Romeo and Juliet / Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Moscow Academic Music Theater

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振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
出演:ナタリヤ・レドフスカヤ、ヴィクトル・ディク 他
収録:1991年 スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場 / 159分

録画

クラシカ・ジャパンで録画。ワシーリエフのバージョン、ずっと見てみたいと思っていたのですが、思いがけずクラシカで放映してくれて嬉しかったです。昔のものだから仕方ないですが、画質音質がよくないのが残念…。主演はナタリヤ・レドフスカヤとヴィクトル・ディク。


クレジット

音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
振付・演出
ウラジーミル・ワシーリエフ Vladimir Vasiliev
指揮
ゲオルギー・ジェムチュージン Georgi Zhemchushin
演奏
スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場管弦楽団

キャスト

ロミオ
ヴィクトル・ディク Viktor Dik
ジュリエット
ナタリヤ・レドフスカヤ Natalya Ledovskaya
ティボルト
ドミトリー・エルルイキン Dmitry Erlykin
マキューシオ
アンドレイ・グラスシネルデル Andrei Glazshneyder

感想

ステージ上のオーケストラを挟んで手前と奥にダンサーが踊る舞台をしつらえたウラジーミル・ワシリエフ版。奥のステージは少し高い位置につくられていました。両ステージはオケの間にしつらえられた階段?で繋がっていて、たとえばジュリエットはバルコニーよろしく上のステージから手前のステージにいるロメオのところまで、駆け下りてきます。

あの当時特有の暗い映像は、最近の美しい映像に慣れた目と耳にはちょっとキツイところがありました。ステージが二カ所に分かれている分カメラが追い切れない場所が増えますしね。

ワシーリエフのバージョンは、イギリス演劇的なロミジュリとは全く違う世界。収録状態のせいで見逃しているものも多々あるとは思うのですが、演劇バレエだと思わず見る方が楽しいかと。ワシリエフのようなエネルギッシュな人が手掛けた作品だけに男性ダンサーは踊りまくるし、ステージを二つに分けた演出によって面白い効果もあり。最後に指揮者が息絶えた恋人たちの手を繋いであげる最後は残念ながら暗くて見えにくかったけれど、ソ連崩壊後の激動の時代に新しい表現をという意気込みはひしひしと感じられました。

その反面、深みに欠ける人物描写は勿体ないとしか言いようがなく。このカンパニーは演技力に定評がありますし、他の素晴らしい版をたくさん知っているというのもありますしね…。ただ、割とどの版でも印象の薄いベンヴォーリオがマキューシオなみに踊りまくっていて、またその踊りが上手いのは印象に残りました。

特筆すべきはレドフスカヤのジュリエット。よかったわー。役の理解も踊りの素晴らしさも流石。彼女ならどの版のジュリエットも素晴らしかったに違いないと思います。