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放映:2016年4月30日/WOWOWプライム/57分

録画
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107830/

WOWOWのノンフィクションWでシディ・ラルビ・シェルカウイがとりあげられました。「Fractus V」稽古初日から公演初日まで追ったドキュメンタリーです。2016年9月21日にテレビ未公開映像を加えたDVDがリリースされるとのこと(リンク等は「続きを読む」以降に)


クレジット

出演
シディ・ラルビ・シェルカウイ Sidi Larbi Cherkaoui
ディミトリ・ジュルド Dimitri Jourde
ジョニー・ロイド Johnny Lloyd
ファビアン・トーメ Fabian Thomé Duten
パトリック・ウィリアムズ Patrick Williams Seebacher / Twoface
吉井盛悟 Shogo Yoshii
パク・ウージェ Woojae Park
Soumik Datta
Kaspy N’dia
語り
森山未來

感想

日本・ベルギー友好150周年の今年、秋には「SUTRA」の来日公演も控えているこのタイミングでシェルカウイの新作ドキュメントがWOWOWで放映されました。国籍もバックグラウンドも違うダンサーと音楽家が組んで作り上げる作品は「Fractus V」。

稽古初日から公演初日までを追ったもので、時期的には2015年8月から9月。ちょうどシェルカウイがロイヤル・フランダース・バレエの芸術監督に就任(2015年9月1日)するタイミングでもありました(カンパニーで斉藤亜紀さんらを指導する映像や、「眠れる森の美女」「オネーギン」の映像もちらり)。また、アントワープ中央駅の爆弾アラームの事件があったり、難民危機の中でアランくんの溺死事件という大きな事件が起こって、作品に影響を与えてもいきます。

バックグラウンドも国籍も違うダンサーと音楽家によって作品が作り上げられていく過程はヒリヒリとする程で、シェルカウイがしきりに言っていた「一度壊して、また作り上げるとより強くなる」事が彼らの間にも。一番象徴的だったのはフラメンコ出身のフランス人ダンサーと和太鼓奏者の吉井盛悟さんとの衝突。仏語で話し、シェルカウイを通して吉井さんとコミュニケートしていたファビアンが、最終的には英語で吉井さんと直接コミュニケートしてお互い納得がいくものを作り上げるのには40日もの時間が必要でした。

それら作品制作の過程に加えて、シェルカウイと実家のお母様を訪ね、子供の頃の話なども。シェルカウイの生い立ちの話は知っていたつもりだったけれど、お母様や本人の口から聞くそれは重くやるせなく…。公演初日の映像も断片的に見る事ができました。時事的なできごとが織り込まれた作品は感性と同時に古くなっていく面があるけれど、これはもっと大きなテーマを扱っている事でもあり、古びてはいかないのではないかと。と同時に、笑い飛ばせるくらい古い価値観になってくれる日が早くくるといいのに、と思います。

映像には出てきませんでしたが、衣装を担当されたのは早川すみれさん。他に引用された映像は、「PLUTO」映画「アンナ・カレーニナ」「SUTRA」「PLAY」「BABEL」。


この映像を含んだ商品

ノンフィクションW シェルカウイ 踊りで世界を救う,41日の闘い

国内|DVD(ポニーキャニオン:PCBE-54704) Release: 2016/09/21

Official Trailer