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出演:小林紀子バレエ・シアター、谷桃子バレエ団、スターダンサーズ・バレエ団、橋本清香、木本全優、平田桃子、セザール・モラレス 他
収録:2016年4月10日 NHKホール / 150分

録画

5回目となったNHKバレエの饗宴。毎回意欲的な企画で楽しませてくれますが、今回はルグリが指導した若いダンサーが踊るという企画もあり、他の作品もなかなか貴重なラインナップでした。


クレジット

指揮
園田隆一郎
演奏
東京フィルハーモニー交響楽団

演目

「レ・ランデヴー」小林紀子バレエ・シアター

振付:フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
音楽:ダニエル=フランソワ=エスプリ・オーベール Daniel-François-Esprit Auber
美術:ウィリアム・チャペル William Chappell

プリンシパルガール:島添亮子
プリンシパルボーイ:アントニーノ・ステラ Antonino Sutera, ミラノ・スカラ座バレエ団プリンシパル
オントレ:高橋怜子
上月佑馬 / 照沼大樹 / 宮澤茅実 / 松居聖子 / 倉持志保里 / 廣田有紀 / 澁可奈子 / 濱口千歩 / 澤田展生 / 冨川直樹 / 荒井成也 / 五十嵐耕司 / アンダーシュ・ハンマル / 望月一真
パ・ド・カトル:萱嶋みゆき / 真野琴絵 / 荒木絵理 / 谷川千尋
パ・ド・トロワ:高橋怜子 / 上月佑馬 / 照沼大樹
パ・ド・シス:澤田展生 / 冨川直樹 / 荒井成也 / 五十嵐耕司 / アンダーシュ・ハンマル / 望月一真


「オセロー」(新作)谷桃子バレエ団

演出・振付:日原永美子
音楽:アルフレッド・シュニトケ「コンチェルト・グロッソ 第1番」 Alfred Schnittke: Concerto grosso No. 1
原案:ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare
バイオリン:渡辺玲子 / 近藤薫

オセロー(ヴェニス公国の将軍):齊藤拓
デズデモーナ(オセローの妻):永橋あゆみ
イアーゴー(オセローの旗手):三木雄馬
エミリア(イアーゴーの妻):佐々木和葉
キャシオー(オセローの副官):檜山和久
山科諒馬 / 酒井大 / 吉田邑那 / 安村圭太 / 横岡諒
植田綾乃 / 永井裕美 / 山口緋奈子 / 中野裟弓 / 馳麻弥


「モーツァルト・ア・ドゥ」から

振付:ティエリー・マランダン Thierry Malandain
音楽:W.A. モーツァルト ピアノ協奏曲第2番から W.A.Mozart: Piano Concerto No.2

橋本清香 ウィーン国立バレエ団ファーストソリスト
木本全優 ウィーン国立バレエ団ソリスト


[第5回記念特別企画]マニュエル・ルグリ プロデュース 未来のエトワールたち
「ゼンツァーノの花祭り」から

振付:オーギュスト・ブルノンヴィル August Bournonville
音楽:エドヴァルド・ヘルステッド Edvard Helsted

木村楓音 / 山本理久

「ナポリ」から

振付:オーギュスト・ブルノンヴィル August Bournonville
音楽:エドヴァルド・ヘルステッド Edvard Helsted / ホルガー・シモン・パウリ Holger Simon Paulli

石井日奈子 / 小川理恵 / 田野井大登 / 鳥居ありす / 山仁勇 / 𠮷江絵璃奈


「リラの園」スターダンサーズ・バレエ団

振付:アントニー・チューダー Antony Tudor
音楽:エルネスト・ショーソン 詩曲 Ernest Chausson: Poème
バイオリン:渡辺玲子

カロライン:渡辺恭子
その愛人:吉瀬智弘
カロラインの婚約者:山本隆之
彼の元恋人:佐藤万里絵
友達と親戚:西原友衣菜 / 金子紗也 / 松本実湖 / 酒井優 / 渡辺大地 / 大野大輔 / 加地暢文 / 宮司知英


「くるみ割り人形」からグラン・パ・ド・ドゥ

振付:ピーター・ライト Peter Wright / レフ・イワーノフ Lev Ivanov
音楽:P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky

平田桃子 バーミンガム・ロイヤル・バレエ団プリンシパル
セザール・モラレス バーミンガム・ロイヤル・バレエ団プリンシパル


感想

5回目の記念公演ということで、見所満載。今回はハズレなしでどの演目も素晴らしかったです。放映ではそれぞれ作品紹介とインタビューやリハーサル風景が流れました。

最初の小林紀子バレエ・シアター「レ・ランデヴー」はアシュトンの小品。ゲストのアントニーノ・ステラは何度か客演しているのでカンパニーに馴染んでいますね。晴れやかで清涼感のある作品でした。みなさんフレッドステップが体に入っていてキビキビ踊るので、見てて気持ちよかったです。

谷桃子バレエ団「オセロー」は日原永美子さんによる新作。シュトニケのコンチェルト・グロッソ第1番を使っています。キャストもこの人しかいないというハマりっぷりでした。これは谷桃子バレエ団ならではという気がします。群舞の動かし方もよくて、非常に面白かったです。

ウィーン国立バレエの橋本清香さんと木本全優さんご夫妻はマランダンの「モーツァルト・ア・ドゥ」。音楽性豊かで伸びやかに踊るお二人を堪能しました。お二人とも爪先まで綺麗で最高でした。

ルグリプロデュースの「ゼンツァーノの花祭り」と「ナポリ」、先にドキュメンタリーを見ていると、母の気持ちで見てしまいますね(笑)。ルグリの指導、そしてNHKホールの舞台に立ったことは大きな財産となることでしょう。近い将来が楽しみです。

スタダンはお家芸のチューダー作品「リラの園」。渡辺恭子さんのカロライン、素晴らしかったです。吉瀬さんも佐藤さんも、心理表現が巧みでした。幸せなはずの婚約披露パーティで愛する人ではなく政略結婚の相手の腕を取らねばならない、そして婚約者の元恋人までばその場にいて。ショーソンの音楽もドラマティックでした。そして、山本さんをゲストに呼んでくださってありがとうございます!本当にああいう役が上手くて…手元に映像で残せて幸せです。

最後はバーミンガム・ロイヤル・バレエからプリンシパルの平田桃子さんとセザール・モラレスが「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥを披露。幕が上がって二人の姿が見えた時、それまでくるみ全幕を見ていたかのようにすっと物語の世界に入れました。全幕を繰り返し踊っているダンサーだからこそ連れて行ってくれる世界ですね。平田さんは足のラインも美しくポワントも微動だにしない安定感。モラレスもノーブルでクラシック・バレエのお手本のような踊り。あの足さばきの美しいこと。テクニック盤石な二人が二人が踊る「くるみ割り人形」ってすごく贅沢なことですね。多幸感に溢れるコーダ、感激しました。


この記事の更新履歴

  • 2018.08.25 - 感想書きました