Carmen / K Ballet Company

熊川哲也 Kバレエカンパニー カルメン(2014年版) [DVD]

振付:熊川哲也
出演:ロベルタ・マルケス、熊川哲也 他
収録:2014年10月 Bunkamuraオーチャードホール / 101分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

Kバレエの初演版「カルメン」が今年ようやくリリースされました。


商品情報

特典映像:熊川哲也スペシャルインタビュー/「カルメン」メインキャスト・インタビュー(ロベルタ・マルケス/遅沢佑介/スチュアート・キャシディ/神戸里奈/伊坂文月)

国内|DVD(ポニーキャニオン:PCBE-54294) Release: 2016/03/16

クレジット

音楽
ジョルジュ・ビゼー Georges Bizet
演出・振付
熊川哲也 Tetsuya Kumakawa
原台本
アンリ・メイヤック Henri Meilhac
リュドヴィック・アレヴィ Ludovic Halevy
プロスペル・メリメの小説による Based on the novel by Prosper Merimee
舞台美術
ダニエル・オストリング Daniel Ostling
衣裳
マーラ・ブルーメンフェルド Mara Blumenfeld
照明
足立恒 Hisashi Adachi
指揮・編曲
井田勝大 Katsuhiro Ida
編曲
加納久仁子 Kuniko Kanoh
演奏
シアターオーケストラトーキョー Theater Orchestra Tokyo

キャスト

カルメン:ロベルタ・マルケス Roberta Marquez
ドン・ホセ:熊川哲也 Tetsuya Kumakawa
ミカエラ:神戸里奈 Rina Kambe
エスカミーリョ:遅沢佑介 Yusuke Osozawa
モラレス:伊坂文月 Fuzuki Isaka
スニガ:スチュアート・キャシディ Stuart Cassidy
フラスキータ:浅野真由香
メルセデス:井上とも美
ダンカイロ:ニコライ・ヴィユウジャーニン Nikolay Viyuzhanin
レメンダード:兼城将

第1幕 第1場
娼婦:湊まり恵
衛兵:池本祥真 / 井澤諒 / 福田昂平 / 石橋奨也 / 益子倭 / 杉野慧 / 栗山廉 / 吉田太郎
労働者たち:荒蒔礼子 / 井平麻美 / 加瀬愛実 / 片山実優 / 河合有里子 / 香西由美子 / 長島裕輔 / 三浦響基 / 坂元駿
マヌエリータ:山田蘭
煙草工場の女たち:辻久美子 / 金雪華 / 中西夏未 / 新居田ゆり /西成雅衣 / 大井田百 / 戸田梨紗子

第1幕 第2場
リーリャス・パスティア:ブレンデン・ブラトーリック Brenden Bratulic'

第2幕 第1場
ジプシーたち:國友千永 / 辻久美子 / 金雪華 / 小林美奈 / 中西夏未 /西成雅衣 / 大井田百 /戸田梨紗子
密輸業者:福田昂平 / 石橋奨也 / 長島裕輔 / 篠宮佑一 / 杉野慧 / 栗山廉 / 西口直弥 / 坂元駿

第2幕 第2場
バンデリュロス:池本祥真 / 井澤諒 / 福田昂平 / 篠宮佑一
大道芸人:酒匂麗 / 本田祥平 / 矢野政弥

感想

Kバレエのカルメンと今まで描かれてきたカルメンとの違いをうまく言語化できずにいたのですが…DVDのリーフレット解説(長野由紀氏)を読んだら、プティやアロンソ、そしてエック版などのカルメンは官能的であること以上に自由であることを求め続けた存在、熊川版カルメンはファムファタルという原点に回帰して、「ホセからみたカルメン」として描いている、というような記載があり、なるほど…と。また、オペラ版をインスピレーションとしているそうで、ミカエラが登場。音楽もオペラのものを編曲して使っているとのこと。

そうして見直してみると、確かに他の版とは違う精神で描かれていることがわかり腑に落ちました。冷静に見るとカルメンは刹那的に生きる中でエスカミーリョと出会い愛するようになっただけで、ホセは自分の都合の良いように誘惑したにすぎず愛したことがあったのだろうか、とも見えてきます。幼馴染でひたすらにホセを思うミカエラとは対照的で、マルケスと神戸さんの存在ははっきりしたコントラストを描いていました。ミカエラと、女工や街の女たちの舞踊言語に違いがあるのもミカエラの育ちが一瞬でわかりますよね。ホセからみた女たち、という視点のせいか、つい目は女性たちに…(笑)。

拳銃を手に力なく椅子に腰掛けるホセが描かれるプロローグから、ドラマは満載。Kバレエの充実したダンサーたちの踊りもたっぷりなので、見応えある作品になっていました。熊川さんの役への入り込みも凄まじく、さらなる充実期であると実感。振りとドラマが一体になっているので、その踊りの凄さだけに目が行くことがない。熊川さんという稀有なダンサーがそのようにドラマとダンスを乖離させずにいることも凄いことなのでは。モラレス役の伊坂さんの酔いどれダンスも男臭くて素敵だったし、スニガ役キャシディの酔いっぷり、ハメの外しっぷりも見事。…いやー士官ってストレスたまるお仕事なんですね…。

この記事の更新履歴

  • 2018.08.20 - 感想書きました
  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
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