La Belle au Bois dormant - The Sleeping Beauty / Ballet de l'Opera national de Paris

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振付:ルドルフ・ヌレエフ
出演:エレオノラ・アバニャート、マチュー・ガニオ、ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン 他
収録:2013年12月 パリ・オペラ座 オペラ・バスティーユ / イントロダクション5分 + 本編152分

録画

WOWOWで放送された、パリ・オペラ座バレエの未ソフト化貴重映像。アバニャートのオーロラ姫もある意味貴重か。。マチューの輝ける王子、主演でも観たかったミリアムとマチアスのフロリナ&青い鳥だけでなく、他のキャストにも見どころたっぷり。


クレジット

原作
シャルル・ペロー Charles Perrault
音楽
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Ilyich Tchaikovsky
振付
ルドルフ・ヌレエフ Rudolf Nureyev
原振付
マリウス・プティパ Marius Petipa
美術
エツィオ・フリジェリオ Ezio Frigerio
衣装
フランカ・スカルシャピノ Franca Squarciapino
照明
ヴィニシオ・シェリ Vinicio Cheli
指揮
ファイサル・カルウィ Faycal Karoui
演奏
パリ・オペラ座管弦楽団 Orchestre de l'Opera national de Paris
撮影
フランソワ・ルシオン Francois Roussillon

キャスト

オーロラ姫:エレオノーラ・アバニャート Eleonora Abbagnato
デジレ王子:マチュー・ガニオ Mathieu Ganio
フロリナ王女:ミリアム・ウルド=ブラーム Myriam Ould-Braham
青い鳥:マチアス・エイマン Mathias Heymann

フロレスタン王:Vincent Cordier
王妃:Christine Peltzer
リラの精:Marie-Solene Boulet
カラボス:Stephanie Romberg
カタラビュット:Bruno Bouche
妖精たち:Heroise Bourdon / Aubane Philbert / Leonore Baulac / Laura Hecquet / Charline Giezendanner / Sabrina Mallem / Eve Grinsztajn

4人の王子:Audric Bezard / Vincent Chaillet / Florian Magnenet / Julien Meyzindi
公爵:Christophe Duquenne
伯爵夫人:Amelie Lamoureux
宝石のパ・ド・サンク:Valentine Colasante / Audric Bezard / Heloise Bourdon / Laura Hecquet / Sabrina Mallem
長靴を履いた猫:Allister Madin
白い猫:Lucie Clement

感想

パリ・オペラ座のヌレエフ版、バスティーユの広い舞台空間に豪華な装置や衣装が映えますね。この映像は踊る人の全身が入るアングルだったり舞台全景が基本で、バレエ中継のお手本にしたいようなものでした。映画館や大画面を想定した映像ならでは、かしら。

ヌレエフ版はかなり久しぶりにじっくり見たのですが、プロローグと1幕にドラマがちゃんとあるのが好きで楽しかったです。逆に2幕以降は人物描写より踊りがメインになる分、ダンサーの技量に負うところが大きくなりますね。

以前はリラの精とカラボスが立ち役だと踊りが減ってつまらないと思っていたのですが、プロローグは彼らが踊らなくても十分ドラマティックでした。カラボスが怒りと恐怖で完全に場を支配するのがいいし、それを気品と慈愛で解放するリラの精もいい。ヌレエフはこの妖精たちをオーロラと王子のラブストーリーには極力関わらせないようにしたかったのかしら。2幕でもリラの精は場をコントロールしすぎないし、カラボスを退治してあげたあとは「さあ、あとはあなたが自分で」という感じでエンディングまで一切登場しませんもんね。

この映像のオーロラ姫アバニャートが16歳の誕生日で既に大人の落ち着きというか、女帝っぽくて「私の運命は私が決める」的な強さがあるので、余計に この物語は全てオーロラが仕組んだものでした、、って見えなくもない(笑)。

マチューもとても良かったけれど、この映像はミリアムとマチアスが完璧でフロリナ&ブルーバードで鮮やかな印象を植え付けてしまった故に、ちょっと印象が薄くなってしまったかも。あんなに軽やかで跳躍が高くて音楽性も完璧な美しい青い鳥はそうそうお目にかかれないし、フロリナ王女も同じだけ形容詞を注ぎ込みたい素晴らしさ。このペアが高いレベルで釣り合うこと自体あまりない気がするし、おとぎの国から祝福に来た感じすらも完璧だったから。

以下、印象に残ったところをいくつか。

1幕最初の編み針のエピソードも取ってつけた感が皆無で面白いです。発令から10数年も経つと編み針禁止のおふれなんて形骸化するし、見逃してあげようとしたカタラビュットも、見つけてしまったからには死罪を宣告せざるを得ない王様も、収めるには自分が何とかするしかないと動く王妃も、みんな人間らしくて愛おしかったです。

求婚者4人も豪華なメンツ。演技が細かく曲者感がたまりません。ペッシュの細かい演技にはつい見とれてしまって、フレームアウトしてしまうのが残念で残念で。求婚者達によるローズアダージオの後のカトルがとても好き。

ガーランドワルツも立体的で美しい踊りでした。2幕の幻影達は私にはちょっと微妙に思えたけれど、3幕の豪華さで大円団、で満足。あとはローラ・エケ。プロローグの妖精と3幕の宝石の精にいましたが、やっぱり大好きだわ。


この記事の更新履歴

  • 2017.11.13 - 感想書きました。