La Bayadere / Mariinsky ballet 2014

マリインスキー・バレエ ラ・バヤデール LA BAYADERE [DVD]

振付:マリウス・プティパ
出演:ヴィクトリア・テリョーシキナ、ウラジーミル・シクリャローフ、アナスタシア・マトヴィエンコ 他
収録:2014年7月14日 マリインスキー劇場 / 128分

画像リンク先:amazon.co.jp - 国内版DVD

マリインスキーの最新映像が来日記念盤として3作発売になりました。その第一弾がこの作品。積んでるうちにWOWOWで放映されてしまいましたが、マリインスキーのこの作品は古い映像しかなかったので、新しく収録されたのはなによりです。


商品情報

国内|DVD(ポニーキャニオン:PCBP-52407) Release: 2015/11/25

特典映像:

クレジット

音楽
ルートヴィヒ・ミンクス Ludwig Minkus
振付
マリウス・プティパ Marius Petipa
改訂振付
ウラジーミル・ポノマリョフ Vladimir Ponomarev
ワフタング・チャブキアーニ Vakhtang Chabukiani
振付増補
コンスタンティン・セルゲイエフ Konstantin Sergeyev
ニコライ・ズブコフスキー Nikolai Zubkovsky
台本
マリウス・プティパ Marius Petipa
セルゲイ・フデコフ Sergei Khudekov
装置
ミハイル・シシリアンニコフ Mikhail Shishliannikov
アドルフ・クワップ Adolf Kvapp
コンスタンティン・イワノフ Konstantin Ivanov
ピョートル・ランビン Pyotr Lambin
オレスト・アレグリ Orest Allegri
〜のデザインに基づく
衣装
エフゲニー・ポノマリョフ Yevgeny Ponomarev
照明
ミハイル・シシリアンニコフ Mikhail Shishliannikov
指揮
ボリス・グルージン Boris Gruzin
演奏
マリインスキー劇場管弦楽団
撮影
Vincent Massip

キャスト

ニキヤ:ヴィクトリア・テリョーシキナ Viktoria Tereshkina
ガムザッティ:アナスタシア・マトヴィエンコ Anastasia Matvienko
ソロル:ウラジーミル・シクリャローフ Vladimir Shklyarov
大僧正:ウラジーミル・ポノマリョフ Vladimir Ponomarev

感想

マリインスキー・バレエの「ラ・バヤデール」はテリョーシキナ、シクリャローフにアナスタシア・マトヴィエンコの組み合わせ。ブロンズアイドルはキム・キミンだし、見応えのあるキャストです。ニキヤとガムザッティが同等にグイグイ行くキャストじゃないと、この作品の面白さは半減しますものね。今回のカメラワークは演技面を考えたものになっていてよく練られていたとも思います。その分「そこは全体を見せて…」と思うところもあったけれど、婚約式に飛び込んできたニキヤと狼狽えるソロル、毅然と振る舞うガムザッティを一目で見る、といった実際の舞台でもなかなか難しいアングルがいくつも取り入れられていたのがドラマティックで効果的。面白いと思いました。

テリョーシキナはマリインスキーの正統派ですから、誇り高き典雅な舞姫は期待通り。現代的なドラマを演じるには大人しめではありますが、表情ではなく踊りの気高さで表現し尽くすのが流石です。そして3幕の幻影の筆舌尽くしがたい素晴らしさには鳥肌が立ちました。ダンサーとしても充実期にある彼女を映像に残してくれて本当にありがとう。マリインスキーの版は幻影の場で終わるバージョンで、ドラマとしては宮殿崩壊まであってこそ完結だとずっと思っていたのですが、テリョーシキナの素晴らしさを見たら、このあとに宮殿崩壊は蛇足にしかならないわ、と納得してしまって。優れたバレリーナあってこその版なのですね。

シクリャローフも変わらぬ美丈夫でありながらたくましさが増してソロル役に説得力がありました。戦士でありながら恋人を裏切って死なせてしまった自分を責めて阿片に溺れるっていうキャラクターを違和感なく存在させられるって稀有な存在だと思うの。跳躍の清々しさも変わらず好ましい。ガムザッティ役のマトヴィエンコは現代的で情熱的な美人さんで演技が映えました。ガムザッティって2幕の登場まではヒールのある靴を履いているので、そのあとすぐにポワントでGPDDを踊るのは大変だと思いますし、踊りの印象は演技よりは弱くなってしまうのが惜しいけれど。でも若い頃の頼りない感じは消えたよね。

キム・キミンのブロンズアイドルは重力も体温も感じさせずに技を決めていくのが素晴らしかったし、婚約式は太鼓隊に血が踊り、パ・ダクションも華やかだしね。影の王国のチュチュの形が短めの釣鐘型でふわふわなのも幻影的でした。話こそ荒唐無稽だけど、上演され続けているのは理由のあることだと思うのですよね。楽しみました。


この記事の更新履歴

  • 2018.03.04 - 感想書きました。
  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
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