Le Corsaire / Wiener Staatsballett

ウィーン国立バレエ「海賊」振付:マニュエル・ルグリ [Blu-ray]

振付:マニュエル・ルグリ
出演:マリーヤ・ヤコブレワ、ロバート・ガブドゥーリン 他
収録:2016年3月31日,4月2日 ウィーン国立歌劇場 / 123分

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ウィーン国立バレエの芸術監督マニュエル・ルグリが新制作した「海賊」をいち早くNHKプレミアムシアターで放映。


商品情報

国内|Blu-ray(新書館:DB17-0801)

クレジット

音楽
アドルフ・アダン Adolphe Adam
Selected by Manuel Legris
arranged by Igor Zapravdin
編曲
Thomas Heinisch / Gabor Kereny
原振付
マリウス・プティパ 他 Marius Petipa et al.
振付&演出
マニュエル・ルグリ Manuel Legris
振付補
Albert Mirzoyan
台本
マニュエル・ルグリ Manuel Legris
ジャン・フランソワ・ヴァゼル Jean-Francois Vazelle
美術・衣装
ルイザ・スピナテッリ Luisa Spinatelli
照明
マリオン・ヒューレット Marion Hewlett
指揮
ワレリー・オフジャニコフ Valery Ovsianikov
演奏
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 Orchester der Wiener Staatsoper
撮影
フランソワ・ルシオン Francois Roussillon

キャスト

コンラッド:ロバート・ガブドゥーリン Robert Gabdullin
メドーラ:マリーヤ・ヤコヴレワ Maria Yakovleva
ギュリナーラ:リュドミラ・コノヴァリョワ Liudmila Konovalova
ランケデム:キリル・クラーエフ Kirill Kourlaev
ビルバント:ダヴィッド・ダト Davide Dato
ズルメア:アリーチェ・フィレンツェ Alice Firenze
セイード・パシャ:ミハイル・ソスノヴィスキ Mihail Sosnovschi
オダリスク:ナターシャ・マイア Natascha Mair / ニナ・トノリ Nina Tonoli / プリスカ・ツァイセル Prisca Zeisel

海賊:Leonardo Basslio / Francesco Costa / Marcin Dempc / Jakob Feyferlik / Richard Szabo / Alexandru Tcacenco / Zsolt Torok / Geraud Wielick
Pas des Forbans:Oxana Kiyanenko / Franziska Wallner-Hollinek / Alexandru Tcacenco / Zsolt Torok
ワルツ・ソリスト:Oxana Kiyanenko / Eszter Ledan / Anita Manolova / Laura Nistor
コール・ド・バレエ:Elena Bottaro / Natalya Butchko / Iliana Chivarova / Laura Cislaghi / Adele Fiocchi / Sveva Gargiulo / Xhesika Gjonikaj / Rebecca Horner / Erika Kovacova / Katharina Miffek / Andrea Nemethova / Suzan Opperman / Rosa Pierro / Xi Qu / Alaia Rogers-Maman / Rikako Shibamoto / Iulia Tcaciuc / Oksana Timoshenko / Beata Wiedner / Attila Bako / / Ryan Booth / Marat Davletshin / Igor Milos / Gabor Oberegger / Kamil Pavelka / Jaimy van Overeem / Christoph Wenzel

# キャストのカナ表記はNHKによる

感想

マニュエル・ルグリが「海賊」を手がけると最初に聞いたときは意外に思いました。パリ・オペラ座のレパートリーにはない作品で彼には縁遠い作品というイメージがあったし、現代の観客が納得できるようにストーリーを整理するのは大変そうで。でも実際に見て思ったのは、確かに今のカンパニーなら層が厚いし伸び盛りの若手も思う存分踊れる作品だな、と。それにカンパニーとルグリの共通項であるルドルフ・ヌレエフが名を知らしめたのはアリのヴァリエーションでしたしね。

とはいえ、このルグリ版にはアリは存在しません。それと、パシャを男前にしたことがルグリ版の最大の特徴かも。ミハイル・ソスノフスキーがまたこの役に似合っていて。彼ならハーレムに囲われるの悪くないとギュリナーラが考えても全く不思議じゃないわ。でもせっかくの男前パシャなのに、女の子に鼻の下を伸ばしすぎたりと役柄としてはお間抜けさが残るのがちょっと残念かも。

振付は有名なヴァリエーションは残してありますが、オリジナルも多数。ABT「海賊」でジリアンが驚異のピルエットを見せるオダリスクのヴァリエーションは2幕のパシャの宮殿でギュリナーラが踊る、というような入れ替えも。全体にいろんなダンサーの見せ場が増えているので、カンパニーのファンの方はすごく楽しいと思います。音楽も注意深く選ばれていると感じました。

ルイザ・スピナテッリの美術も、いつも通りテキスタイルのチョイスと動いた時のニュアンスが素晴らしい。ズルメア(ビルバンドの恋人)のスカートなんてうっとりする質感と色。でもやっぱりヘッドピースは特徴的ですね、花園の。

この映像で一番感銘を受けたのはギュリナーラ役のリュドミラ・コノヴァリョワでした。今まで映像で見た彼女は、テクニックは盤石だけど少し重くてちょっと地味かな…という印象があったのですが、この映像ではテクニックの素晴らしさはそのままに軽やかでギュリナーラとしてもとても魅力的でした。メドーラとコンラッドよりパシャとギュリナーラがメインのお話お願いしますって思ったくらいです。

ロバート・ガブドゥーリン、プロポーションもよくてぜひ他の役でも見てみたいです。ヤコヴレワも良かったけど、この作品でもパートナーとの相性はさほどよく見えず残念。カーテンコールで一番の歓声が上がっていたのはダヴィデ・ダトくん。期待通りの踊りが見られて満足です。キリル・クルラーエフのランケデムも良くて、彼がもう引退しちゃったのが残念でなりません。オダリスクにはナターシャ・マイヤー、ニーナ・トノリ、移籍しちゃったプリスカ・ツァイセル。充実のソリストですね。来日公演はどんなキャストになるのかな。


この記事の更新履歴

  • 2017.11.25 - 感想書きました。
  • 2017.10.06 - 新書館Blu-ray情報追加
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