-Canada
Telecast of January 10, 1965

ジャン・バビレ Jean Babilee
ゲルダ・ダウム Gerda Daum
アドルフォ・アンドラデ Adolfo Andrade


「プレリュード第8番、第20番」Préludes Nos. 8 and 20

振付:ジャニーヌ・シャラ Janine Charrat
音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach
指揮:Alexander Brott
演奏:Orchestre de Radio-Canada
Telecast of January 10, 1965

クレアー・ソンバート Claire Sombert


「Adagio - Pas de deux」

振付:ジェラルド・オーン Gérard Ohn
音楽:トマゾ・アルビノーニ Tomaso Albinoni
編曲:レモ・ジャゾット Remo Giazotto
指揮:Alexander Brott
演奏:Orchestre de Radio-Canada
Telecast of January 10, 1965

クレアー・ソンバート Claire Sombert
アドルフォ・アンドラデ Adolfo Andrade


「ロメオとジュリエット」Romeo and Juliet

振付:セルジュ・リファール Serge Lifar
音楽:P.I.チャイコフスキー Pyotr Ilyich Tchaikovsky
指揮:Jacques Beaudry
演奏:Orchestre de Radio-Canada
Telecast of October 23, 1958

ヴィオレット・ヴェルディ Violette Verdy
スコット・ダグラス Scott Douglas


# タイトル・人名の日本語表記は一部を除いてキングインターナショナルによる


感想

VAIからリリースされているアメリカ的バレエの古いアーカイブとは、作品もダンサーの雰囲気も違って、とても興味深く思いました。前者もこの映像もカナダのテレビ局で放映されたものなのですが、アメリカの隣りに位置して仏文化も持つカナダでは、当時どちらが好まれたのかな。


「Mademoiselle Fifi」は昔VAIからVHSが発売されていたのと同じ映像だろうと思われますが、VHSは18分収録とあって当時は「短っ!」と買わないまま製造中止になったので確認はできず。今回の収録時間は12:30なので、その差異も気になるところではあります。ダニロワは50歳を超えていたと思われますが魅力は変わりません。足捌きも美しく、時にユーモラスで可愛らしく華やかで、父と息子を魅了するフィフィがよくお似合いでした。

「Balance à Trois」から3作品は同時に放映されたもの。「Balance à Trois」はバビレの振付で最初に仏語(英字幕)のあらすじ説明が入ります。オリンピックの時期に見るのにちょうどよい(?笑)体操を題材にした作品でした。ダウムの体操着的な衣装が可愛いし、伸び伸びした肢体の美しいこと。バビレと共演している二人はバビレのバレエ団に在籍していたダンサーだそうです。たわいもない話だけど、流れを損なわない程度にムーヴメントの試みがいっぱい入っていて面白く鑑賞しました。

「プレリュード第8番、第20番」はジャニーヌ・シャラが振り付けたクレアー・ソンバートによるソロ作品。ジーン・ケリーのダンス映画「舞踏への招待」にも出ている彼女は、DVD付属の解説( Allan Altman)によれば、この頃引っ張りだこのダンサーだったみたいですね。ジャニーヌ・シャラのバレエ団でデビューした後、プティのバレエ団に入り、スカラ座でバビレと「若者と死」を踊ってバビレのバレエ団でも活躍、と。

その次のジェラルド・オーン振付「Adagio - Pas de deux」もクレアー・ソンバートが出ていて、相手はアドルフォ・アンドラデ。こちらもリフトなど恐らく当時としては実験的なものが多かったのでは。ソンバートはポワントの立ち姿やポーズが美しくて絵になります。

最後はセルジュ・リファールがチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」に振り付けたもの。基本的には音楽に沿って振付されているように思いますが、登場人物がロミオとジュリエットだけなので…二人だけの作品としてはよく工夫してあるなーと思うけど、テレビ用演出なのかな。冒頭とエンディングは額縁みたいなものと考えたらいいのかしらね。ヴェルディはとてもロマンティックな雰囲気と快活な踊りのキレとが魅力的でした。

この作品、1959年のジャニーヌ・シャラ・バレエ団の来日公演(http://ballet.tosei-showa-music.ac.jp/home/event_detail/4602)でも上演されているそうです。他にもベジャール、バランシン作品などを持ってきていて、面白そう…。


Official Trailer

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