The Nutcracker / Staatsballett Berlin

Nutcracker [DVD] [Import]

振付:ヴァシリー・メドヴェージェフ、ユーリ・ブルラーカ
出演:ヤーナ・サレンコ、マリアン・ワルター 他
収録:2014年12月 ベルリン・ドイツ・オペラ / 113分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

メドヴェージェフ/ブルラーカによる、1892年マリインスキー劇場初演の復刻版「くるみ割り人形」。1幕で子どもクララをベルリン国立バレエ学校に留学中の井関エレナさんが踊っています。凄い。


商品情報

海外|DVD(Bel Air Classiques:BAC125) Release: 2016/01/09

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Bel Air Classiques:BAC425)Release: 2016/01/09

クレジット

音楽
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
振付
ヴァシリー・メドヴェージェフ Vasily Medvedev
ユーリ・ブルラーカ Yuri Burlaka
〜マリウス・プティパに基づく after Marius Petipa
原振付
レフ・イワノフ Lev Ivanov
振付補佐
スタニスラフ・フェコ Stanislav Feco
オリジナルに基づく舞台美術
アンドレイ・ヴォイテンコ Andrey Voytenko
オリジナルに基づく衣装
タチヤーナ・ノギノワ Tatiania Noginova
指揮
ロベルト・ライマー Robert Reimer
演奏
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 Orchestra of the Deutsche Oper Berlin
ベルリン・ドイツ・オペラ児童合唱団 Children's Choir of the Deutsche Oper Berlin
製作
フランソワ・デュプラ Francois Duplat
監督
アンディ・ゾマー Andy Sommer

キャスト

クララ/金平糖の精:ヤーナ・サレンコ Iana Salenko
くるみ割り人形/コクリューシ王子:マリアン・ヴァルター Marian Walter
ドロッセルマイヤー:ミヒャエル・バンジャフ Michael Banzhaf
Mouse King:アルシャク・ガルミヤン Arshak Ghalumyan
Young Clara:井関エレナ Elena Iseki
Fritz:Linus Schmidt

President Silberhaus:Martin Szymanski
His wife:Sebnem Gülseker
Grandfather:Kay Kessner
Grandmother:Verena Thurm
Nanny:Birgit Brux
Prince and Princess Doll:Alexander Shpak / Iana Balova
Little Nutcracker Prince:Glauber Lucas Mendes Silva
Queen:Martina Bökmann

Price’s Sisters:Weronika Frodyma / Anastasia Kurkova / Ilenia Montagnoli
Spanish Dance:Sarah Mestrovic / Taras Bilenko / Dominic Hodal / Alexej Orlenco / Kevin Pouzou
Oriental Dance:Federico Spallitta / Soraya Bruno / Elinor Jagodnik / Jordan Mullin / Georgeta Varvaricci
Chinese Dance:Marina Kanno / Vladislav Marinov
Buffoons Dance:Alexander Shpak / Students of State Ballet School Berlin
Mirlitons Dance:Iana Balova / Maria Boumpoull / Lisa Breuker / Maria Giambona / Aoi Suyama
Mother Ginger:Martin Szymanski / Students of State Ballet School Berlin

Caroline Bird / Giuliana Bottino / Maria Boumpouli / Lisa Breuker / Soraya Bruno / Daria Chudjakowa / Elodie Estève / Weronika Frodyma / Polen Gezmis / Maria Giambona / Elinor Jagodnik / Greta Jörgens / Marina Kanno / Mari Kawanishi / Anastasia Kurkova / Haley Schwan / Aoi Suyama / Verena Thurm / Georgeta Varvarici / Xenia Wiest / Alice Williamson / Patricia Zhou / Alexander Abdukarimov / Martin Arroyos / Gevorg Asoyan / Giacomo Bevilacqua / Taras Bilenko / Ty Gurfein / Dominic Hodal / Alexander Korn / Christian Krehl / Artur Lill / Konstantin Lorenz / Sacha Males / Aymeric Mosselmans / Alexej Orlenco / Kevin Pouzou / Tommaso Renda / Sven Seidelmann / David Simic / Federico Spallitta / Ulian Topor / Michael Wagley / Wei Wang


感想

2014年、芸術監督がマラーホフからドゥアトに変わったシーズンに上演された「くるみ割り人形」です。1892年マリインスキー劇場初演の復刻(復刻振付メドヴェージェフ/ブルラーカ)版で、ベルリンでは今はドゥアト版を上演しているので貴重な映像ということになるでしょうか。クララ役の井関エレナさんは2014年からベルリン留学と聞いたのですが、初年度からクララ抜擢ってすごいですよね。今年(2017年)ウィーンで初めて開催された国際コンクールで優勝された際に15歳とあったから、当時は12歳くらいかしら。

このプロダクションは2013年初演ということなので2年目のシーズンに当たると思うのですが、まだそんなにカンパニーに馴染んでいないのかな、と感じる部分も。1892年のマリインスキー劇場初演復元ということで、あの劇場によく似合いそうな、とてもグランド・バレエらしくて豪華な舞台装置でした。衣装については、とてもロシアっぽいと思うものとそうでもないものと。デザインというより素材や色みによるのかも。今回の衣装を見て、同じ青でもマリインスキーならきっとあの色を選んだよね、などと劇場の個性を再認識するのも面白いものです。

演出の特徴としては、1幕でドロッセルマイヤーが見せる人形が、王子とお姫様とネズミの王様の3体で、恋人たちを邪魔するネズミの王様、というもの。そのとき人形が着ていた衣装で、クララとコクリューシ王子の2幕グランド・パ・ド・ドゥが踊られます。2幕で二人とドロッセルマイヤーが到着するのは妖精の女王であるコクリューシ王子の母が待つ王国、なのだそうです。そこで王子を助けたお礼に妖精の女王からクララは金平糖の精に任命される、と。そして物語は金平糖の精とコクリューシ王子の戴冠で幕。そう、夢は冷めないのです。子供クララとフリッツ、若いくるみ割り人形とネズミの王様が1幕終わりでご挨拶してい他のはそういう訳なのですね。


もう1つ、2幕の妖精の王国の所々にマリインスキーの「眠れる森の美女」を思い出させる演出があって、「眠り」が入れ子になっているのかなーと。6人の妖精が登場するところ、クララが立ち役のドレス姿で登場するところ、花の精たちが黄金色の花輪でワルツを踊るところ、戴冠してハッピーエンドで終わるところなどなど。復元に当たってそのように演出されたのかなと思うのですが、実際のところはどうなのでしょう。

全体としては、改定されるものには理由があるのよねと思うような冗長な部分もあったりしましたが、今本当にありとあらゆるバージョンがある中でその源になったものを見ると、残された部分もよく分かるので、それはとても興味深かったです。振付については、より現代的で難度の高いものも入れ込まれているように見受けられました。

1幕のクララを始めとする子供達をバレエ学校生徒が演じるのは、見る人によって好みが分かれるところかな。私はクララは大人に踊って欲しい派ではありますが、演出次第では子役さんもあり、というタイプ。ただこの版は大人に入れ替わるのもあからさますぎるし、子役さんたちに限らずガチャガチャした1幕はなかなか作品が作り出す夢の世界に没頭できなかったです。その分、2幕は世界観にどっぷり浸れて楽しかったですけれど。

サレンコは入れ替わった直後には大人っぽすぎて別世界に感じますが、入れ替わってしまえばその安定感は安心になりますね。マリアン・ワルターとのペアも悪いはずがなく、美しいクラシック・バレエを見せてもらえました。気に入ったのは、Prince dollとBuffoons Danceを踊っていたAlexander Shpak。特に人形が良くて、一目でわかる柔軟性と人形振りに美しい脚を楽しみました。


Official Trailer

vc

この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2017.12.22 - 感想書きました
  • 2017.06.28 - リンクメンテナンス
  • 2016.08.27 - リンクメンテナンス