ROBBINS/MILLEPIED/BALANCHINE - Ballet de l'Opera national de Paris

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振付:バンジャマン・ミルピエ、ジェローム・ロビンズ、ジョージ・バランシン
出演:アマンディーヌ・アルビッソン、マチアス・エイマン、ローラ・エケ、ジョシュア・オファルト 他
収録:2015年10月1日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮 / 90分

録画

2015年上演のミルピエ/ロビンス/バランシン トリプルビルがNHKプレミアム・シアターで放映されました。パリ・オペラ座バレエの芸術監督を2年間務めたミルピエによるプログラム。3つ続けて見るとミルピエの立ち位置が分かりますね。


クレジット

指揮
マクシム・パスカル Maxime Pascal
演奏
パリ・オペラ座管弦楽団 Orchestre de l'Opera national de Paris
撮影
Vincent Bataillon

収録

「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」 Clear, Loud, Bright, Forward

振付:バンジャマン・ミルピエ Benjamin Millepied
音楽:ニコ・マーリー Nico Muhly
舞台美術:United Visual Artists
照明:Lucy Carter
衣装:Iris Van Herpen

Léonore Baulac / Eleonore Guérineau / Aubane Philbert / Marion Barbeau / Letizia Galloni / Laurène Levy / Roxane Stojanov / Ida Viikinkoski / Axel Ibot / Florimond Lorieux / Germain Louvet / Allister Madin / Hugo Marchand / Marc Moreau / Yvon Demol Jérémy-Loup Quer


「作品19/ザ・ドリーマー」 Opus 19/ The dreamer

振付:ジェローム・ロビンス Jerome Robbins
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ「バイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19」 Sergei Prokofiev, Piano concerto N° 1 in D major 衣装:Ben Benson
バイオリン:フレデリック・ラロック Frederic Laroque

アマンディーヌ・アルビッソン Amandine Albisson
マチアス・エイマン Mathias Heymann


「テーマとバリエーション」 Theme et variations

振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
音楽:P.I. チャイコフスキー「組曲第3番 ト長調 作品55 最終楽章」 P.I. Tchaikovsky

ローラ・エケ Laura Hecquet
ジョシュア・オファルト Josua Hoffalt

#「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」 キャストはパリ・オペラ座バレエ公演ページより

感想

ミルピエが芸術監督として最初にカンパニーに振りつけた「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」と、彼がそのダンサー人生で踊り続けたロビンズとバランシンを合わせた名刺がわりのプログラム、と言えましょうか。

ミルピエの振付家としての手腕は私にはよくわからないけれど、若手のダンサーを採用してガシガシ踊らせる、それだけでカンパニーの中にはいろんな風が吹いたことでしょう。若手ダンサーのエナジー溢れる踊りはそれだけで魅力があって私は面白かったけれど、振付というよりダンサーの魅力を見ていたようにも思います。この中からその後エトワールに任命されたボラック、ルーヴェ、マルシャンの踊りはやはり目を引きましたが、レティツィア・ガローニもとても良かった。意欲ある若手でないと踊れないようなハードな振付を踊る様子が好もしかったです。

この作品は映画「ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男」の中でその製作過程が見られます。

ロビンズの「Opus 19 / The Dreamer」はパリ・オペラ座で初演されたバイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19を使った作品で、バレエの初演はバリシニコフとパトリシア・マクブライドによって踊られたそう。主人公男性の夢…なのでしょうか。マチアスは夢を彷徨うというか求道者のようでもあり、作品に深みを与えていました。アルビッソンは私の主観では実在感があって夢の中という感じは薄めに思えたけれど、うん、なんというかNYCBのダンサーに合うようにできてる役なんだ、という気が。マチアスとのペアはよかったです。

そして「テーマとヴァリエーション」。エケ大好きな私には至福。彼女の音楽性がこんなふうに視覚化される喜び。オファルトも品よく踊っていて好感度さらにアップしました。そしてパリ・オペラ座バレエのバランシンはやはりどこか特別ですよね。フィナーレの華やかさも段違い。今まで見たT&Vの中では一番好きだし見事だった気がします。ダンサーもそうだけど、演奏、衣装も含めて総合的な満足度がとても高い。素晴らしかったです。指揮者のマキシム・パスカルも最後に出てきましたが若い方なんですね。華やかな演奏でした。


この記事の更新履歴

  • 2018.08.20 - 感想書きました