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2015年12月31日/テレビ東京・BSジャパン/64分
司会:宮本亜門、松丸友紀
指揮:大友直人/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

http://www.tv-tokyo.co.jp/silvester/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/15_silvester.html

録画

今年の東急ジルベスターは、シルヴィ・ギエムのまさに最後の「ボレロ」をもってカウントダウン。東京バレエ団も、元ハンブルク・バレエの大石裕香さん振付の作品を踊りました。泣きながら年越ししたのは、私だけじゃないですよね…。


クレジット

司会
宮本亜門、松丸友紀
指揮
大友直人
演奏
東京フィルハーモニー交響楽団
ソプラノ
小川里美
バリトン
与那城敬
ヴァイオリン
成田達輝
山根一仁

バレエ
シルヴィ・ギエム Silvie Guillem
東京バレエ団

演目

  • アンダーソン:『舞踏会の美女』(振付:大石裕香)

    バレエ:東京バレエ団

  • レハール:喜歌劇『メリー・ウィドウ』より ワルツ「唇は語らずとも」

    ソプラノ:小川里美/バリトン:与那城敬

  • ラヴェル:『ボレロ』(振付:モーリス・ベジャール)

    シルヴィ・ギエム/東京バレエ団

  • グリーグ:『ペール・ギュント』組曲より「朝の気分」
  • バッハ:『二つのヴァイオリンのための狂想曲ニ短調』第1・第3楽章

    ヴァイオリン:成田達輝/山根一仁

  • ドリーブ:『カディスの娘たち』

    ソプラノ:小川里美

  • ビゼー:歌劇『カルメン』より「闘牛士の歌」

    バリトン:与那城敬

  • チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』より「花のワルツ」(振付:大石裕香)

    バレエ:東京バレエ団

  • アンコール:ヨハン・シュトラウス「ラデツキー行進曲」

感想

今回の東急ジルベスターはバレエ要素の濃い、そして内容も素晴らしいコンサートだったと思います。まず、ギエムの本当に最後のパフォーマンスであるという貴重な機会を生放送で見られた事が何よりも幸せ。そして歌手のお二人もヴァイオリンのお二人も若手実力派で目にも耳にもよし。東京バレエ団が踊った演目も大石裕香さん振付で趣向を凝らしていたし、全体の選曲もよかったですよねー。バレエ曲でお馴染みのドリーブからビゼー「カルメン」への闘牛士繋がりとか、楽しかったです。

円卓を使い手元のピンスポットから始まるベジャールの「ボレロ」は、オーケストラも一緒に舞台に上がるコンサートで上演するには、制約がかなり大きい作品だと思います。例年のお祭り騒ぎを思うと、大丈夫かなー…と心配しているバレエファンが多かったのではないかと。蓋を開けてみたら、これ以上ないほどにギエムの最後の瞬間へ向けて気遣いと尊重とがあって、それに気付くだけで泣けてくるという。。

ピンスポの演出を妨げないよう、舞台後方のオケとバレエ舞台の間には黒い紗幕が下がっていましたし、いつもは華やかな衣装で演奏する東フィルの女性陣には黒で七分袖までという制約もあったそう。画面上のカウントダウンもギエムとカンパニー紹介のテロップもタイミングをはかり、踊りの邪魔にならないように出されていましたし、フィニッシュ後も余韻を壊さずにいてくれて…。ホント素晴らしかったです。客席のYOUにインタビューしたのは余計だとは思ったけども、赤円卓とイスを撤去しないといけないから仕方ないよね。


ギエムのメロディは、今まで見たどのメロディとも違っていたように思いましたもう何十回となく繰り返し見ているけど、その度に号泣してちゃんと見られないのですが…。

大石裕香さんが東京バレエ団に振り付けた2つの作品は、どちらもカンパニーの良さにちょっと大人っぽさを加えた絶妙なもの。「花のワルツ」、綺麗でしたよねー。見て美しい作品で、かつダンサーにとってはノーブルさ美しさと損なわずにハードな振付をこなす…という養成ギプス感がまた今後に期待させるといいますか。東京バレエ団のみなさんがよく踊っていたからこそ、絶妙な背伸び感だったのでしょう。大石さん、他の日本のカンパニーにもたんまり作品つくっていただきたいです。