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収録:2014年12月13日 東京文化会館大ホール / 57分x2

録画

NHK Eテレ「にっぽんの芸能」で二週にわたって放映。吉田都さんが日本舞踊の方々と「ボレロ」を踊る(振付はアレッシオ・シルヴェストリンと花柳輔太朗)というので公演概要が発表された時から話題になっておりましたね。


クレジット

構成・演出
花柳壽輔
監修
植田紳爾
照明
沢田祐二
美術
堀尾幸男
指揮
園田隆一郎
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団
合唱
新国立劇場合唱団
合唱指揮
河原哲也
舞台監督
菅原多敢弘

演目

葵の上(源氏物語より)

音楽:黛敏郎「BUGAKU(舞楽)」より第2部 / 「呪」
箏:萩岡未貴 / 萩岡信乃
振付:藤蔭静枝

光源氏:花柳寿楽
葵上:市川ぼたん
六条御息所:藤間恵都子
巫女:花柳大日翠
横川の聖:坂東三信之輔
葵祭りの仕丁:西川一右 / 西川大樹 / 西川扇重郎 / 西川扇衛仁 / 花柳克昂 / 花柳貴柏 / 花柳九州光 / 花柳寿々彦 / 花柳寿美藏 / 花柳静久郎 / 花柳近彦 / 花柳昌克 / 花柳昌鳳生 / 花柳楽人 / 藤間仁凰 / 藤間豊彦 / 藤間直三 / 若柳吉央 / 若柳吉優亮 / 若柳三十郎

ライラックガーデン

音楽:ショーソン「詩曲」
ヴァイオリン:三浦章宏
振付:五條珠實

男爵:藤間蘭黄
男爵夫人:水木佑歌
書生:花柳源九郎
書生の恋人:尾上紫
鹿鳴館の女:花柳寿紗保美 / 花柳時寿京 / 花柳美喜 / 花柳美輝風 / 藤蔭静千華 / 藤蔭里燕

いざやかぶかん

音楽:ガーシュウィン『ポーギーとベス』組曲より
編曲:スティーブン・D.ボーエン
振付:若央りさ
振付補:花柳達真
美術:横尾忠則

お国 / 山三:轟悠
お国歌舞伎の女:花柳ツル / 坂東里子 / 坂東はつ花 / 坂東幸奈 / 藤蔭静寿 / 藤蔭美湖 / 藤間爽子 / 水木扇升
遊女歌舞伎の女:花柳和あやき / 花柳喜衛文華 / 花柳吉史加 / 花柳貴代人 / 花柳笹公 / 花柳秀衛 / 花柳せいら / 花柳奈卯女 / 藤間京之助 / 藤間蘭翔
若衆歌舞伎:吾妻豊太郎 / 五條珠太郎 / 西川扇左衛門 / 花柳登貴太朗 / 若柳吉優 / 若柳里次朗
野郎歌舞伎:花柳琴臣 / 花柳輔蔵 / 藤間勘護 / 藤間達也
傾く男:市山松扇 / 猿若清三郎 / 花ノ本海 / 花柳寿太一郎 / 花柳典幸 / 松風光陽
傾く女:五條詠佳 / 五條詠絹 / 五條珠雀 / 西川申晶 / 藤間紫乃弥 / 若柳美香康

パピヨン

音楽:ドビュッシー「夜想曲」
振付:花柳壽輔
衣裳:森英恵

保名:花柳壽輔
蝶の精:麻実れい

ボレロ

音楽:ラヴェル「ボレロ」
空間構成・振付:アレッシオ・シルヴェストリン
振付:花柳輔太朗

吉田都
吾妻豊太郎 / 市山松扇 / 五條珠太郎 / 猿若清三郎 / 西川一右 / 西川扇左衛門 / 西川扇重郎 / 西川扇衛仁 / 西川大樹 / 花ノ本海 / 花柳克昴 / 花柳貴柏 / 花柳九州光 / 花柳琴臣 / 花柳寿太一郎 / 花柳輔蔵 / 花柳寿々彦 / 花柳寿美藏 / 花柳静久郎 / 花柳近彦 / 花柳登貴太朗 / 花柳典幸 / 花柳昌克 / 花柳昌鳳生 / 花柳楽人 / 藤間勘護 / 藤間仁凰 / 藤間達也 / 藤間豊彦 / 藤間直三 / 松風光陽 / 若柳吉央 / 若柳吉優 / 若柳吉優亮 / 若柳里次朗 / 若柳三十郎

感想

日本舞踊とオーケストラで西洋芸術と日本の伝統芸術とを組み合わせるこの試み、vol.2ってなっていますが、花柳壽輔 構成・演出の舞台としては、東京都主催の「日本舞踊とオーケストラ」を合わせると3回目の試み、という事になるでしょうか。歌舞伎・演劇・宝塚・バレエといった様々な舞台芸術とのお仕事がある方ゆえ、毎回とても興味深い公演ですよね(テレビ中継があるのもありがたい)。

今回は監修に宝塚歌劇団の植田紳爾、出演者に日本舞踊だけでなく轟悠、麻実れい、吉田都を迎え、振付にも若央りさとアレッシオ・シルヴェストリンを起用して、より柔軟なコラボレーションとなっていました。音楽にしてもショーソン、ドビュッシー、ラヴェルとフランスの音楽家に加えて 黛敏郎、ガーシュイン、公演がしっかり根を張って葉を付けていっているようで、今後の展開も楽しみで仕方ありません。


さて、お目当ての都さんと男性日舞による「ボレロ」。天岩戸に隠れた天照大神の伝説を元にしたものだそう。放映時(録画していたので)この作品の途中でテレビを付けたのですが、それでも「あ、天岩戸?」と思い当たるものでした。ボレロの音楽そのものが天照大神を岩戸の外に誘い出した、という感じでしたね。軽やかに踊る都さんは女神というより天女のイメージ。ところどころビシっと入れるアクセントは女神さまでしたが、ご本人のイメージが私の中では妖精さんなのでね。

アレッシオ・シルヴェストリンの振付は都さんの美しいポジションを生かしたもので、1つ1つの正確な動きがバレエ少女たちのお手本になりそう。男性群舞の動きもメロディと呼応して面白いものになっていたなーと思います。


黛敏郎を使った「葵の上」、「リラの園」の舞台を鹿鳴館の時代に置き換えた「ライラックガーデン」、ガーシュインにのせて轟悠が豪華絢爛に出雲阿国と名古屋山三郎を演じる「いざやかぶかん」、そして花柳壽輔と麻実れいが「保名」を題材に舞う「パピヨン」…と贅沢な公演を楽しみました。